紙の本
帯文はやや煽りすぎかと。
2016/01/26 01:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯が金色でやたらプッシュされていたので気になって買ってはみたものの、思ったよりもしっとりした大人しい物語でした。
記憶を消すことのできる「記憶屋」とその正体を探そうとする主人公よりも、その脇役達の方が際立っていて、そっちの方が読みごたえがありました。もっと主人公に重きを置いた物語であれば引き込まれたかもしれません。ノスタルジック系ライトノベルといった雰囲気です。
さすがにミステリ色やホラー色を押し出すのは無理があるかと…
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日本ホラー小説大賞 読者賞受賞作
初読み作家さん。
都市伝説、忘れたい記憶を消してくれるという「記憶屋」の真相を探る主人公。
記憶を消すことが果たしていいことなのか、記憶を消すことによって忘れられてしまう周囲の人たちの気持ちは・・。
ホラー的要素は薄く、みなさんの評価が低いのは、ホラーを期待したからかも。
記憶を消すことの選択、そこまでする思い。
切ない、特にラストは切なく辛い。
(図書館)
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第22回日本ホラー小説大賞の読者賞を受賞…と聞いて読んでみたけれど、正直なんとも言えない。
展開にハラハラすることも結末に驚くこともなく。
特に記憶屋の正体に至っては、ありきたりすぎてガッカリしてしまいました。
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久々に一気読み。
意外にありそうでなかった アイディアと思う。
ドラマなどにありがちな人物配置で予定調和的なところもあるけど、全編に漂う雰囲気がいい。
なかなか楽しませてもらった。
新しい人なので星はあまくつけたけど、
今後が楽しみかも。
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消したいと思った記憶を消してくれるという「記憶屋」なる都市伝説をめぐる話
オチが唐突すぎる感
最終的にスーパーマンかな?と思うほどの行動力というか
力自体が現実的じゃないからいいのかも知れないけど
ちょっと現実味に欠けすぎなのかなと思うことも
小さい頃消したかった記憶がどれほど衝撃的なことかと思ったら
拍子抜けした
ちっちゃい子が聞いて忘れたいって思いたいほどなのかな…?
うまく想像できないけどきっとそうなのだろう
主人公の考えにあまり同調できない
始終むくれているような
偽善的というか
先輩は積極なんで主人公を忘れたのか
よほど怖かったのか
もしくは記憶屋の私欲のためか
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なかなか興味深い話だった。
記憶を消せるという「記憶屋」。
都市伝説のように拡がり、実際に嫌な忘れたい記憶を消してもらった人もいるという。
良くすっかり忘れてしまっているということがあるけど、もしかしたら…
2017.12.27
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私は、記憶を消すことはその人の一部を無くすことになると思う。高原さんが七海ちゃんの記憶を消したところはとても悲しいと思った。操ちゃんも記憶を消すことで、幼なじみと元の関係に戻ることを選んだ。でも、それは忘れられた側の気持ちを考えてないと思った。自分は覚えているのに相手には忘れられているのはとても辛い事だと思う。 最後まで終わりが読めない作品だった。真希ちゃんはこれからも重たいものを背負いながら生きていくのかと思うと、切なくなる。人の記憶について考えてさせられ、個々の物語で切なくなれたが、ホラーではなかった。
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ホラー要素はあまり感じなかった。なんか思ってたものと少し違った。 記憶を消してしまう記憶屋、後半記憶屋が誰なのかわかってしまったなぁ。なんかホラーというより、せつないし、 あったかいキモチにもなる。 嫌な記憶をけしてもらったとことで、それに関わってた相手は覚えてるってことだよね?それなら、なんか自分だけ忘れて過ごしててもなんか、嫌だな。私は頼まない。記憶屋にもなりたくない。
というか、これシリーズなのね。どんな展開で3までいくのかな・・・・。ひとまず2を読むか。
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記憶を消すことが記憶屋。
パッと聞いたら怖い感じだけど、そこには、記憶屋なりの想いや優しさがあった。
でも、それが正しいことなのかは、確かに分からない。
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日本ホラー小説大賞読者賞受賞作。都市伝説の怪人「記憶屋」を巡る物語。ホラーというにはあまり怖くない気もするのですが。ふと気づくと記憶の一部が消されている、というのは……たしかに、怖いことなのかもしれません。たとえそれが、嫌な記憶であったとしても。
一方で記憶に苛まれるが故、その記憶を消したいと願う人たちの心情も間違いではないのだけれど。考えれば考えるほどに難しい問題です。そして「記憶屋」自身の苦悩もまた切なくて。全体的にしんみりさせてくれる作品でした。だけどラストは……ああ、そっちを選んじゃうんだなあ。
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ホラーっぽいかな?と少し思うくらいでそこまでホラーではなかった。
中高生も手に取って読みやすい作品だと思う。
切ないなぁ…最後まで。でも素敵な作品だと思った。後半につれて大体の予想ができたから物足りなさを感じたけど、最後の終わり方がとても好きだった。
私も忘れたいって思うほどのこともあるけど、それも含めて大切な思い出なんだと改めて感じた。
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忘れたい記憶を消してくれるという「記憶屋」。都市伝説なのか実在する怪人なのか。大学生の遼一は真相を探り始める。
ホラーというよりも切ない青春小説の趣が強い。誰でも忘れてしまいたい記憶はあるが、忘れることが果たして幸せにつながるのだろうか。作品に込められたメッセージが読後に貼り付くように残る。
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話自体はなんというか…ホラーでもミステリーでもないのではというかんじだし。
人間関係の描き方も稚拙。
ただ最後のベンチでのやりとり、ラストは衝撃的で心に残る。
自分なら嫌な記憶を消したいと思うか?
答えはNO。
ただ自分のしてる仕事って、臨床家って一歩間違えば記憶屋と変わらないよなと怖くなった。
人の人生に職業として関わるのは……一言でなにか影響を与えてしまうことは怖い。それは記憶屋と同じことを感じた。
クライエントは治っていくけれどこちらには記憶が残る。たぶん一生忘れない。
それが唯一できる懺悔でもあり、クライエントからもらう贈り物でもあるんだろうって思った!
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遼一の感覚はまっとう。ただ、記憶屋の能力は個人的なことに使うのでなければ、いろいろ役に立ちそうだけど。犯罪の加害者側や政治家・軍人関係への働きかけとか。となると別のジャンルの話になるか。
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サラっと話に入っていけて、読みやすい話。弁護士さんの話のとこと最後は、ちょっと感動してウルっときた( ¯ ¨̯ ¯̥̥ )
主人公の考え方もわかるけど、実際に自分が依頼者の側にたったら、そうは思えないだろうなというところで、少し反発心があった。