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経済学とうたっている割には経済の話はほとんど出てこないのが残念。
伊藤元重さんとの対談だったので,経済学とつけていれば販売部数を伸ばせるとの考えだろうかと愚考してしまう。
吉野家の戦略史として読むのならいいかもしれないが,戦略というには少々表面すぎる感が否めない。
値段の再設計は順境のなかの「ぬるま湯体質からの覚醒」という,うちなるかくかく動機による挑戦でしたが,その後は環境の大きな変化に直面し,自らを変えていくための「適応」プロセス。
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吉野家の牛丼へのこだわり。
アメリカ牛のショートプレート。
BSE問題が、吉野家の危機感を煽り、豚丼などのメニューの拡大に繋がった。
海外展開や、人材育成のお話。
外食産業がアルバイトやパートなしにはやっていけないし、シュリンクしていく日本の人口の中で海外に出ていくというのは当然の話かな。
吉野家の牛丼は、やっぱり特別だと思う。
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あとがきで伊藤さんも述べているが、経済学というより経営学に近い内容。差別化戦略、海外戦略、人材確保など、外食産業の人間でなくても学べることがあると思う。
ただ、個人的にちょっと言いたい。
牛丼並380円は高い。味噌汁+サラダセットを頼むと既に500円オーバー。牛丼を大盛にすれば680円。この価格なら僕の中で吉野家は昼飯の選択肢から消える。これなら割と豪華な弁当かファミレスのランチ、ラーメンだって頼める。こちらの方が腹もふくれる。
現状これらと競り合って勝てるほどのアドバンテージも無いような気がするのだが・・・。
本書を読む限り、吉野家は新たな方向性を模索している最中なのだろうが、顧客の求めるものをシンプルに提供している他社の方が上手くいってるように見えるのは気のせいか。
あと、伊藤さんは有名な経済学者でエリートながら、庶民感覚をよく理解しているなと感じた。
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吉野家のケースをもとに、外食産業の構造と戦略課題にまで言及した名著。素人にとっても非常にわかりやすい。
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一消費者の自分なんかでは気づかぬ、たゆまぬ努力が吉野家の牛丼を作り上げているのだなと感じた。
ただ、経済を勉強するための本というよりは、吉野家のファンブック的な感じがしたので、純粋に経済を勉強したい人は他の本を読んだ方がいいと思う。