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「30万人都市」が日本を救う! 中国版「ブラックマンデー」と日本経済 みんなのレビュー
- 飯田 泰之 (著), 田中 秀臣 (編著), 麻木 久仁子 (著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:藤原書店
- 発売日:2015/09/21
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紙の本
私の市内人口は、46万…ですよ。(フリーザ口調)
2015/11/28 00:22
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投稿者:朝に道を聞かば夕に死すとも。かなり。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地方の経済問題かと思ったら田中さんが集団的自衛権まで書いている「ボーナストラック」つき。で、読みやすい。お得感ありますよ、おくさん。
『地方消滅』は有名な本でして、その著者の増田さんは都道府県への県庁所在地への集中ということを書いているのに、自民の受け取り方だと地方のイメージが「地方中核都市再生」と「本当の田舎再生」にわかれるとのことです。
で、人口30万人ですよ。
人口30万人なら「ひと学年で2000人強」になるから多様な選択肢が地域に存続できます。人口が10万人くらいになると、もし観光とか、それこそ人を呼び込める「武器」がないと、衰退するしかない。
そうしたエリアはそこで採れる一次産業ものとか、小さな観光というものしかなくなります。私たちの国は資源分配型ですので、要は都市のお金が「あまねく」地方に回っていて、税金が地方に行きます。
飯田さんの分析だと限界効率性が0.3の地域があって、1億円かけても3000万くらいしか返ってこない地域があるわけです。で、「地方をいかにたたむか?」という耳の痛い話になるわけです。
地方中核都市に移住する補助金とか、中心市街地整備で市街化し「維持できる自治体」にシフトしたほうがいいんじゃない?っていう本です。
そりゃそうですね。お客さんがジリ貧になるところで商売しようってのは、よほど「勝算」がないとやっていけません。
本をよくよく読んでいると「じゃ、今いったい誰が一番損してるの?」って感じで読んだら「地方への所得再分配の非効率」によって、都市の貧困層が一番損しているそうです。まぁ。
人口増加率の低下→一人当たりの所得の低下とか「人口が少なくなるとヤバいんじゃない?」っていう見方は修正した方がいいかもしれませんね。
ただ、地方の人は地方の人で、先祖の墓がその地にあるとか、縦軸の時間軸があって「金の問題じゃないんだ」ってのがあると思います。
私なんかも街を歩いていると、年上の人ばっかり歩いているので「さびれてきている」ってのを意識下で感じ取っているかもしれません。うちは46万人都市なのにね。
経済学的にはこうした分配に問題があって都市に住んでるあなたたちこそ、しわ寄せがいっているってのは慧眼です。しかし、なかなか人って行動経済学的ですので「お金をあげるから移れ」って言われて「はい、そうですか」とはなりにくいわけです。
人が減って、まわりはおじいさん、おばあさんばっかりだけど「幸せな場」ってのはなかなか呈示しにくい。老熟するのがうらやましいっていうモデルが崩壊しているので「限界集落的な村→かわいそうなので施しをあげよう」って図式はなかなか変わりにくいと思います。
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