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北町奉行所同心、澤本神人が事件にいどみ解決します。お役目の名など、普通には読めない言葉ばかり・・江戸ものが好きですが、難問となりました!
もう少し前の作品も読んでいきましょう。
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諸色調掛同心、初めて知った。
市中の品物の値を監視し、また幕府の許可していない出版物が出ていないか調べ、どちらも悪質な場合は奉行所にて訓諭するというお役目。
主人公の澤本神人の「世の中、なるようにしかならねえ。けどな、それは手をこまねいて何もするなということじゃねえんだ」と言うことばが好きだ。
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・珍しいモチーフ。北町奉行諸色調掛同心澤本神人(さわもと・じんにん)の活躍を描く。諸色とはここでは物価の意味ということで物品の価格が適正か調べる同心ということらしい。今で言う公正取引委員会みたいなもんかと。
・神人は姪(亡くなった妹の娘)の(初登場時)七歳だがしっかりものの多代と二人暮らし。神人の使う小者で計算が得意で意外に頼りになるがいつも腹を空かせている庄太と飯炊きのおふくと途中から子犬のくまあたりがレギュラー。
・神人の座右の銘は「なるようにしかならない」。諦念ではなく、楽観。だがなすすべもなく見ているのというのではなくなすべきことはするタイプ。
・ちょっとしか出ないキャラクタも生き生きとしっかり個性的に描かれてるのが楽しい。
・ミステリとしてはあっさりしている。人情話として読むべきかと。
・ほとんど無理も欠点もない作品で安心して落ち着いて読める絶品。
・ドラマにするなら年齢は合わないが阿部寛さんかな。顔が濃くて二枚目ってことで。