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佐藤優と5人の識者とのラジオでの対談を書籍化したものが本書。
個人的に日本の教育について興味があり、下村大臣との対談が載っていたのでこの本を買うことにしたのだが、面白いといえば面白かったものの、正直印象に残るものではなかったかな。でもこの部分は確かにそうだよなぁと思った。
◼️p122 それから、教育に関して非常に重要なのは、師弟関係をしっかりつくることだとわたしは思います。教育を受けている過程で「あっ、この人は素晴らしい。自分の先生だ」と一生涯尊敬できる先生を見つけていく。教育の現場における人間関係がとても大事です。評価システムばかりが進んでしまって、学生が教師を評価することになると、教師が学生を居酒屋に連れていっておこぅてやるなんてことができないんです。賄賂じゃないかと見られると。だから、いま大学を手伝っていても寂しく思うことがあります。
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イスラム国 イスラム教 スンニ派過激組織
主要な敵はシーア派(イラン)
パキスタンの核兵器開発のスポンサーはサウジアラビア
イランが核をもつ状況になれば、パキスタンの核をサウジにもってくる秘密協定がある
通訳ガイド試験 語学の他に日本の地理歴史を含む
東京大学図書館 30万で3年、300万で一生使える
脅しは効果的でない。脅しても言うことを聞かない。人間は。助けてくれた人に自発的に協力するようになるのが怖い
人が集まって革命を企てるのがこわいので旧ソ連には居酒屋、喫茶店がなかった
ホルムズ海峡 オマーンの領海
イスラム国は海軍がない
イランとアメリカはイスラム国対策で提携
イランとオマーンも良好
ここが封鎖はありえない
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ラジオ番組での5人のゲスト(手嶋龍一、下村博文、山口那津男、加藤達也、加藤登紀子)との対談を書籍化したもの。サラッと読めるがタメになる。ドイツはナチスドイツのイメージを変えるためにいち早く動物の殺処分問題と取り組んだとか、旧ソ連には喫茶店や居酒屋がなかった(人が集まって革命を企てるといけないので)とか。また、佐藤さんは古本屋をよく利用するが「有用書き込み」のある本を買ってくるとか、猫目線でものを考えたり人を見たりしているとか(猫を5匹飼ってるらしい)、知の怪物の秘密も垣間見えて面白い。
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プロフェショナリズムと中道主義は父親から譲り受けたもの、と山口代表。
私は文部科学大臣になりたいと思って国会議員になったのです(下村文科大臣)。
事件当時の外務省は、事務次官から一線の課長、課員にいたるまで、大半が鈴木宗男さんの軍門に下っていたのです。ところが、どうしてもなびかない一群がいた。その代表格が谷内正太郎さん。(手嶋龍一)
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佐藤優と山口那津男の対談が読みたくて買った本。
集団的自衛権についてのやり取りを読みたかったが、少ししか触れてなかったので、物足りない。
意外に下村議員との対談がためになった。
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ああ、疲れた、疲れた。Rとの闘争は精も魂も尽きはてる。
今日の書評は「90分で分かる日本の危機」副題が「佐藤優が5人のゲストとナビゲート!」です。
つまり、佐藤優先生との各界でご活躍の方5名とのトークセッションを書籍化したものです。
この本はニッポン放送で行なわれたそうです。なぜラジオかというと、テレビのコメンテーターはありとあらゆる問題について15~30秒くらいでコメントしないといけない。
それは頭脳明晰な佐藤先生をもってしても不可能である、とのことである。
そこで、ラジオで5分もあれば、大づかみの話はできる。曰く30秒の10倍が5分だが、佐藤先生なら20倍くらいの内容を盛り込むことができるそうだ。
そこで、本ブログでは「外交危機とインテリジェンス」作家・外交ジャーナリスト 手嶋龍一さんとの回をピックアップして紹介しようと思う。
まずお二人とも(手嶋さんと佐藤さん)「イスラム国」を日本でもアメリカでも過小評価していたという。
イスラム国は、アッラーの神様が一つだから、それに対応してシャリーアというイスラム法で統治されるカリフ帝国という単一の帝国を本気で作ろうとしている運動である。目的の為なら暴力でもテロでも何でも使うという、非常に危険な運動であるとする。
イスラム国は、グローバル・ジハード論、世界規模での聖戦論という考え方があって「小規模で、横のつながりを取るな、自分たちができる簡単なことをやれ」という指示が「イスラム国が出たとする。
そうすると、例えば日本でもガソリンを買ってきて、ポリタンクに入れ、どこかに商店や事務所に撒いて火をつける。自爆覚悟なら10人や15人は簡単に殺せる。
これを「イスラム国」がインターネットで指示する。トルコやフランスでのテロは「イスラム国」から指示があった。そしてそれが日本に出た場合、日本でもテロが起こるの可能性があるとのことだ。
最近、インテリジェンスの世界で出てきた言葉で、ウェビントという言葉がある。これはウェブ・インテリジェントの略で、ウェブサイトをいかに賢く使うかと言うことだそうだ。
イスラム国の宣伝はよくできていて、首にナイフを当てるところまでは出てくるが、殺害の瞬間はネットに出さない。それで今度は首が胴体から外れている、あるいは体の上に首を置いた画像が出てくる。
なぜこのような、方法を取るかというと、血が噴き出ている本当に凄惨な写真、動画をアップするとその人の(イスラム国)の人格が疑われてしまう。ですから人格が疑われないギリギリのところを計算して、画像を作っているのだという。
今回の身代金要求は2億ドルだったが、百貨店の紙袋に100ドル札をいっぱい入れたら50万ドルになる。2億ドルだと、400袋になる。
そもそもアメリカでは100ドル札は、偽ドルの恐れがあり普通の店では使えない。さらに足がつかないため、連番でなく、使い古しの100ドルが必要だ。それを72時間以内に用意することは不可能。
したがって、相手は金銭目的でないことが分かる。これがインテリジェンスだという。この合理的な判断が外交の世界では大変重要だとお二方は仰っている。
この事件では、ヨルダン政府が「パイロットが生きているという証拠を見せれば、リシャウィ死刑囚を解放する」と言ったのがポイントである。
ヨルダン政府は、これを公の場で言ったのだが、彼らはもうパイロットは生きていないことを前提にしていたのだという。
パイロットは焼き殺されたのだが、あのような大多数の人間の前で殺されたなら、近隣のヨルダンにはすでに殺害されていたという情報が入って来ていた可能性が高いという。
話は変わって、現在、パキスタンが核を保有しているが、あの貧乏なパキスタンが核武装できたのは、サウジの資金援助があったのだという。
何故なら、サウジアラビアの宿敵はイランだからである。イランが核兵器を持つとなると、そのパキスタンの核兵器がサウジに流れてくる。
そんな状況で、サウジアラビアの王朝が倒れたなら、そこに「イスラム国」が入ってきて核を持つ。彼らは容易に核を早々に核を使うだろう。
サウジは現在、若い王子が王朝を上手くまとめているが、彼の手腕如何で世界は核戦争に巻き込まれるかどうかがかかっているのである。
われわれ日本人は平和ボケしている訳にはいけないのだ。
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番組収録本だし、著者がホストなので、これまでの対談本とは趣が違うが、著者の知識のヒケラカシもなく、ゲストにも気を使っている風なので内容的に軽い。ゲストも各々立場でしかモノが言えないし、そこにツッコミが入るわけでもないので、ガチンコ対談にはなっていない。
著者の緊急提言には納得。
<日本人が生き残る3か条>
1、新聞と本を読む
2、論理力をつける
3、他人の気持ちを理解する人間力をつける
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どの対談も面白かったが、最後の加藤登紀子が、よかった。また、公明党の山口代表の考え方、はっきりと政教分離ができていないが、きちんとやる、とタブーに切り込む佐藤優とはっきりと回答するのは好感を持てた。
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佐藤優氏ほどの知識量になると、何にでもいい点悪い点が見つけられるというのか、好き嫌いという感情論なんかは軽く超越してるように感じられる一冊だった…。
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【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・言ってること、と言うか、そ発言に垣間見られる姿勢がぶれないので、また刺激を受けた。安直?
・対談者は手嶋龍一、山口那津男、下村博文、産経の加藤達也、加藤登紀子。ラジオ番組での対談をそのまま収録したもの。ラジオ番組はニッポン放送「高嶋ひでたけのあさラジ!」だって。
【目次】
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対話形式の本は薄っぺらいものが多いが、これはなかなか内容が深い。ラジオの生放送だからこそストレートなやりとりがされており読み応えある一冊にまとまっている。
最後の加藤登紀子さんの父親の経歴に驚いた