紙の本
身内の死は、つらい。
2020/12/31 19:43
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
孫兵衛が亡くなってしまった。
自分の立場をわきまえて、息子蔵人介の邪魔にならないように生き、おようと巡り合ってからは幸せそのもので、この幸せがまだまだ続くのだとばかり思っていました。
つらいです。
じつは今年の初めに私は高齢の実母を亡くしました。
長く世話に通い、老いて弱っていくのを見てきましたので、不思議と悲しい気持ちがほとんど無いまま母を見送れましたし、明るく穏やかに過ごせています。
突然の死と覚悟しつつ見守った死との違いかもしれないですね。
孫兵衛の死が、つらい。
がっくりと気落ちした17巻でした。
元気出して18巻を読みましょう!
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読み始めて、虜になって、気づいたら、17巻目。
5月の連休に子供が、帰阪したので、何処に行こうかと、相談していて、「比叡山はどう?」と、話していたのだが、、、、
京都駅で、『京ごよみ』という情報誌を手に取ったら、八瀬童子会理事 玉川勝太郎氏が、掲載されていた。
5月の葵祭りに、八瀬童子位階から薬100人ほどの人が参列すとの事、、、、
この鬼役の本の通り、矢背が、八瀬に転じた等そのままが、書かれていた。
天皇への奉仕精神が、今なお続いていることと、美智子妃殿下が、歌会始の碑のあきもとじんじゃに建立しているとの事。
「大君の御幸(みゆき)祝ふと八瀬童子踊りくれたり月若き夜に」・・・
余計に、本を読みたくなった。
さてさて、、、18巻目は、題名が、「慟哭」、、、初めから、胸騒ぎ。
初登城から間もない新米大名は、千代田城は迷路のごときであることから、イジメが、始まる。
津軽藩の棒鱈→野暮天と、、、
城内での出来事が、蔵人介の所に能を舞う事になってしまう。
能の「善知鳥」(うとう)。
そして、孫兵衛の上役であった大間小五郎が、不正を見つけ出したのだが、、、殺されてしまう。
行方不明になった息子 平内と嫁の琴は、無事だったのは、少し安心した。
小説と、わかっていながら、、、孫兵衛の知人も生存して欲しい気になった。
しかし、、、、
何という事でしょう!!!
孫兵衛が、孫兵衛が、、、おように、別れと言うか、、、告げて、命を賭けて出かけていく。
おようも、引き留めたい思いをこらえて、送り出す、、、
父と子のつながり、、、、孫兵衛の子として育った蔵人介、、、、薩摩の手毬歌が、蔵人介を幼き日の記憶を蘇らせる。
孫兵衛と、志乃とを面談させて欲しかった。
手紙として、一言が、書かれてあったけど、、、、
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卯三郎はなるべくして養子になったというか…。らしいと言えばらしいかな。
逆に鐵太郎の方はどうなんだろう。
わああああ!父上が…!
というか、蔵人介の生い立ちまでが明かされて…。マジか…。
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『六郷川の仇討ち』では、男の格好をし父の仇討ちを決心した娘が中心になる話だが、卯三郎に助っ人を頼んだり、もしや行く行くは二人が恋仲になり夫婦になるのではと思っていたのです。 蔵人介、鬼役の嫁が弓の達人であるように、跡継ぎの嫁もしかるべきかと。 が、とんだ読者の先走りでした。
しかし、なぜ、ここでまさに”慟哭!!”
このシリーズの清涼剤のようなお父上孫様が、なぜに。
おようさんは、さすが元粋筋。 握り飯を持たせ手を振る。
あ、涙です。 親子の絆。 わしの倅をを舐めるなよ、と。くわっと二つの盃ですよ。
とにかく読んでください。 孫兵衛かっこいい。