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シンガーソングライターの谷山浩子が
絵本や童話など、好きな作品について語っている。
と、書くと個人的なエッセイのようだけど、
谷山浩子ファン以外が読んでも
とてもおもしろい本になっている。
まず有名な作品について、
「ああ、こんな読み方があるんだ」、
という例を示してくれていること。
それから、多くの人が現在感じているであろう
「大人ならではの孤独感や馴染めなさ」に
(押し付けがましくなく)焦点を当てていことだ。
著者の論に共感できることも異論を挟みたくなることもあるだろうけど、
それも含めて文学や芸術は、
人の心に寄り添い感情を揺らす
きっかけになるものということを
再認識させてくれる。
個人的にはPSゲームの『クーロンズ・ゲート』に
触れているのもおもしろかった。
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エッセイ集。ブックガイドではない、と言われてはいますが。紹介されている本を読みたくなってしまうという点では、ブックガイドと言えないこともないのでは。
誰もが知っている有名な話から、マイナーっぽいものまでいろいろ。浩子さんファンからすると、「ああなるほど、浩子さんはこういうところが好きなのか!」と納得できて面白かったり。感性が合うと嬉しくてにやりとしてしまったりもします。
個人的にはグリム童話の変なところが好きなので、とても共感。あ、そういえばたしかにブレーメンはどうなったのだろう(笑)。
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童話や児童文学について書かれたエッセイ。
タイトルは知ってるけどちゃんとは読んだことがない作品がほとんどで、ちゃんと読んでみたくなりました。特に「読まずに死ぬのはもったいなさ過ぎる」とまで言わしめた「指輪物語」は読んでみたい。詰め込むように次から次へと読むわりには内容をすぐ忘れるので、そういうのはもったいないなぁとこの本を読んで思いました。もっと大切に味わいたい。
暗がりに惹かれる、っていう気持ちがすごくわかる。だからきっと浩子さんの歌にも惹かれるんだろうなぁ。
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好きな歌手さんが書いていらっしゃったので手に取ったところ一気読み。独特の世界観を十分堪能できた。物語や本など(中にはゲームの話もある)に触れてどう感じたかがメインで、読んだことのある本から名前すら知らなかった物語まで、掲載されているものは様々。気になった物語は探してみようと思う。
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童話などに関するエッセイ。谷山さんには「みんなのうた」のイメージがあったけど彼女自身それを聞きながら育ったのだなと思わせる記述がたびたびあり、なんかよかった。
挿絵を見てたらトリイ・ヘイデンの本のことを思い出したけど特に関係はない。(トリイヘイデンの本の挿画は大竹茂雄)
星の王子様を読もう読もうと思ってそれきりなのを思い出した。
909
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面白そうと思って手にしたら、谷山浩子さんの著書。これは面白くないわけないと、ページを捲るともう止まらず。色々な物語(作品)世界をテーマにした、浩子さんワールドというべき本。こういう物の見方、大好き。
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図書館で本を探していて一目惚れ。
綺麗な言葉と美しいイラスト。
谷山浩子さんの世界観に時間を忘れて引き込まれます。
昔に読んだ事のあるお話も、もう一度読み返したい!と思わせてくれる一冊でした。
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読んだことのあるモモについて、ピックアップ読み。ノルマや目的は極端にいえば、今を節約していつかに備えるものだから時間どろぼう。時間がもったいないから無駄にしないよう頑張ることで、時間はどんどん失ってしまう。急がば回れ、結局近道ってないのかもしれない。
「今」がわたしたちの生きる場所であり、「今」をありったけ使い切ることが「生きた」ことになる。約三ページで、読んだ記憶が蘇り、新たな見方が吹き込まれた。イラストもキレイ。
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かつて読んだ児童文学作品や小説などに対して、どう感じたかを綴った一冊。
作品を読み解くというよりは、その作品に出会ったことで揺れ動いた自分の気持ちや感情が記されている。だから、これらで「谷山浩子」はつくられました。という感じもして楽しい。