紙の本
吉田篤弘らしい短編集
2016/12/20 16:54
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉田篤弘らしい短編集。「電球交換士」っていう職業がまずいいよな。各話色々な謎があり、ちゃんとオチが付く。「北極星」という話に出てくる二代目ジョー・ハヤテの話が好きだったな。
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世界でただひとり、彼にだけ与えられた肩書き「電球交換士」。こと切れたランプを再生するのが彼の仕事だ。人々の未来を明るく灯すはずなのに、なぜか、やっかいごとに巻き込まれる―。謎と愉快が絶妙にブレンドされた魅惑の連作集。
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電球交換士の十文字扉の物語。かかりつけのやぶ医者(本人曰く)に、不死身であると宣告されて以来、「どうせ」死なないのだから、という諦めと虚しさのような気分に浸されているような気がしている。電球を交換してほしいという依頼があれば、あちこちに出向いて「十文字電球」に交換するが、その電球にも実は事情があって、いずれこのままではいけないという思いを抱えているのである。行きつけのバーに集う常連客達とのやり取りや、それぞれの事情に考えさせられることもあり、滅びていくものと続いていくもの、そして新しく作られるもののことに思いを馳せたりもする。不死身の我が身の来し方行く末を考えるのも、途方もない心地である。いくつもの軸を持って流れている時間というもののことを考えさせられる一冊でもあるような気がする。
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タイトルに惹かれて借りましたが、タイトル通り、電球の交換を生業とする男にまつわる物語。説明しづらいのですが、ストーリーがどうこう言う前に、物語全体のトーンが何とも言えず気持ちが良い作品です
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ハードボイルドのようなハーフボイルドのような。
ミステリアスとメランコリックが同居している。
電球は交換出来るけど眼球は交換出来ないから眼鏡で明るさを憂鬱から解放させるんだな。
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"おれは橋本さんに丁重に礼を云うと、ふと思いついて、「もし」と天井を指差した。
「もし、電球を交換する必要があったら、いつでも連絡してください」
ここぞとばかりに、営業用の名刺を渡しておいた。"[p.149_煙突の下で]
不死身の単語に惹かれて。
気負わずにことりことりと。
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吉田篤弘の描く世界はいつも嘘の世界。それを承知で読む。しかし承知の筈の自分はいつの間にか何処かに姿を眩まし、最后の頁で妙に物語に嵌まり込んでしまった自分を発見する。そこには急に止まったメリーゴーランドの木馬の上に跨がったままで途方に暮れた顔がある。
寂れた百貨店の屋上に遊技場が存在したのは何時の頃だっただろう。百貨店の屋上に象がいた記憶はさすがに持たないけれど、狭い空間の中に幾らでも見飽きないまばゆい遊具が並んでいた風景の心象はある。大した数の遊具ではなかった筈なのにそれらが無限とも思えたのは、自分の身体の大きさとの比較の問題だけでなく、遊ぶことが許された機会が貴重だったせいでもあるだろう。昔の子供にとって外で走り回るのが遊ぶという意味だった。今となっては、その時代が代え難く大切なもののように思えるが、全てが黄昏めいた記憶の着色を帯びてしまった故の感傷でもあるのは間違いない。たとえそうだったとしても、失ってしまったものや思い出すこともなかったもの、それらに附随する細々とした記憶が次々とよみがえる。吉田篤弘の小説は、読むものの意識を過去に向かわせる。
熱心な吉田篤弘の読者というわけではない。それでも新作が発表されると気になる。必ずしも手に取る訳でもない。しかし必ず確認してしまう。御注進、御注進、と心の中でつぶやきながら。この人には以前すっかり騙されたことがある。存在しないものを存在するかのように描くのがこの人の得意とするところだから。例えば吉田音の小説など。用心しなくてはならない。そう思いながら読み始めるのに、いつの間にかやられてしまう。信じ込むわけではないけれど、何処か懐かしい場所に連れ去られたような気になって、はっとさせられる。
ところで、美術館の電球を交換をする話は何処かで読んだことがあると、かすかな記憶がしつこく主張する。電球だけに「電氣ホテル」だったか、美術館なら「モナ・リザの背中」だったかと本の山から引っ張り出して頁をめくるけれど見つからない。ブクログの過去のレビューから吉田篤弘を検索すると、岸本佐知子編集の「変愛小説集 日本作家編」が網に掛かる。そして「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」というタイトルに行き当たる。そうか、ここに居たのか。急いで本棚に向かい目指す本を取り出し頁を繰る。なるほど、なるほど、この扉がこうなってあのヤブがそうなるのか。ひょっとして玉子サンドがこの絵になるってことなのか。またまた吉田篤弘ワールドに絡め捕られている自分がいる。
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あらすじ
サーカスの軽業師から電球交換士に転職した俺。使用する電球は親友神崎が作る高級電球だけだ。働くのは主に夜で、昼間はヤブという名前の医者に通ったり、仕事の後はバーに行って炭酸水を飲む。美人には弱くて、映画館の未亡人や、博物館の美人学芸員やヤブの妹で精神科医に夢中になったりする。ところが神崎から、切れない電球を発明したと聞かされた。
吉田作品の中でも好み。登場人物が、ウソかほんとかでまかせか、とにかくマイペースで暮らしているのはいつものこと。電球交換士ってだけでファンタジーな雰囲気が出るよ。そのなかにミステリー要素をすごく細かく入れ込んである。食べ物もおいしそうだなー。今回は卵サンドイッチ。
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★電球の美徳とは?
【感想】
・失われゆくもの。交換すること。永遠であること。「交換」とはいったいどういう行為であるのだろう?
【一行目】
「道には詳しいのに、自分の行き先がわからないもの、なあんだ?」
【内容】
・電球交換士という世界でも唯一と思われる仕事をしている十文字の周辺でおこるさまざま。なにやら暗躍している気配もあり。
▼簡単なメモ
【青空軒】名古屋の北の方にある揚々町のカレー屋。「死ぬまでに絶対食べたいカレー・ベスト5」に入る。食べたときはそうでもないが後になって、人によっては翌日になってから辛さがよみがえってくるのが病みつきになる理由。
【アスカ】ヤブの妹。患者を研究対象としか考えていない精神科医で絶世の美少女。
【猪原佐和子/いのはら・さわこ】ショールームの派遣社員。十文字好みの美人。
【腕時計】十文字は三十六時間仕様の腕時計をつけている。ホンコン製。
【エデン遊園】中村百貨店の屋上にある遊園地。地下一階地上四階の小さな百貨店の四階までエスカレーターで上がり文房具売場脇の階段を昇るとたどり着く。
【考える】《考えてなんらかの答えが見つかったとして、それが自分にとって快い答えであるとは限らない。》p.96
【神崎】十文字の高校時代の友人。高品質で有名だったカンザキのランプで有名なメーカーの今は社長。あまり売れなくなったがなくしてしまうことを神崎は惜しがった。
【銀星座】映画館。館主のカザマには十文字が子どもの頃からお世話になっている。スキンヘッドに黒い眼帯、顔のいたるところに傷がある。「あしたのジョー」のおやっさんのイメージ?
【答え】《最初にきっぱり云っておくが、おれは答えのないものが好きだ。》p.44
【コブラ・ブラザーズ号】十文字のオートバイ。サイドカーつき。
【コブラ・ベイビー】十文字愛用の携帯電話使用
【西園寺剛/さいおんじ・ごう】自称刑事。本当ならば世界で一番頼りにならない刑事だ。
【笹島/ささじま】引っ越す前に電球を交換してほしいと依頼してきた青年。十文字はかれの笑顔にほだされた。
【シャテバー】射的場のお婆ちゃんの略。ほぼ「スナイパー」の意味。
【十文字扉/じゅうもんじ・とびら】主人公の「おれ」電球交換士。バー「ボヌール」の常連だが下戸。早死にの一族だが扉は(たぶん)不死身。その証拠に? 背中に薔薇のかたちをした痣がある。『それでも世界は回っている』にも登場。
【十文字の父】サーカスで軽業師として働いていた。芸名は十文字一号。ちなみに扉は十文字二号。
【十文字ランプ】十文字が交換してくれる高品質だが寿命の短い電球。実はカンザキランプと同じもの。
【正一】春ちゃんの父。正しいことが好きな一徹者。
【谷原さん】不死身の先輩。詐欺師かどうかは不明。
【卵サンド】十文字の得意料理。
【トンチキ】ミナト町でいちばん安上がりな酒が呑める。
【西島】理容師。店の名は「西島理容室」なのだが客も西島さん自身も「人生理髪館」と呼ぶ。西島さんはなんでも「人生」という語を交えて話す。
【橋本さん】愛知県の公民館の受付。美人。
【八田美枝子/はった・みえこ】S島美術館の学芸員。パンクバンド「8/えいと」の元ボーカル。話さなければ清楚な美女。
【羽深飛雄/はぶか・とびお】二代目ジョー・ハヤテ。目にもとまらぬ速さで動ける。十文字とはサーカス時代の仲間。
【春ちゃん】二十歳すぎくらいで活版印刷屋「ミナト町活版印刷倶楽部」をやっている酒豪の美人。
【檜垣宏一/ひがき・こういち】とんでもなく麗しい青年。マチルダが女装を始めたきっかけ。実家は饅頭屋で生地がところどころ破れ餡がのぞいている「破れ饅頭」が看板商品。
【フィラメント】《しかるべきときが来たら、フィラメントが痩せ細ってこと切れるのが電球の美徳なのだ。》p.30
【本物】《私は本物の中庭を見たことがなかったから、五郎さんの話を聞けば、いつでもそこへ行けたの。》p.72
【マチルダ】以前は男だったが、今はわからない。通称「ピンク通り」の花形?
【ママ】なんだか大物っぽい。
【水野五郎/みずの・ごろう】十文字に似ている誰か。「三ツ星シネマ」の館主?
【水野冬美/みずの・ふゆみ】「三ツ星シネマ」の従業員? 十文字を「五郎さん」と間違えている。
【三隅慶子/みすみ・けいこ】生まれ落ちたときから博物館の学芸員になることが決まっていたような女性。十文字は自分の内部では「ミス・ミスミ」と呼んでいる。
【未知】《「未知」を転ばせば「未来」につながる。》p.31
【無重力寝台】猪原佐和子さんから薦められて十文字が購入した素晴らしいベッド。
【元木】西園寺のカレー友だち。
【ヤブ医者】藪という名字だというが本当は矢吹らしい。
【リュウイチ】十文字のニセモノで電球交換でぼったくっているらしい。
【路地】「なんていうか、あのころは路地に色気ってもんがあったわよ」p.157
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吉田篤弘作品の主人公たちは
実はみなハードボイルドだ。
(ほのぼのとした作風だけを見ると納得できない人もいるかもだけど)
『レインコートを着た犬』に登場する
映画好きの犬、ジャンゴも
『つむじ風食堂の夜』の
雨降り先生やデニーロの親方、
イルクーツクに行きたいと願う果物屋の青年も、
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の
サンドイッチ屋トロワで働く青年オーリィー(大里)さんと
トロワの主人の息子リツくんも、
『フィンガーボウルの話のつづき』に出てくる
予告編専門の映画監督「ろくろく」も、
『針がとぶ』の短編に登場する
読書と古い映画が好きなホテルのクローク係と
風変わりな少年バリカンも
『78』の
レコード好きの青年、バンシャクとハイザラも
『空ばかり見ていた』の
放浪の床屋ホクトさんも
みなそれぞれがそれぞれの喪失を抱えながらも
自らの信念やルールに従って生きている。
信念を貫く不器用な生きる姿勢や
自分が信じた者のために強くあろうと
もがき続ける男のロマンが吉田作品にはいつもある。
そう、吉田作品は『精神のハードボイルド』なのだ。
そしてこの物語の主人公も同じく。
酒場は好きだが、酒は下戸で、不死身の体を持つ、
世界でただ一人の電球交換士(電球の交換だけを専門に引き受ける)を名乗る男、
その名も十文字 扉(じゅうもんじ・とびら)。
サイド・カー付きのオートバイ「コブラ・ブラザーズ号」と革ジャンでキメ、
いれたてのコーヒーとお手製卵サンドをランチボックスに納め、
あらゆる街の電球を交換して回る十文字が惚れぼれするほどカッコイいい。
短命の血筋に抗うために
どこまでも死なずに世界中の電球を交換し続けることを使命とし生きている十文字。
彼は言う。
電球を交換するという作業は、
死に絶えたものを看取り、
新たな命を与えて
無くした光を取り戻すことで、
すなわち「再生」する仕事なのだと。
活版印刷屋「ミナト町活版印刷倶楽部」の二代目で
酒豪にして美人の春ちゃん(おそらく20~22歳)、
見た目はボーイッシュで色白美人だが、実はニューハーフのマチルダ(年齢不詳)、
口数少なく頼りなさそうな
自称刑事の西園寺剛(さいおんじ・ごう)、
バー「ボヌール」の女主人の『ママ』、
十文字を不死身の男と診断した、
自称ヤブ医者のドクターヤブ、
ドクターヤブの妹で
精神科医のアスカさん、
パンクバンドの元メンバーで
今は美術館で学芸員をする清楚な美女、八田美枝子(はった・みえこ)、
自称二百年生きてきた
「不死身」の先輩、谷原さん、
自称タイムトラベラーの檜垣くん、
そして弾よりも速い男、弾丸男・ハヤテ
などなど、
吉田作品に共通するユーモラスでヘンテコな登場人物たちが
どこかここで��ない世界へ誘ってくれる。
(おとぎ話的な異国情緒を感じさせる不思議な世界観はいつもと同じく、今作では謎が謎を呼び、哲学的要素もチラホラ)
以前にも書いたけど、吉田篤弘の連作短編集は
一冊トータルとしてどうこう評価するよりも、
読んだ人それぞれが
それぞれのお気に入りのストーリーを見つけて、
そのショートストーリーを
何度も何度も読み返すのがベストな楽しみ方だと思う。
(また吉田さんの短編は何度読み返しても、そのたびに心地良さが持続するところがスゴいのだ!)
重力から解放された状態で深い眠りに就ける
「無重力寝台」、
(ぜひとも試してみたい!)
店主の西島さんが何を言う時でも
人生を交えて語り出す
「人生理髪館」、
(お喋りなタクシー運転手と共にこれは勘弁して欲しい…)
ニューハーフ専門の銭湯「桃の湯」、
(間違って入ってしまったらと思うと…汗)
他にも亡き夫の亡霊を追いかける映画館の未亡人や
マチルダと檜垣くんの時空を超えた恋の物語や
(ロマンチック!)
続けてゆくための信念となる春ちゃんの作業場の電球の話など
ヘンテコな登場人物たちが織り成す
ヘンテコなエピソードが
なぜかじんわり心に沁みること沁みること。
吉田篤弘がいつも決まって描くのは、
静かなふりをして饒舌で、
古臭いのに確かなもの。
ふつうの人のふつうの強さや
そこから紡ぎ出されるもの。
そして時とともに滅び行くものと
時が経っても決して変わることのないものだ。
活版印刷屋、スリ、
入れ替え制のない昭和の時代の映画館、サーカス小屋、商店街の銭湯、デパートの屋上の小さな遊園地、
チキンもビーフも冠が何も付かない「ただのカレーライス」、
そして電球交換…。
消え去っていく「古き良きもの
」たちが胸に沁みる。
詩的で寓話的で強烈に郷愁を誘う世界と
吉田作品の根底に流れる
いつかは消えてなくなるものへの憧憬と鎮魂は今作でも描かれている。
不死身の体を持つ十文字の苦悩。
生き続けることは果たして幸せなのか。
(「銀河鉄道999」や「100万回生きたねこ」に通じる永遠のテーマだ)
しかるべき時が来たら、フィラメントが痩せ細って
『こと』切れるのが電球の美学であるように、
人間の体も寿命があって、限られた命だからこそ、
この場所、この時間は
たった今だけのもので、
だからこそ輝きを増す。
人生は短い。明日が来るなんて保障はどこにもない。
だからこそ一期一会なのだ。
自分の殻なんて破って、躊躇することなく
新しい扉を開いていかなきゃ。
読み終わった今、
そんなことを十文字に教わった気がした。
あっ、そうそう、
読めば必ず卵サンドが食べたくなるので
ご注意を。
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吉田先生作品にしては、すこしメランコリックというか、ほんのり暗めなおはなし多め。
まさに「憂鬱」なのかな。
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電球の交換を仕事にする主人公が、なじみのバーや仕事で出会う人たちと交流したり、ちょっとした謎を解いたり、失われるものを思ったりする話。
ちゃん作られた作品であるように感じるが、面白いわけでもなし。
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電球交換士の十文字の仕事は、切れた電球を交換すること。
その仕事中に火傷を負ったことがあり、診察された自称ヤブ医者から「不死身」になったと言われる。
そんな十文字を尾行する人間の気配があり......。
2016年8月24日読了。
吉田さんには珍しい、ちょっとハードボイルド的な語り口が新鮮でした。
大人の童話的な部分は変わらずに、でも、好きな部分と苦手な部分が混在している作品でした。
なので、☆は3つ。
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ふわふわとした不思議な感じで、読み心地が良かった♪電球交換士(不死身?)が不思議な事に巻き込まれる話なのに、十文字の卵サンドと青空軒のカレーライス食べたいなぁ(*´-`)という、食いしん坊な感想(^o^;)
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おお、新刊でてた~!!
吉田ワールド全開っすねー。
いやあ、堪能堪能。
楽しく一冊味わいました。
たまごサンド食べたい~~~!!
今回は呼称が「俺」だったんで、ちょっといつもと違う感じ。
どこか「探偵はバーにいる」の雰囲気があるような。
と、おもっちゃったんで、どーも頭ん中で大泉洋さんでてきちゃってました。
こうこうこういう話です、とまとめようとすると
なんかとっちらかってしまう感じ。
いろんなイメージがありすぎて、もうおなかいっぱい、というような。
いつもながら不思議な、でも心地よい読み心地で、
しあわせ読書時間でした。
ありがと~。
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洒落たハードボイルド風。
電球交換士 十文字扉の憂鬱な日々。
炭酸水を舐め、女に弱くて、愛車のコブラ・ブラザーズ号に跨る。
この世界観、最高です。大好きです。読んでいて楽しくて、にやにやしてしまう。