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あらすじを読んだだけでワクワクする。
多様なジャンルの要素を詰め込んだ作品。
この設定と世界観を創っただけでも凄い。
カエル、相撲、ミステリ、伝記といった比較的マニアックな設定も、城平京が描けば誰でも楽しめる作品になってしまうのか。
自分の大好きなミステリ要素があり、読後感も最高と、大満足の内容。
やはり、この著者の作品にハズレはない。
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どこにこんなすごい少年がいるだろうか、と思う主人公。カエル信仰の村で神事が相撲。途中やたらミステリ調になる。雰囲気は面白い。
2016/5/24
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体格で劣る小兵主人公がロジックと奇策で相撲を取る箇所は、同作者の「ソードマスターの犯罪」の剣道勝負を彷彿させてワクワクした。最後に主人公に明かされる真相が読者には最初から明らかなのもまた城平京らしくて好き。『相撲は世の秩序の中心』なんだよなぁ
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ライトな読み心地のファンタジー、そしてちょこっとミステリ。カエル様が支配する村でいろんなことに振り回されてしまう主人公。どろどろの因縁がありそうに思えますが、カエル様はユーモラスで可愛らしいです(笑)。
「カエル様の花嫁」の真相にはかなりぞくりとさせられもしたけれど。結局のところの読み口はすべて愛らしくて幸せな印象に落ち着きました。うーむ、なかなかいいかもこの村。相撲にはあまり興味ないですが。
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面白いという評判なので、読んでみた。
最後まで読めたから、まあまあか。中学生が面白く読めるのはこういう本か、と思うが、大人が夢中になるほど面白くはない。この作家の別の本が読みたいか、と問われれば、読みたくない。
カエルの姿をした神様が守る閉鎖的な村を舞台にした物語だが、暗さはなく、淡い恋愛もあり、ミステリ(但し失敗。この部分はつまらない)あり、相撲が大きな要素となっているのが珍しい。が、低身長だが顔と頭が良い少年と、巫女の役割を担う家柄の娘で高身長で怪力の美少女というのがいかにも漫画というかラノベというか。
こういう本を読むといつも頭をもたげてくる疑問。「だったら漫画でよくね?」漫画化を妨げる要素は何もない。漫画のほうが読むに楽だし、相撲の技もカエルの種類もわかりやすいよ?アニメならより臨場感のある勝負の場面が描けるよ?
小説ってもっといいものだと思うけど。
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理論派相撲少年と怪力女子という新たな萌えの扉を開いてくれてありがとう城平先生… 城平先生らしい魅力的なキャラクターと、明らかにおかしい世界観を普通として読ませてくれる、そして何より面白い。最後はキュンと。
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淡々とした書き振りが主人公の文季くんにあっているし、奇想天外な話も、「なにこれ、ありえへん」とならない効果をあげているかも。面白く読めました。文季くんの冷静さ、自分を知り、与えられた局面でベストを尽くす姿勢が私にもあれば、とこんなふうにないものねだりしてないで、やれることをやるしかないかなあ。2016.8.23読了。
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絶園のテンペスト、虚構推理から作者つながりで手に取った作品。「相撲とカエル」という、個人的にあまり興味があるわけではないジャンルの話(?)ということでそこまで期待せずに読んだのですが、読了したあと思わず拍手喝采しました(心の中で)。ミステリ要素のある作品であるため「ここがこう面白かったんですよ!」と言い辛いのが心苦しいのですが…。とりあえず、今後は作者買いを続けていこうと心に決めたくらいには面白かったです。
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ラノベからファンタジーからミステリーからラブコメ的な要素まで、ちょっと盛りだくさん過ぎてとっちらけ感は感じましたが、全体的に雰囲気は好きなお話でした。
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相撲好きの両親に育てられ、小柄だからこそ知識と理論と洞察力の相撲を取るがゆえに、カエルの神様が治める相撲が盛んな村であれやこれや巻き込まれるお話
ファンタジー、ミステリ、恋愛等々と色々な要素が詰め込まれてあるけど、そこはやはり城平クオリティでちゃんとまとまっている
ただまぁ、ミステリな刑事事件は別に省いても物語りは成立すると思うし、どうしても必須かと言われるとちょっと疑問
ただ、それ以外のところでのミステリ要素はすばらしい
ファンタジーながらもちゃんとルールを提示し、理由のない謎はないという解決を見せる物語の構造がちゃんとしている
推理で格闘をするというのはスパイラルの外伝のソードマスターの犯罪でもやってたね
相手の心理を逆手にとってというやり口も一緒
こっちの方が丹念に伏線が張られているのでより納得したけどね
そのうちこれはマンガ化するんじゃないか?
むしろ、文章よりもマンガやアニメ向きな気がする
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相撲を愛する両親の元で相撲の知識と技術を教え込まれた文季が転校したのは、相撲好きのカエルの神様が崇められる村だった。小さい頃から相撲漬けの日々を送って来たため相撲の知識や技術だけでなく、相手の動きを見て対応策を考えることまでできるようになった文季だが、如何せん身体の小ささが災いして対戦成績はイマイチパッとなかった。しかしその能力をカエルの神様に見込まれ、村を治める一族の娘真夏を通じて神様に相撲を教えることになるのだった。
なかなか突飛な設定ですが、すんなり読ませられます。身体が小さいからこそ相手の一挙一動を見て対応する必要があり、それが文季の思考の全てを表わすことになっているのが面白いです。なので隣村で起こった死体遺棄事件に関してもその能力を活かして刑事である伯父に自分の考えを述べることに繋げるのも、突飛ながらも面白いです。しかしまあこの事件の部分は物語のメインではないのですが。
物語終盤に至る伏線の回収とどんでん返し、そこにこそこの作品のミステリ的面白さとしての醍醐味があるのでしょう。そして事件の真相の一部に気付かなかった文季が同じく見落としていたもの。その提示のされ方や落とし処が実に爽快なのです。なるほどこれこそミステリの面白さと膝を打ちます。
そこに身体の小さい文季と身体の大きい真夏。村を治める一族に課せられた運命。相撲に愛された文季が己の相撲で得たもの。ふたりのそれぞれの想い。そんなキャラクターが織りなす関係性が実に巧妙に絡み合って青春小説の妙があります。そこがミステリ的爽快感と相乗関係となって物語を盛り上げてくれます。
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メインのテーマである相撲の部分がどうにも興味が沸かず、長く感じた。ほんわりした中学3年生が探偵役であるがゆえに到達した結末と真相はストンと落ちる。相撲の結末とラストのまとめ方でぐぐっと印象が上がった。「相撲」「相模」はやっぱり似て見えて、読み始めるまでは「相模」がと思っていた。
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青春ファンタジーとしては面白かった。しかし途中の事件要素が浮いたまま終わった印象。無くても話が通じるという意味では上手くストーリーに落とし込めていなかったと思う。
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2019/1/26
文季イケメーン!
キレイな女の子の呪いを代わってあげようだなんて。
さらに王子様みたいな風貌なのか。そりゃまさにイケメン。
カエルが相撲してる情景がかわいくて、文季と真夏のやりとりもかわいい、とてもかわいい本だった。
和んだ。
ミステリー要素は存在感ないけどおじさんとおじいさんを紹介するのに役立ったかな。
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体格には恵まれていないけど相撲一筋だった文季が引っ越した村は相撲好きのカエルの神様が崇められていた。ひょんなきっかけから神様相手に相撲の指導をする事になる話と同時に村で起こった妙な殺人事件の謎を解く話が上手く絡み合っており、相撲の蘊蓄も読み応えあった。そしてさらに村に伝わる因習のルールに基づいてイノベーションを起こす展開の畳みかけ方がまた上手い。後で考えると無駄な所がない事に気付く。でも読んでいる時はそれに気付かないのは単純に凄いと思った。