紙の本
読みやすくてグイグイ読んでしまう
2017/12/12 23:51
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すみっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い絵展の予習の為に買いました。とても読みやすく、グイグイと惹きつける文書、内容であっという間に読んでしまいました。結果的には展覧会でぎゅうぎゅう詰めで、本に比べると短い紹介文を読んで絵を鑑賞するよりも、家でじっくりこの本を読んで居る時の方が楽しかったくらいです笑
絵画の鑑賞方法?が変わるとても面白い本でした。基本的にあまり手元に沢山の本を残さない主義なのですが、何度も繰り返し読みたい本をとして、手元においておきたいと強く思いました。
紙の本
「怖い絵」展でも最重要作である「レディ・ジェーン・グレイの処刑」が解説されています。
2017/12/04 14:01
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」:彼女を死に追いやった陰謀とは。
フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」:世界の美術市場を震撼させた事件とは。
近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」:スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は。
憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解くシリーズ。
紙の本
ジェーン・グレイ
2019/10/08 20:08
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェーン・グレイについて全く知りませんでしたが、色々関連のありそうな本を読んでみました。そこまでしてプロテスタントの信仰を捨てなかったのは何故だろうか?カソリックに改宗したふりだけも良かったのではないか?など様々に考えさせられました。怖い絵展で実際にこの絵を見たらものすごい迫力でした。
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うわあそうだったのかそれはおそろしい!と思えたのはわずか2点。
分析や歴史的観点からの解説に著者の思い入れが勝って説得力がいまひとつでした。
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フェルメール好きの私にとっては、メーヘレンの『エマオの晩餐』がいちばん印象に残りました。
果たして我々は絵それ自体を見ているのか、それとも有名画家の名前に納得しているだけなのか…。(p236より引用)
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「怖い絵」は何冊か読んだけど、これは泣く女篇となっているだけで、今までの物に新たに2作書き加えたものでした。でもやはり中野京子さんの解説は面白い。自分の目で見ただけなら見逃してしまう細部や、絵の描かれた背景が分かりやすく語られて毎回楽しめる。ここに載っている実物の絵をじっくり見比べながら、解説文を読んでみたいものです
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良い。美術品は好きなんだけど、それを見る目がないので、どうしても解説が必要になってしまう。特に「死の島」の絵は今まで知らなくて、とてもきれいだったから印象に残った。何より、書いた人の気持ちを理解しようとしたいとか どういう事伝えたかったのか知りたいっていう気持ちがちょっと満たされて満足。「怖い絵 泣く女編」の名の通りシリーズ本らしいので、他のもちょこちょこ読んでみようかな。
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「怖い絵2」を文庫化とのこと。2じゃなくて「怖い絵」は文庫化されてないのかなと疑問に思った。
掲載されている絵に関しては、不鮮明だった。ファン・エイク『アルノルフェニ夫妻の肖像』を、図書館の別の本で見たら、鏡の中まできちんと描かれているのがよくわかった。
しかし、大きくて綺麗であることを文庫に求めるのは酷だろうなと。内容自体は、すごい面白い。中野京子氏の他の本も読んでみたい。
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絵をみるときに、となりでこの内容をしゃべってくれる
クレバーな人がお友だちに欲しいわ。
面白いですが、確かに肝心な絵が見えにくいのが難点か。
でも、いいです。うんちく王になれるから
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これは・・・怖い絵とか、その他諸々の著書の抜粋?
殆ど読んだことがあった気がする。
でも何度読んでもいいのよね。
絵画から紡がれる物語が。
わたしはそれを元に、もっと大きな枠組みで美術史の流れをとらえられるようにならねばと思っているので(なかなかうまくできないんだこれが)
読み返すことができたという点で、忘れかけていた内容を思い出すことができた。
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立ち読み:2011/9/18
単行本より安くなっていて良いかなー、と思ったのだけど…画像が圧縮されすぎていて見づらい!!(サイズの問題ではない。画像ファイルを圧縮するときの圧縮率の問題)
「名画で読み解く~」シリーズではサイズは小さくとも画質はよかった(ダヴィッドのナポレオン戴冠など、縮小率はかなりのものだが、実にきれいな画像)。
だからおそらく、文庫や新書サイズでも質の高い画像にすることは可能であり、編集者やデザイナーの問題だと思う。
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まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
怖い絵を紹介するだけの本なら沢山あるんだけど、この著者さんの紹介の仕方が秀逸すぎる。「カルロス二世」に萩原朔太郎の「猫」をぶつけてくるとは…素晴らしすぎる。
いやそれよりも、「何なんだ、これは、この、『突然召喚された魔術師』みたいな男は」という一文がツボに入った。いまだかつてこんなにピッタリな形容をした人がいたでしょうか。アルノルフィニ氏のあの独特なお姿を。
あと、「大量大量フフフンフ~♩おっと失礼樵さんちょっと通るよー。あ、ちょうどいいからついでに君の魂も貰ってくわー。」みたいなミレーの「死と樵」確かに怖い。こんな通りすがり感溢れる死神見たことない。
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「怖い絵」1・2・3 から、チョイスされた22編。
文庫化のタイトルにつけられた「泣く女」篇は、最後に紹介されたピカソの作品から。
文庫なので、せっかくの作品がどうしても小さくなってしまい、たいへん鑑賞しずらい。シリーズ全3巻でも、小さいと思えたし・・・
文庫化よりも、シリーズで新刊を出してもらいたいなぁ~と思う次第。
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怖いという印象はあまり受けませんでした。
それぞれの絵画に対する解説が面白かったです。
実際に見たことのある絵画も何点かあったので、それらの解説は余計にわくわくしました。
本の大きさの問題なのか、載っている絵画にやや不鮮明な点があったのが残念でした。
あまり深く考えて絵画鑑賞をしないので、解説は興味深く読めました。
加えて、どんどん読みたくなる文章だったのも魅力的でした。
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「怖い」シリーズ第2弾が文庫化されたもの。表紙のジェーン・グレイの絵からして恐ろしい。その他にミレーの「晩鐘」、ビアズリーの「サロメ」、タイトルにもなったピカソの「泣く女」など、全22作品に秘められた、背筋が寒くなるような憎悪、嫉妬、絶望、狂気、陰謀などが読み解かれる。歴史、文化、当時の社会情勢や常識など、目からウロコのエピソード満載。美術館のお供にしたい本。