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原作とドラマは、どうしても比べがちだけど、この作品はどちらも好き。本当に好きな作品といえる。
暮らしを築き上げる大切さ、毎日を生きていくことの大切さを改めて思う。
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NHKドラマがすごく良くて、文庫版が出るのを待って、最近出て即買いした小説。
最愛の夫である一樹に先立たれてしまったテツコと、同居する一樹の父親「ギフ」を中心に描かれるヒューマンストーリー。
この2人をドラマでは仲里依紗と鹿賀丈史が見事に演じているが、小説を読んで、まさに役柄ぴったり!だった。
小説のほうは、登場人物の心情が細かく描かれていて、しかもそれが共感できる内容だったので、ぐっと入っていけた。
特に、一樹の従兄弟の虎尾の章は男感がすごい。
著者の木皿泉さんは、夫婦でのペンネーム。
男女共作だと、どっちの気持ちもリアルに表現できるから強い。
あと、ドラマでは溝端淳平が演じた岩井さん。
かなり愛すべきキャラだけど、小説でも同じテイストでわらた。
ドライアイスのシーンは最高。
小説もよかった。
だけどドラマの方が登場人物多いし、どのキャラもすごくいい味を出しているので、ドラマを先に見ちゃうとすこーし物足りないかも。
ドラマが出来過ぎ、ということで。
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人生うまく行かない時、小さな出来事や人の言葉が変われるきっかけになる。それはその人にとっては運命になる。私もそんなささやかなきっかけを感じられるようになりたいし、反対に誰かにも良いきっかけを与えられたら幸せなことだと思う。他人からの目ではなくて、自分がどう感じるかそれが大切。
登場人物の誰もが弱さを持ってて、悲しいことやつらいことも受け入れて進んで行く姿がいい。励まされるというよりも、ダメな時があってもいいんだ、受け入れちょとずつ進めばいいんだって思わせてくれる。また読み返したいと思う。
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知ったのはドラマ。とても面白く夢中になったのを覚えている。その時は原作があるとは思いもよらなかった。ドラマに負けず劣らず、とても素敵な作品でした。
あらすじ(背表紙より)
7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。本屋大賞第二位&山本周五郎賞にもノミネートされた、人気夫婦脚本家による初の小説。書き下ろし短編「ひっつき虫」収録!
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囚われない、けれど繋がっている、そんな人間関係でいる事が出来れば居心地が良いだろう。
亡き夫の舅(ギフ)とひとつ屋根の下で暮らすテツコをめぐる生活は囚われない人間関係を求めながら、それぞれがみんなを気にかけて生きている。
使い古された言葉ではあるけれど「人は一人では生きていけない」
読み始めてから数ページは「???」が頭の中を回る文で、果たしてこの「本屋大賞」2位の作品について行けるだろうかと思ったけれど杞憂に終わった。
そして巻末の解説を読み、木皿泉という作家が実はテレビドラマの脚本家が本業の夫婦ユニットであり、小説を手がけたのはこれが初めてと知り、読み始めの戸惑う文章の理由がわかった気がした。
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本屋大賞2位に輝いた話題作、ということで手をつけてみました。
正直、そこまでの評価を得るのか…?という読後感だけれど、決して悪い気持ちにはならないからいいと思います。
ドラマチックなことは起こらないけれど、淡々と、しかし確実に変化していく生活を描いています。
家族が亡くなって、それをどう受け入れていくか、また、その家族の中にどう入っていくか。
いなくなっても大丈夫、でも忘れない。そう思えるまではやはり時間が必要だろうなぁと思いました。
一樹がテツコへの想いを語る場面が好きです。
「だから、選ぶんじゃなくて、もう、それしかないんだって」
ところで、「パン」を拾った少女はテツコですよね?そうであってほしい、という私の願望。どこかでそんな描写はあったかな。もう少ししたらまた読み返してみます。
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そうとは知らずに買ったのだけれど、『野ブタ。をプロデュース』の夫婦脚本家がはじめて手がけた小説だという。
若くして夫を失ったテツコと、若い息子を失った義父の二人を中心とした物語。
人はいつも何かにとらわれているけれど、そこから解放される瞬間がきっとある。
テツコはたぶん変わっていくことが怖いのだろうと思う。
でもいつかは変わっていくのであり、それは悪いことばかりではない。
弱ったときに読みたくなる本。
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単行本を以前読んだが書き下ろしの「ひっつき虫」を読みたくて改めて読み直す。やはりそれぞれの人々の何気ない日常の発見と解放が心地良い。ひっつき虫はテツコの話だった。未来へ向けた終わりで良かった。続編あっても良いけどな。続編とはいかなくても、それぞれの今の日常を少しずつ見たい。
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お気に入りの一冊です。
人は悲しくてもお腹は空くし
見慣れた何かを失っても
日々は着実に流れていくけど、
繋がりは消えることなく、
ほんのりあったかく胸に残る。
ドラマも拝見しましたがキャストさんみんなイメージぴったりでした。
人との別れを扱った作品ですが日常を中心に描いてる分重くなくてとても読みやすくて大好きな一冊になりました。
サクサク読めるので読みごたえは少し物足りないかもしれませんが素敵な作品です。
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木皿泉さんの醍醐味である、日常の風景の切り取りが本当にすてき。
ギフとテツコの朝食の様子、客用の食器であることを寂しく思う岩井。その辺の描写がすごくすき。
で、やっぱし木皿泉さん作品としてはドラマ化したものが見たい!!しかも高評価。是非早く見たい。そしてもう一回小説読みたくなるはず。
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レビュー書いてなかったのか!
先にNHKのドラマを見てその世界観が大好きで、小説があると知って読んでみたんだけど、世界観そのまま!
ドラマが忠実に小説の世界観を映像化してて秀逸だったと思ったら、この木皿泉さんてご夫婦でこの名前で脚本家やってる方だそうで。
だから小説とドラマの違いというか溝が見当たらない見事な作りになってるんだなーと納得。
愛する人を亡くして、その人の思い出を共有してるんだかしてないんだかわかんないけど、お互い大事な人を亡くした者同士が一緒に住み、乗り越えてゆく・・・。
私には再生の物語に思えました。
私の大好きな瀬尾まいこさんの作風にちょっと似てるような?
他の作品も出たらまた読みたいと思う。
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なんと言葉に表したらいいのか、わからないけど木皿泉の作品が好きだ。この本の中には言葉の宝物にあふれている。二人が紡ぎ出す物語の中には私の日頃気がつかない小さな幸せがあるかもしれない。重松清さんの解説を読んでこういう考え方もあると発見した。もう一度、このお話そしてドラマを見てみよう。
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九つの短編は、ギフ、テツコと、関わりのある人々を主人公にした物語。
主人公たちは、平凡な毎日のささやかな出来事に、こだわりや惰性といった見えない心の壁の小さな扉を見つけ、ささやかな一歩を踏み出してゆく。
登場人物のささやかな一歩に、本書を読む私の心に絡んだ蔦が解け、爽やかな日差しが差し込み涼しい風が吹き込んでくるような気がした。
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とてものんびりとした時間が流れている小説でした。
亡くなった夫の父、ギフと一緒に暮らしている女性を中心とした話。
久々にホンワカする話を読んだからか、物足りなさを感じました。
でもこれはこれで良いのか。
ドラマでやっていたという事で、そちらの方も機会があれば観てみよう。
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血縁とかそんなんじゃなくって、なんというかなあ、家族という人間関係を、維持する努力を重ねることで成立するのが、かぞくだよな、って、おもう。おもった。