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仕事はある、恋人もいる。でも足りない。同じ報われない時代を生きているのに、ヤツらは満ちて見える。どうして僕だけーー。そのむなしさを、カッコ悪さを、自分のせいだと認められるか? 就職、結婚、再会、嫉妬、劣等感。東京に生きる男女の転換点を鋭く描く短編集。あがけ若者、あがけ私。ひれ伏せ時代!
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感想としては自分も通り過ぎて来たであろう似たような感情が描写されていたのか、読んでいて既視感に近いものを感じました。若者がもやもやした濁った現実(このもやもや感の描写が見事!)に対して足掻く、すっきりとした解決ではないのだけれど、読めばとりあえず1歩を踏み出せる小説なのでは。
内容が良いだけにタイトルでかなり損をしているように感じるので「タイトルで損をしているもったいない小説」があったら上位に入るのでは?
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恋愛、結婚、仕事、就職。現状に充実感はなく、将来には不安しか感じない。果たして自分が進んでいる道は正しいのか。悩める若者のあがきを鋭く描く連作短編集。
登場人物は27歳の男女たちだが、大人になっても歩んでいる道が正しいのかわからないのが人生だ。ストーリーの中の言葉にもあるとおり、何が正解なのか何が正義なのかはわからない。必要なのは覚悟だけである。そして、自分の人生の主役は誰がなんと言おうと自分である。
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もやもやの残る登場人物も何人かいたけど、一歳違いで潔く散る、あるいは方向転換出来る各人が眩しくも見える。男より女がやはり強い、という印象。
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27歳という共通点を持つ6人の男女にまつわる連作小説。読み進むにつれ、個々の登場人物につながりがあることがわかってくるのが面白い。比較的齢が近い者として、27歳の等身大の悩みというか痛みが伝わってきた。しかし、読後感が悪くない。
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最初はあまり読後感の良くない連鎖短編だなーと思いつつ、いや逆にこういう状況のほうがリアリティあるなとヒリヒリした気持ちで最後まで読んだ。
ラストはタイトル通り。
ピタッとピースがはまった感じ。
やっぱり早見作品好きだなー。
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こういう時代あったな、と。
読後感良いものもあれば、で?なものもあったが、若かった頃が懐かしくなった。
もう今はあの頃のように全てに一生懸命になれる気力も体力もないが。