紙の本
まだまだ終われない
2021/05/17 14:17
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金には困らないけど時間が有り余る、そんなミドルエイジの危機に共感できます。仕事以外の生き甲斐を、早めに見つけたくなりました。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、定年が生前葬であると言っている。これがタイトルの「終わった人」と繋がっている。定年したら、こんなにする事がないのだろうか、身につまされるようなお話である。
紙の本
非現実的だが、
2017/05/29 19:55
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投稿者:Kurosuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとっては非現実的なストーリーであるが、そうなりたいとも思わせる内容だった。悪くない。とにかく、早いうちから入念に準備を進めなくては。自分自身が「終わった」と感じないですむように。
電子書籍
面白かった
2016/11/07 05:06
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投稿者:まい - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年を迎え、天下りをしたのちにシニア生活に入った
知人がいます。
知人の現在に至るまでの心情を想い
重ね合わせて読み進めました。
ホテルで久里さんと…の所は
あまり好きではありませんでしたが
他は面白くてどんどん読み進みました。
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なんだか冴えなかった。確かに退職して仕事から解放され、その吉凶は人さまざまだろう。でも、現職時代だって時間の遣り繰りの上手い下手はあり、失墜や悪あがきもあるのは同じだろう。でもって、この小説のケースは現実味がないなぁ。そもそも、主人公のブライドが高いのは分かるけれど、退職後あまりにイジイジしていて不快だった。それでも、スポーツジムで若手クリエイターと知り合い、前向きに歩みだしたと思えば奈落の底へ。その展開にどうこうないが、妻の態度はこれまた一層不快だ。いい年を重ねた熟年夫婦が、なんなんだろう。
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年齢を重ねると共に、世間の評価と自分の評価が乖離していくんだろうな。「終わった人」である事を認められない。いろんな所でそういう人を何人も見てきた。
定年前後は人間性がオカシクなってしまう人が多い。そして右往左往する。人の評価は気にするくせに、自分勝手でどうしようもない。だから関わるとケンカになる事も多い。そういう典型的な男が描かれていた。東北地方の新聞連載なのでオチが311関連のNPOってのもリアル。そこでも失敗を繰り返すのだろう。でも、資産失っても年金500万ってところが超恵まれてるし、頭いいなら個人資産を家族に名義変えぐらいしとけよ。とツッコミたくなる。女はプライドがない分強いというだけでなく、そのズルサも描かれているのもよかった。
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定年後何かしなければと悶々と。顧問としてIT会社に。若い社長急死。社長となる。1年後倒産。9000万円弁済。1千万円のみ。妻と別居。単身で盛岡の故郷に向かう。妻が1時間遅れの電車で盛岡へ。田舎の母への挨拶に。
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定年を控えた人は、明日は我が身なのか?
定年まで何も備えていない主人公が悪いのか、こうゆう人が多いのかわからないが、一時流行った?熟年離婚を彷彿させる。
仕事ばかりが男の生きる道ではないと思うが、内館さんの見る軟着陸できなかった男たちはそうではないらしい。
プライドがじゃましているのは事実だろう。
こんな生き方なんてと思っている人は老後は明るいのかもしれない。
この本は読んだ人の老後を占う踏み絵なのかもしれない。
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内館さんの作品をあまり読んだことがなかったけれど、
テンポ良く、読みやすかった。
定年を迎えた人(特に男性)なら痛いほどわかる内容だろうなと思う。
また、その奥さん側の気持ちも。
地方から出てきて出世街道(言い方古い?)を歩いてきた主人公。
最後は会社から切り捨てられたにしても、「東大法学部卒」という華々しい肩書きで定年後も何かとメリットがあるものらしい。
週3回出社して年収800万円の顧問料…実際そういう方もいらっしゃるのかもしれないけどねぇ~。
それにしても、何かと登場する娘の道子。
何様なのか?と思えるようなセリフばかりで驚いた。
テンポの良さはとんとん拍子に話が進み過ぎる裏返しでもあり、ものすごく深刻なのに軽い感じが否めない。
最後の「卒婚」という言葉でさらに軽くなった気がしたのは気のせいか?
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全体の内容的には理解できるような気がするが、東大法卒、銀行マンが、こんなに簡単に代取に就任する?
出世街道を驀進してきた男が・・・。理解できません。
ちにみに”卒婚”馬鹿じゃないですか、誰がどのような意図ではやらせようとしているのか理解できませんが、これこそ、中途半端でわかりません。
ちなみに、これだけの経歴持ってるんだから、負債を抱えそうな段階で、偽装でも離婚するでしょ。
ほんとに、馬鹿馬鹿しい。
最後まで逃げる主人公ですね。
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63歳で定年退職を迎えた主人公。
東大を卒業後超一流銀行に就職し、ひたすら出世街道を歩んできたものの、最後は子会社の専務のポジションで定年を迎える。
男の人は大変だなぁと思う。
仕事のできる会社人間であればあるほど
定年と同時に自分の築きあげてきたものを丸ごと取り上げられてしまうのだから。
そこから、自分のアイデンティティをもう一度作り上げて行くなんてきっと至難の業だ。
主人公も定年退職後、スポーツクラブやカルチャーセンターに通ってみたり
もう一度恋をしてみようと受付の女の子にドキドキしてみたり試行錯誤を繰り返す。
その姿は不格好だったり、みっともなかったりするけれど私は心から応援したくなった。
めげずにがんばれ、おじさんたち!!
予定通りに進む人生なんてどこにもないのだから。
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主人公は輝かしい経歴をもっていたが、役員の目が無くなり子会社へ移籍後そのまま定年を迎えた。
長年サラリーマンとして働いてきた主人公にとって、定年後は、自分の好きなことをする時間でも、ゆったりした時間でもなく、ぽっかり穴の開いた時間だった。そして「終わった人」であると自覚させられることばかりが続く。
元銀行員が、IT会社の社長に着く、そして倒産させて、その負債を個人財産で賄うというのはちょっと無理があるような気がした。
定年後も現役で仕事をしたいという主人公の思いを表すための設定だと思う。
我が家の主人も仕事人間で、まだ定年まで10年ほどあるが、その時はどうなることでしょう?
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良寛の辞世の句、散る桜残る桜も散る桜
全く心の入らない常套句、お仕事頑張ってください、応援よろしくお願いします。
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元都銀マンの壮介。彼がぶち当たった定年後の居場所を巡る物語。アイロン掛けへの拘りなど、男心を上手に描いていく。メモ。
一流大学に行こうがどんなコースを歩もうが人間の行き着くところに大差はない。所詮「残る桜も散る桜」なのだ。
オンリーワンは人として大切なことだ。
だが、社会では余程特殊な能力でもない限り、オンリーワンに意味を見てくれない。替えは幾らでもいるからだ。世間はその替えに直ぐ慣れるからだ。
とはいえ、ナンバーワンでさえ替えは次々に出てくる。それが社会の力というものなのだ。
経済力と健康が許す範囲で、あるいは許す工夫をして、見飽きた老伴侶と別行動をとる事は
、結局はお互いのためになるかもしれない。
会社は個人の献身に報いてくれるところではない。サラリーマンは身を粉にしても、辞めれば何も残らない。
かけがえのない人ってのは、『友達として見ている人』のこと。『男として見ている人』っていうのは簡単に代わりが出てきたりするから、かけがえなくない。
男と女になれば、十年や二十年も持つ関係が半年や一年で終わってしまう。
金時餅。お金と時間を持っているオヤジのこと。
恋なんてものは十代でも二十代でも生きてるついでにするものだよ。
男にとって結婚は会社勤めと同じだ。会社では結果が出せない人間は意味が無いとされ、追いやられる。家庭では年を取ると邪魔にされ、追いやられる。同じだ。
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役員までは上り詰められず子会社の取締役で定年を迎えたサラリーマン=「終わった人」の物語。定年後の亭主が家庭で邪魔ものになると言えば昔からありきたりの話だけど、大量に退職している団塊の世代が巷にあふれている現在が舞台のこの小説は、今現在かなりの人々の現状を言い当てているのかもしれない。主人公が東大法学部出の元エリート銀行マンであることや、中盤から主人公が30代の女性といい感じになったり、ベンチャー企業の顧問から社長になって倒産したり、終盤では奥さんと離婚寸前になったり、と、その辺は小説だから面白く波瀾万丈の生活が描かれていてあまりリアルとは言えないけど、定年退職した男性の落ちぶれ方とか、なかなかプライドが抜けない主人公の前半の描写は結構現実的だったように思う。自分もあと20年ちょっと。定年のある組織に所属しているという事実を認識しながら、自分の人生の楽しみ方についても真剣に考えていかねばと思った。