紙の本
図書館を舞台にして
2022/08/01 20:28
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
海辺の町の春夏秋冬の移ろいが美しいです。10年選手の本田から1年限りの春香まで、4者4様のささやかなドラマがパステルカラーのように描かれていました。
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初畑野作品。
連作短編集。
気がついたら4人ともに愛情が湧いていた。
色んなもの抱えて生きてるからこそ、分かり合えたりぶつかったり、思いも想いもバラバラだけど、そういう心の微妙なところに共感できる。
一人じゃないって気付けるかどうかって本当に大事だ。
しかし。松田君のゆくえが気になって仕方ないし、日野ちゃんには本当に幸せになってほしい。続きは期待しないけど、違ったかたちで出会いたいものだ。
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海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年間も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。
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男女4人の不器用な恋愛物語。
しあわせのカタチは人それぞれ。
歯車が合うかはタイミング次第。
常に回っている歯車同士が噛み合うことで生まれる人間関係のありさまがおもしろい。
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図書館で働く人達の成長物語。
それぞれの主人公がキラキラしてて、でも自分の中でドロドロしててすごくいい!
私もこんなにドロドロした気持ちがあっていいんだ!キラキラしたい!って思えた一冊。
文也でいつか一冊でて欲しいなー。で、その中でチラッと皆のその後がわかったら喜びます!
畑野さん、もっともっと読みたい!!
H28.1.22~1.25読了。
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図書館で働く男女の淡い恋物語です。
最初はハルナの性格が理解出来なかったけど
図書館ではたらいていくうちに、少しずつ変わっていくのがすごく良かった。
ハルナちゃんが図書館に派遣社員として働きはじめてから、同じ職員の日野さんもどんどん明るくなって変わっていく様も読んでてほっこりした。
みなさんもレビューでおっしゃってますが。
やはり私も、松田くんがどうなったのか…
すごく気になります。
海が見える図書館…
考えただけで素敵です。
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恋愛連作短編集。割と軽めな文体でさらりとしていて読みやすい。それでいてしっかりとツボをついてくる。初めて読む作家さんだけれども、結構好きかもしれない。
各話でそれぞれメイン人物にスポットを当てて話が進んでいく。それと共に時間も経過しており、他の人物のその後も展開されている。
個人的に松田君の話だけ消化不良気味かな。いろんな解釈ができるとは思うけれども、この場合は一つの解釈で受け取れるストーリーで締めてほしかった。
そして最後。あ、なに、そう終わるの…と言った感じでそこが少し残念だったな。ま、読了感は悪くはない。
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■あらゆる恋愛は、奇跡だ。
海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年間も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。変わらない毎日も、愛しい。でも、誰かと出会って変わっていく毎日も、悪くない。海の見える市立図書館で働く4人の男女の物語。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。
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図書館で司書として勤める本田くんと日野さん、児童館にいる松田くん。この3人のところに産休の和泉さんの穴埋めとしてやってくる派遣の春香ちゃん。
和泉さんに対する思いも含め互いに微妙な感情を持ちあいながら微妙な均衡を保っている3人の関係に、天然で傍若無人神出鬼没な春香ちゃんが波紋を起こす。
登場人物の誰もの思いがひとつでなくあちこちに乱れ、それぞれの性格や行動がひとつの型に括られていないのが良い。
今まで高揚していた気持ちが一気に醒めてしまったりする様や頭で考えていることと感情の移ろいは同じものではないことなど、この作者、こういう現実のグタグタ感を書かすととても上手と思う。
文庫本の帯には『あらゆる恋愛は、奇跡だ。』とか書いてあって、確かに恋愛小説なんだけど、私は家族の物語として読んだ。
早くに父を亡くし祖母・母とともに姉妹に挟まれて育ち、32歳になってもインコと二人暮らしの本田くん。
理解ある父母と弟に囲まれて育ちながら、友達と交われずいじめにあい大きくなってきた日野さん。
厳格な父とそれに従順な母に育てられ、それに反発して起こした失敗をいまだに引き摺ってる松田くん。
田舎のヤンキー育ちで、やくざとの破滅的な生活に溺れて、ここに流れ着いてきた春香ちゃん。
それぞれが育ってきた家庭=過程の中で、それぞれの人格が形成され、他者との付き合い方が確立され、初めて好きになった人から、いくつかの恋愛を経て、結婚へ結びつく、あるいはひとりで生きていくことを選んでいく。
特に松田くんの話なんて、あれ程極端なことはなくても身につまされる話だな。そうした今に繋がる過去の選択のお話がしっかり書き込まれているところが、この作品の値打ち。
好みの問題かもしれないけど、私としては、最後もあんな感じでなくて、春香ちゃんがあのまま他所の街に行く方が、この物語に似つかわしかったような気がした。
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海の見える私立図書館で働く男女4人の話。それぞれの視点で書かれてある。最初、春香の性格がホントに無理って思ってたけどだんだん変わっていってよかった。恋愛小説というよりは日常が描かれている気がしたけど、個人的には好みだった(笑)
松田さんが最後どうなったのか気になる……
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初読みの作家さん。図書館に勤める男女4人の物語。なんでお気に入りに入れていたのか忘れてしまっていたのですが、書店で文庫本を見つけたので購入。4人が4人とも、重たい過去を持っていて、それでも前向きに進んでいこうとする姿に好感が持てました。もうすっかり忘れてしまったのですが(笑)、恋ってこんなにもどかしいものだったんですね。相手を思いやるからこそ言えないひとことだったり、それにしては意外な急展開だったり。甘酸っぱい気分を味わいました。
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帯の言葉に偽りなし。まったくもって、大人の恋は難しい。それをわかってしまうくらい、自分も年をとったなぁと思ってみたり。
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誰かと出会うことで変わる。
誰かと出会ったから変わる。
誰かと出会うために変わる。
誰かのために変わる。
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「2015年、最高の恋愛小説は、コレだ!」と帯に書いてあって、騙されたと思って読んでみようと思って、読んでみた。騙されたけど、途中から止まらなくなる感じはポップネスだなぁと思った。
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随分前に読んだ本ですが、今思い返しても私には合わなかったお話。
最高の恋愛小説!というような帯が付いて手に取ったと思いましたが、んー。そのフレーズからすると期待はずれと思ってしまう人もいるかと。
それぞれ人物視点で書かれていますが、人物設定もちょっと変わっていて、あまり共感がなく、感情移入も出来なかった。大人だから恋愛が難しくなるというより、それぞれ抱えている事情が特殊なんだとしか思えなかった。
恋愛小説!!とうたうならキュンとか切なさとかもっとストレートに欲しいところ。
追記。
読書好きのお友達にも貸してみたけど、超つまんないとの感想。なんでこんなに絶賛されているのか謎。私の感覚も間違ってなかったんだということで、星減らしました。