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高村氏最後の本。自伝とのことだけど、観念的で難しすぎる!完全なる斜め読み。東大哲学科、慶応大学院出身だけある。
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東大哲学科、慶應大学院出身の著者の本。
子供の頃からの死生観を軸に小屋で暮らす理由について語っているが、こちらの頭が悪くまったくついていけない。
もう少し普通の人にも分かり易く書いてほしいね。
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できる限り社会とのつながりを絶ち、わずらわしい人間関係を絶って、人里離れた雑木林の中に手作りで建てた小屋と、河川敷の簡易テントを行ったり来たりする暮らし。ときおり思い立って、ふっと旅に出るけれど、それはけっして気晴らしや観光目的の旅行ではなく、日常生活の延長といえる放浪旅。著者が何ものとも関係を持たず、自分ひとりだけで完結するような人生を望んだ背景には、それなりの理由がありました。それは幼いころに意識した死の概念に由来します。著者は、その時感じた死の概念を意識し続け、成長して東京大学と慶応の大学院で哲学を学んでいます。小屋暮らし、テント暮らしをする前は、段ボールの中で眠るホームレスの暮らしも体験されています。
本書は、このような生き方をするに至った、著者の心の遍歴を綴ったものです。
死生観というのは、人によって様々なのでしょうが、著者と自分の決定的な違いは、著者は幼いころに死を意識し、死を怖れましたが、自分は死に対して怖れを抱かず、むしろ命あるものは生まれた瞬間から、死に向かって時を刻んでいるのだということを、素直に受け入れてしまったところにあります。ですから、よ~くわかることもあるのですが、反対に理解しがたいところも多々ありました。けれど、著者の生き方にはとても興味をそそられましたし、少々うらやましくもありました。
著者は自分と向き合い、思考を深めるために、電気もガスも水道も通じていない掘っ立て小屋で、孤独に暮らすことを選択されたようですが、孤独はもっと身近なものだという気がします。なぜなら、人生は自身との語らいによって形作られるものだからです。孤独は人間が人間として生きることの、絶対条件なのではないでしょうか。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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本書の最初の方は胸が苦しくなり著者の得体の知れない悲しみが伝わってくるような感じで読み進み、雑木林の中に家を建て後からの文章には明るさというか晴れやかさのようなものを感じたのは私だけだろうか?
哲学を専攻していたからか随所に問いかけのような文章があり、立ち止まってこちらも考え込んでしまう。「ホンモノ」「生」と「死」...
自然に包まれ、慎ましやかな生活...
なんかソローの本を思い出した...
星5つ付けたけど評価はできないなっと思う。
ps//
「告白」という言葉があっていると思う。
日々の生活が生きるということ。
旅が死ということ。
そしてホンモノ。
日々の生活がリアル....
何日か過ぎて...
すごく実感してきた。
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ホンモノ病の話。
「『ホンモノ』の定義ははっきりしている。それは、ある行動の『結果』ではなく『動機』に関わるものである。」
巷に溢れるSNS上の承認欲求をめぐる一連の議論は結局このホンモノ病に関する人々の直感に起因するのではないか。
すなわち、それがどうしようもなくただ単に好きだからやっているのではなく、人に見せるためにやっているとしたら何と不純な動機だろうか。カントは美は客観的にはあり得ないとした。ホンモノは単に自分がそれを好きだからそれを為すのであり、結果などは一切気にしない狂人である。
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タイトルを見て
「あ~ミニマリスト系の話?」
なんて思ったら…大間違い!
哲学の話です。
深い…
でもおもしろい。
他者からの承認欲求ではなく
自分という人物を追求していくって難しい
哲学は生活の中にある…
それを実践しているような方の頭の中を書いた本。
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言葉が悪いが、ひたすら自慰的なエッセイ。生も死も哲学も、それほど感じなかった。自分とはあまりに感性が違うだけかもしれない。
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「生活に合わせて自分を造ってゆくことが難しいならば、自分に合わせて生活を造ってゆくしかない。」
この結論に至るまでの(至ってからも)著者の頭の中のぐちゃぐちゃを文字で追うことのできる一冊。こういう人とリアルで話した時、この人が頭の中で考え続けてきたことのどれだけを感じ取れるのだろうと思う。
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間違えた。てっきり「小さい部屋で暮らすミニマルな暮らし」みたいな話だと思ったら哲学だった!Σ(゚Д゚)死んだらどうなるのかって、幼稚園の頃に考えてものすごく怖かったけど、考えてもしょうがないからわりと早めに諦めたけど、ずうっと考えてる人もいるのね。でも考えてどうかなるのかなあ(゜-゜)友人はいないってあったけど、恋人はいたんだ。どんな話するのか気になるわ〜。
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傑作。淡々と語られる文章と思考と人生に感動した。この人は仏教にはハマらなかったのだろうか。そしてこのような人生を送りながら、どういう経緯で本を出版することになったのだろうか。
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本の最後のほうで、
”病気ではないことははっきりしているし、医者に症状を言えば病気と言われるであろうこともはっきりしているし、医者には治せないであろうこともはっきりしているし、症状が治ればいいという問題ではないこともはっきりしている。”
と書いてあるのだけども(^^;
作者さんが一人で向かい合っていることは、きっと私たちが心のどこかに押し殺していることで、作者さんは自分でも気づかないうちに、人類代表として闘っているのかもしれない。
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生と死、そして自分を深く見つめた末にたどり着いた"小屋"
あまりに生きづらすきて隠遁したところ、無限の自由と孤独を手に入れ、計らずもミニマリストとして注目された男の哲学的自叙伝です。
自作スモールハウスでの質素な暮らしぶりが注目された筆者の、幼少から現在までが書かれたあくまでも自伝あって、ハウツーミニマルライフやスモールハウスの作り方を説いた本ではありません。
幼少期の筆者はある日突然「死の概念」を自覚してからずっと死の恐怖を感じながら生きることとなったとのこと。普通の子どもならば例え死の恐怖を知ったとしても、喉元過ぎれば他に興味が移ったり、考え続けることに疲れたり、忘れたりで、絶対にいつか自分にもやってくる死をわきにどけておけるのでしょうが、筆者はずっと死と自分を見つめ続けてしまいます。きっと脳に高品質なメモリを積んでるがために負荷が高い処理をし続けてしまえるのでしょう。自分を誤魔化すこともできず、真正面から死に向き合ってしまいます。
自他に高いハードルを課し、生きづらいほどに肥大した自我を抱えた筆者は、成長するにつれ社会の中で生きていくことが困難になっていきます。可能な限り自己完結し、時間やタスクによる制限がない生活を望み、路上生活者にもなったりした末、30代で山の中の安い土地を買い自ら小屋を建て、圧倒的に自由で孤独な「安全地帯」を手に入れるのです。
山の中の生活を手に入れるまでは読んでいて重く苦しいです。ひたすらネガティブな自分語り(自叙伝なので当たり前ですが)が続きます。自分は他の人間と違うと受け取れるような部分もあります。そんな著者を「厨二病」と揶揄することは簡単ですけど、脱ぎたくても脱げない自分自身という生きづらさを背負い続ける苦難は想像を絶します。しかし山の中での暮らしを書いた章では、文体がイキイキしていて、自力で生活する困難さも自然に受け入れ解決していく姿が微笑ましく、読んでいて転がるように目が次の文を自然に追っていきます。
著者が東大で哲学を学んでいたことも手伝っているのか、やや周りくどい文体ですが、読みづらくはありません。ただ筆者が自らの深淵をあまりに深く見つめ続けるため、底の見えない暗い穴が続き、読んでいるこちらが手を伸ばそうとしても著者の考えにしっかりタッチできたような実感は少ないです。しかし簡単に共感させないところに著者の誠実さを感じます。それは当たり前のことで、ひと一人の考えなんてホントのところはそうやすやすと共感できないものだとも思います。
自己完結することの居心地の良さは、空想を楽しむ一人遊びが大好きだった一人っ子の私も大いに共感できました。同じように幼少期に死の恐怖で一時的に不眠にもなりましたが、まあ上等なメモリを積んでなかった私の脳味噌は、うまいことうやむやにできました。ある程度の鈍感さは身を助けますね。
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★大半が哲学的過ぎて小難しくて良くわからなかったが、小屋が自分の自我そのものというくだりは何となくわかった。
★旅寄りの日常、日常生活よりの旅ってのがわかりやすかった
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この本は好きです。
山奥小屋暮らしの本かと思ったら、哲学色が強かった。その分色々と共感するところも多い。
かなりの変人。だからこそ、この本が面白く興味深い。
山奥に家を建てるとなると、電気ガス水道などを引く必要があり、凄く大変に思ってしまうが、
作者は電気はソーラーパネル、水は水場で汲む、ガスはカセットコンロで済ます。という簡素に山小屋生活を実現している。
こんな生き方があったかと発見の連続。
誰とも触れ合うことなく、何にも拘束されない山奥の自由な暮らし。
ただ、作者自身がこの本は山小屋生活についてポジティブに書きすぎた。実際の山小屋生活は孤独感強くなるし色々大変なことがある。と言っていたので安易に考えない方が良いだろう。
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こうした自序的なエッセイ物ってどうしてもこうした流れになってしまうと思うのだが、読んでいて似たようなことの繰り返しで退屈した。
結構昔から読みたいと追っていた書籍だったので読書前は自分の期待値も高かったが、結果的に私の感想は上記の通り。