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感無量です。
アルフィー!!と新しい名札をプレゼントしてもらったところで泣いてしまいました…。
一緒に住んでいた高齢のおばあさんが亡くなり
引き取り手のないまま放浪の末、
「通い猫」になることを決意する
4歳雄猫アルフィーの物語。
悲しみや苦しみを抱えている人を見抜き、
どうしたら力になれるかのベストの行動をとり、
みんなが幸せでいられるように常に心を砕いてくれる。
私の猫歴も「通い猫」からでしたが、
気まぐれだと思っていた猫のこの一面を知り、
もうコロッと猫の魅力にメロメロになりましたもの。
この猫の人への想い。
ずっと猫と暮らしてきた私でも、
アルフィーのこの溢れる想いに何度も熱くなりました。
時間がなくてそっけなく接してしまった時、
こんなに傷ついているのかと申し訳なく思います。
毎日私をこんな風に観察してくれているのかと
感謝の気持ちでいっぱいになります。
アルフィーに改めて気付かされた一冊です。
余談ですが、以前小説で知った『九死一生』
アルフィーもつぶやいてます。
猫ってやっぱり九つ命を持っているのでしょうか??
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アルフィー!家にいてほしいー(´▽`*)
ふわふわな布団と、おいしいご飯を用意して待ってます。
久しぶりに、心温まる話が読めた。
安心感のある読書ができた。
最後は、みんなが幸せになって本当に良かった。
猫はもともと好きだけど、さらに大好きになった。
猫に触りたい。
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飼い主が亡くなり、このままでは保護施設に
連れて行かれてしまう。
そんな彼に、近所の仲間は次の家族を探す事を勧めた。
箱入り息子状態なのに、予測もつかない外で
必死に安住の地を探す猫。
縄張りがあったり、天敵がいたり、空腹だったり。
その旅の合間に知った、通い猫、という存在。
確かにそれになりさえすれば、寂しい思いはなく
確実に人とふれあって生きていける。
その反面、自分のスケジュール管理が忙しい。
ある意味、間男?w
とはいえ、こんなに猫が己のためとはいえ
尽くしてくれたら、ものすごく幸せです。
辛い事も悲しい事も解決に向けてくれる。
ちょっとした事だろうがなんだろうが
きっかけはいつだって些細なものです。
しかし、ギブアンドテイクとはよく聞きますが
猫と人間という立場を考えると、猫の方が
ギブもテイクも多い気がしますが…どうでしょう?w
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ブクログさんの献本でいただきました(何度もチャレンジして初めて!読みたかったから嬉しい!
一生懸命自分の幸せのために、人を幸せにしようとする。見返りのためかもしれないけれど、それでもその気持ちに嘘や偽りはない。
好きな人と一緒にいたい、笑顔でいてほしい。愛してほしい。それって当たり前のことだよなぁ。
小さな体で一生懸命愛を伝える姿は私も見習うべきだなあ。
ストーリーはおおよそイメージ通りだけれど、優しさと可愛さであふれた物語だった。
思いやりの気持ちは、ひとりでは意味がない。人がいてこそ。
私の家にもアルフィーが来ないかなぁ。撫でさせてほしいなぁ。
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Chapter1~35の中表紙に猫がスマートなシルエットで居るんだけれどひとつだけ居ないのがあって、そこに来たときはとってもドキドキしてしまった。
こんな猫がいるか? いるかもしれない‥ いてほしい~きっといる!!
そういえば最近、猫に出会っていない。時々庭を悠然と通り過ぎていた猫たちはどうしちゃったんだろう?
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大好きな飼い主が亡くなった4歳の灰色の猫、アルフィーは、新しい家族を探すため家を出ることに。経験した事のない飢えや寒さ、恐怖の中、ついにたどり着いたエドガー・ロードで、4件の家の通い猫となったアルフィー。住人はそれぞれ辛い事を抱えていて、アルフィーはそっと寄り添い、一緒に笑い、悲しみ、新しい家族のためにできる事を必死で考えます。少しずつ皆に幸せを与え、ラストは自分の命をかけて、飼い主を助けようとする姿が健気で胸を打たれました。猫好きはもちろん、そうでない人もきっとアルフィーが好きになるはず!オススメです。
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本の帯にあるように「ハートフル猫物語」です。
全体が優しい視点で描かれているので、自分自身もホッコリとした気持ちで読み進む事が出来ます。
猫を飼ったことが無い私はあまり猫の習性を知らないのですが、なかなか猫も可愛いな、、、と思いながら読了。今度、道で見かけたら「やぁ」ぐらいは声をかけようか、、なんて思いました。「通い猫」と言う言葉はこの
本で初めて知ったのですが、猫って「人につくより家につく」って言いますが、実際はどうなんでしょう?
それはそれとして、
私は登場人物のポリーという若いママに感情移入しました。と、言うのも私自身が子どもを産んだ当初はマタニティブルーでウツウツとした日々を送った経験があるからです。子どもを立派に育てなければ、と言う気負いと、大丈夫かしらと言う不安。仕事で帰るのが遅い夫を乳飲み子と2人で待つのは侘しいものがありました。
そんなアレコレを思い出しながら、私も猫のアルフィーと一緒に「頑張れ!!!ポリー」と声援を送っていました。元気になったポリーに安堵♫
みんなハッピーになって大団円で終わるのですが、これはこれでアリ。
なにしろ奇蹟の猫なんだから。
と、言う事で読んだ私もハッピーになれました。
有難う♪アルフィー
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今年に入ってから、ブクログさんの献本3冊目!嬉しい。
作者がイギリス人ということで、住んでいたロンドンやイギリスを舞台にされると、やっぱり嬉しい。ちょっとした風習や慣習がとても懐かしく、アルフィーを立派な通い猫になる!と決心させたエドガー・ロードもきっとこんなのだろうなと容易に想像できて、楽しかった。
アルフィーが、すごくがんばります。猫なのに。でも、その頑張りを自分で「僕って頑張ってる」とか「僕は健気だ」みたいなことを言ってしまうところが、とっても猫。そんなアルフィーが、たまらなく可愛い。猫を飼ったことがあるひとなら、にやにやしながら読むでしょうし、猫を飼ってみたいなと思っているひとなら、猫がいる生活を疑似体験できるでしょう。いずれにせよ、最高です。
出てくるキャラクターたちもみんな、心根の良いひとたちで(あるひとりを除く)、脳内でこれはどの役者さんがいいかな、なんて考えていました。クレアは、ミシェル・ドッカリーかな、アン・ハサウェイでもいいな。ジョナサンは、はじめはキリアン・マーフィーかなと思ったけれど、クライヴ・オーウェンかなと思い、最終的にはヒュー・グラントが適任かもと。キーパーソンのジョーをジュード・ロウとかがやると面白いかもしれません。
幸せになってないのに、どうして人間はそれをやめようとしないんだろう。という哲学的なことばを度々口にするアルフィーの観察眼が、彼をただのかわいい猫にはせずに、物語の主役として君臨させているのだろうなと思います。
適度にリアルで適度に優しく、そして適度にファンタジー。読後、アルフィーに脚に擦り寄られたかのような、ふかふかのおなかに顔を埋めさせてもらったかのような、そんな幸せで満足した気持ちにさせてくれます。
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猫ほどステキな生き物は いない。
常々 思っている私。
猫は 愛情深く
自分と 自分を可愛がってくれる人を
こよなく愛する。
そして 思慮深いくせに 自意識過剰。
けっこう ニンゲンと似ている。
あぁ、そうそう。
本のことだった。
アルフィーの前途を心配すると
最初は 胸が痛んだけれど
すごくがんばって頑張ってガンバって...。
幸せとか 笑顔とか 安っぽいコトバ使いたくないけど
そんなことに向かって 努力するの。
アルフィーは おりこうさん。
もふもふのおなかに 顔をうずめたい。
ココロあたたまる話だった。
愛猫がいて よかった♡
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飼い主を失った猫、アルフィーが傷ついた四組の家族を幸せにするために頑張る話。
著者と同じく私にもリードをつけて散歩に出かけてくれる猫がいた。
気難しい彼女には楽しく幸せな時間を沢山もらった。
彼女の後輩達は引き戸を開ける技術を受け継ぎ(笑)、私や家族を静かに観察している。
マーガレットやアグネスがアルフィーに愛情や教訓を教えたように彼女達にもそれが受け継がれているんだなと思う。
アルフィーが家族を愛し見守っているように猫達は気まぐれではあるが(笑)人間が思っている以上に慈愛に満ちている生き物だと思うことがよくある。
心に傷を負った家族がどうすれば幸せになれるか考える一方でちゃっかり自分への見返りを考えてるところも猫らしくてとても可愛らしい。
彼が最後に命を賭しておこした計画が四つの家族を引き合わせることになり、新しい絆が生まれていく過程では涙が止まらなくなってしまった。
久しぶりに心温まる作品に出会えて良かった。
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タイトルと表紙絵の印象通り、温かく優しく、猫がかっこいい物語です。
飼い主の老婦をなくし一人ぼっちになってしまったアルフィーが、新しい飼い主を探す為に過酷なノラ猫生活へと身を投じます。
一つの家の飼い猫にならず、何軒もの家に通って世話してもらうことを通い猫というそうです。
一人ぼっちになったところから、すぐ頭を切り替えて自分の生活の為に行動する現実的なところが猫っぽくて良いです。
屋内でぬくぬく育ったアルフィーが外の世界を冒険するのは、過酷で痛々しいものがありました。
物語はアルフィーの一人称なのですが、小生意気なアルフィーの独白が楽しい。
猫と人間の違いが愉快に描かれており、嫌がれているのも分からず小鳥の死体を自慢げに持ってくるアルフィーなんかは可愛いです。
しかし、人間と猫というまったく違う生物ながら、アルフィーは人の心の機微を敏感に感じ取ります。
孤独だと泣いている人間が、すぐ側で優しく見守るアルフィーに気付かないのがもどかしい。
アルフィーの人間に向けるまなざしはとても優しいです。
そしてその優しさは、自分が大切な飼い主を喪い、過酷なノラ猫生活を経た悲しみからきているのがまた切ない。
ご都合主義といえばそうなんですが、本書を読んでいてこうあって欲しいという通りに展開する物語には、安心感と満足感があります。
ただ可愛らしくて感動的なだけではない、人生の厳しさと豊かさを味わえる1冊だと思います。
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複数の家族からえさをもらうことに成功した猫とそれぞれの家族の物語。
猫の物語としては、よくあるパターンかな。でも、「飼い主」さんがそれぞれに、さみしさや問題を抱えていて、その姿が自分や自分の周りの人にどこか似ているだけに、じんと心に残ります。
そして、頁を繰っているうちに、少しだけ、心が軽くなります。
それは、灰色の猫をなでながら、暖かさを感じ、ごろごろとのぞを鳴らす音を聞いているのと近い感覚です。
なぜだか落ち込んでしまった夜に読むと、いい夢を見れそうな本です。
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飼い主に恵まれた幸せな飼い猫生活から一転して、ノラ猫として生活する事になった猫アルフィー。その哀れな姿に手を差し伸べたくなるも、どうしたら幸せに快適に生きられるかを考え実行するアルフィーは頼もしかったです。しかも、自分が幸せになることばかりじゃなく、飼い主である人の幸せを考えられるなんて、人間だってそうそう居ません。クライマックスはドキドキよりもクレアの男を見る目の無さと頑なさにイライラしっぱなしでしたが、思った通りの大団円は嬉しかったなあ。
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2016年3月7日図書館から借り出し。3月10日読了。実質2日ほどで読み終わった。いかにもイギリスの猫好きおばさんが書きましたという本。途中で先は丸見えの話で、意外性も何もないが、かつて我が家にいた猫も、別宅を3軒ほど持っていたのを思い出してしまった。昨今、完全室内飼いでないと野良猫も譲ってもらえないが、やはり色んな人の家で可愛がってもらえるのが猫本来の姿のように思う。ところで、3か月ほど住んだ、ロンドンから1時間ほどの街では、あまり猫が歩いているのは見かけなかったなぁ…
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飼い主の老婦人を失った猫アルフィーは自分の運命を切り開くべくがんばる。
猫の思いやりの深さと勇気のつまった一冊。