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江戸の町、おせいのひとり息子真吉は優秀なだけでなく、眉目秀麗、誰にも優しく、自慢の息子だった。
時代物。
タイトルから、誰と誰がを想像しながら読みました。
途中いきなり彼が変貌したように見えた口づけのシーン、思わず、やっぱりとうなづいてましました。
いつの世にも起こる酷い事件。
今なら、DNA鑑定ですぐに犯人は分かりそうですが、この時代それは岡っ引きの勘だのみだったのかも。
自慢の大切な息子の告白、母の気持ちを思うとやるせないです。
このような結果にしかなり得なかったのか、母の愛は深いと思わずにはいられませんでした。
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この作者はサイコパスを書くのが恐ろしく上手い……!
展開も犯人も途中で何となく想像はついたけれど、結末に至るまでの人間性の描き方が巧妙で、最後に近付くにつれてドキドキが止まらなくなった。すごく面白かった!
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早くに夫を亡くしたおせいの生き甲斐は、
将来を嘱望される蘭学医の卵で、母親思いの
息子、真吉。折しも連続する幼女殺人事件が
江戸中を震撼させる中、真吉は人殺しの罪で
捕縛されてしまい…。
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まさにホラー。
結末が凄すぎる。
出来すぎの医者である真吉、江戸時代のサイコパスじゃん。
「食堂のおばちゃん」や「婚活食堂」からはふり幅大きすぎるが、これこそ山口恵以子さんの力量ってことか。
最期をこんな形にしたことが、母親に出来る唯一の始末だったのだろうが、悲しすぎる。
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話の筋は面白いと思うんだけど、おさきの最期が急すぎて、セリフが説明っぽくて白けた。
それに、この時代まだ長屋にちゃぶ台はないのでは?
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久しぶりの時代小説。とても読みやすかった。
恋愛のもつれからの心中ものと思っていたが、最後にきてタイトルの意味を理解した。6月のことを水無月の他に風待月ともいうらしい。自らの手で決着をつけた母の思いが哀れで悲しい。