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日本人の財産って何だと思う? 権藤成卿と私の日本再生論 みんなのレビュー
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紙の本
閉塞感を打破するには、自身の国の歴史を知る事。
2020/01/02 15:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済アナリストの藤原直哉氏が説く、権藤成卿の『自治民生理』だが、現今日本において、この藤原氏が説く内容を即座に理解できる人はどれほどいるだろうか。
まず、日本人が日本の歴史を知らない。それも、よく耳にする「近現代史は、受験前に終わってしまうから・・・」という日本の歴史ではない。古代からの日本の国の成り立ちからの歴史を知らないのだ。ゆえに、この藤原氏の説く日本史がすんなりと頭に入ってくる人の方が少ないと思える。そんな状況で、皇室の女性天皇に反対、賛成という意見の対立が、うわべだけで、根本に達しないのも致し方ない。
さらに、藤原氏が取り上げた権藤成卿という人物についても、「知っています」と胸を張って答えられる日本人は皆無に等しい。第一、この権藤成卿の出身地である福岡県久留米市においてすら、権藤成卿への関心が薄い。ゆえに、藤原氏が権藤成卿について日本再生運動の基軸にと唱えても、容易に受け入れられないのは確実だ。
日本の歴史を現代の日本人に広めたくない理由としては、日本人が日本人として覚醒し、その行動を起こすことを嫌悪する勢力が存在することを知らなければならない。権藤成卿という人物が、何を成したのかを知れば、現今日本の為政者にとって都合の悪いことが起きることが分かっているからに他ならない。翻って、それは、現在の為政者が「今だけ、金だけ、自分だけ」の政治を行っていることの証明である。
大東亜戦争後、日本は民主主義国家に生まれ変わったと信じている人々は多い。しかしながら、それは、占領支配したアメリカにとって都合の良い民主主義であって、決して日本、日本人の為の民主主義ではない。それが実感できない方は、TPPにおいて、輸入してまで食べる必要のない農産物を押し付けるアメリカに見て取らなければならない。人は、食べなければ生きられない。生きるためには食べなければならない。その人間の生存権に関わる根本である農産物を、金融商品として押し付けているのがアメリカである。この非道徳的な国家に、民主主義などという、庶民の暮らしぶりが安寧にと願う気持ちが皆無であることを見抜かなければならない。
もし、権藤成卿が存命であれば、TPPに対し、断固反対するであろう。それは、日本の主権を侵害し、日本を侵略する行為そのものだからだ。
本書は、藤原氏が権藤成卿の『自治民生理』を基に日本再生を説く一書だが、不明な点は自ら歴史書を紐解いて理解を進めるべきだ。それが、世界でも恵まれた日本人が行う第一歩と考える。長い歴史の中から、自浄努力を重ねてきた日本人の歴史が見えてくることだろう。
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