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短編ミステリはこれを読めば、間違いなし! 本格ミステリ作家クラブが厳選に厳選した絶品のアンソロジーをお届けします。選ばれたのは、長岡弘樹、麻耶雄嵩、青井夏海、東川篤哉、貴志祐介、柳広司、滝田務雄、鳥飼否宇、辻真先、巽昌章。いずれ劣らぬ10人の競演をぜひお楽しみください! 解説・福井健太
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短編ミステリはこれを読めば、間違いなし! 本格ミステリ作家クラブが厳選に厳選した絶品のアンソロジーをお届けします。選ばれたのは、長岡弘樹、麻耶雄嵩、青井夏海、東川篤哉、貴志祐介、柳広司、滝田務雄、鳥飼否宇、辻真先、巽昌章。いずれ劣らぬ10人の競演をぜひお楽しみください! 解説・福井健太。
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「オンブタイ」長岡弘樹 「白きを見れば」麻耶雄嵩 「払ってください」青井夏海 「雀の森の異常な夜」東川篤哉 「失楽園」柳広司 「不良品探偵」滝田務雄 「死刑囚はなぜ殺される」鳥飼否宇 「轢かれる」辻真先 「「覗き」くらべ」巽昌章
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親しみのあるキャラクタも登場し、意外な結末に意表を突かれ、盛りだくさんで愉しめる一冊だった。
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「探偵の殺される夜 本格短編ベスト・セレクション 」
短編ミステリはこれを読めば、間違いなし! 本格ミステリ作家クラブが厳選に厳選した絶品のアンソロジー。
本格短編。探偵。そして、本格ミステリ作家クラブと来たら、読まずにはいられない。そんな焦燥感?に駆られて、手に取りました。何せ、短編ミステリはこれを読めば間違いなし!ですよ。期待してしまいますよね、こりゃあ( `ー´)ノ。本短編集に寄稿したのは以下の面々。
長岡弘樹、麻耶雄嵩、青井夏海、東川篤哉、貴志祐介、柳広司、滝田務雄、鳥飼否宇、辻真先、巽昌章の10名。5人しか知らなかった( ゚Д゚)
さてさて、気を取り直して感想を書きたいと思います。面白かったのは、名前しか知らなかった青井さんの短編「払ってください」です。助産師探偵という珍しい設定で繰り広げられる短編で、助産師という命を繋ぐ仕事を全面的に押し出すだけではなく、払ってもらうものは払ってもらいますよという面も描き出している(本短編だけかも知れないですが)助産師だからと言って命の話だけに終始しない所がちょっと驚きでした。
主人公の助産師・陽菜がトラブルに巻き込まれながらも、命の大切さを教えてくれる物語で本格短編(とはそもそも何か分からない)に該当するかは正直?なのだけれども、ダメ息子とそんなダメ息子も愛してしまう母親の親子関係が現実感たっぷりで、ちょっと「家政婦は見た」に近いような印象を受けました。
もう1つ、麻耶雄嵩「白きを見れば」にも触れておきます。これは、面白いというよりも抜群の安定感という点でご紹介。本作は「貴族探偵」シリーズの続編「貴族探偵vs女探偵」第1話にあたる短編で、高徳愛香という四国を背負ったかのような女探偵が登場します。内容に関しては「貴族探偵」シリーズをお読みの方はご存知の通り、あのニヒルな探偵がおいしい所を掻っ攫っていきます。その展開が、また抜群。抜群の腹立ち度なんです( 一一)。全くなんだよと。未だに「貴族探偵」の面白さを良く理解できない私ですが、好きな人は嵌る一作。
おっと!安定感という点で忘れてはいけないものがもう1つありました。東川篤哉の鵜飼探偵シリーズです!一時、読んでいなかったので、流平が探偵を目指していたこともすっかり忘れていましたが、読み進めると一気に記憶が蘇ります。さすがの安定感ですね。相変わらず突拍子も無い展開ですけど、これはこれであり。
一番意外だったのは、貴志祐介「密室劇場」です。コメディー小説だと思っていなかったので驚き。しかし、本格短編の定義ってなんだろう。良く分からんw