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紙の本

誰もいない海

2015/10/17 07:40

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「今はもう秋 誰もいない海/知らん顔して 人が行き過ぎても」、1970年発表されたトワ・エ・モワの楽曲「誰もいない海」の冒頭部分だ。歌詞は山口洋子。
 秋になると、ふと口ずさんでいたりする。
 海は夏がいいけれど、この歌のように秋に秋の風情があって、春にも冬にもそれぞれ表情がある。
 津波や高潮のような災害を生みだすことはあっても、周囲を海に囲まれたこの国では海との共存はさけて通れない。
 もっと地域を限定すれば、水産に重点を置く港町もあれば、貿易港として栄える街もある。
 湘南の海はけれども少し趣きが違うような気がする。
 若者で賑わう顔もありながら、「誰もいない海」が似合う海。

 湘南ビーチFMというラジオ局がある。実際に聴いたことがないので、どのあたりまで電波がはいるのかわからないが、その局の番組で流れたのが、この詩集に集められた詩だという。
 「あとがき」によれば、このラジオ局は開局して21年という。湘南では人気が高いのだろう。
 そんな局から、ここに収められた詩が流れてくるなんて、素敵じゃないか。
 海の風、潮の香り、そしてラジオから詩。
 やっぱり湘南はおしゃれだ。

 冒頭の詩「海の町」にこんな一節がある。
 「この町は/寒い時でもなぜか温かい/海も空も風も町も青/つかれた心を包んでくれる色だ」。
 きっと夏のひととき、湘南の海で遊んでもわからない、住んでいる人ならではの感想だろう。
 それでいて、これらの詩はひととき海に遊び人たちを排除したりしない。
 「夏を待ちこがれて/もう今から/あらゆるものが/いたる所で/スイングしている」、「スイング」と題された詩の一節。そう、湘南の海はスイングしながら、やってくる人たちを待っているのだ。

 この詩集は、湘南の「誰もいない海」に合っている。
 そういえば、「秋の海」と題された詩が最後にある。
 「この夏も/よく働き/よく満たされた/この腕の中で/たくさんの/人々を遊ばせて 夏の記憶に/海は/ふっと目を細める」
 ちょっと感傷的になる。

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