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こういう話は書き方によっては、悲惨なものになるのだろうが、おもしろおかしく闘病生活を語る。が、おかしく書いているばかりではなく、使用した薬、治療を淡々と明記していて、これから迎えるかもしれない患者さんへのエールにもなっていると思う。血液内科の話で、たまたま、知り合いの人がいるのだが、こんなに大変な病気を相手にしているとは知らなかった。今度、いろいろ聞いてみようと思う。
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ある書評で知った本。
ファッション関係の仕事で
日々忙しく世界を飛び回る矢作さん。
そんな彼女が33歳の時に感じた体の異変
それは難病である「突発性再生不良性貧血」の前触れだった…
骨髄移植までの道のり、
そして骨髄移植をしてからの生きるための戦いを
綴った本。
読み始めにちょっと苦手な感じを受けてしまい
(すみません!)
どうしようかと思いつつページをめくっているうちに
号泣してしまった。
骨髄を移植について知らないことが多すぎて
読めば読むほど患者さんやドナーさんの様々な苦悩を知る。
兄弟でも拒否されることがあったり
それによって関係がぎくしゃくするようになったり
また、ドナーが見つかっても適合するかは地獄のような苦しみと共に体の反応を様子見しながらの入院
さらにその拒絶反応の壮絶な苦しみ…
生きたいと思う気持ち
死にたいと思うような苦しみ
患者さんのギリギリの苦しみを
こんな風に綴った手記を読んだことがない
骨髄移植のドナー
私も登録しようと思う。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB20861763
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明るく語る死にそうな話。
バリバリと働いていたら血がドバドバ出てくる。痣もできる。どうやら病気らしい。
ということで検査。あらやだやばそう、検査入院。やっぱり大変。
でも先生が好みだったり、うさぎ証明書なるものにときめいたり、お父さんはステロイドとセルライトが区別できなかったりと、奈落ばかり見るのではなく、(今だからだろうが)明るい。
いわゆる普通の人の人生というのはとてもおもしろいし、不謹慎かもしれないが、それが生き死にであればなおのことだ。そういうわけで本書は読み応えたっぷりである。けれど本当に死にそうになった話もあって、まあそれも今だから語れて本にもなるわけだ。生きてればなんとかOK、ということかな。そんな闘病も、人生のメリハリだったかなあ、と。すげえなあ。
僕も何度か入院したり死にそうになったこともあるが、みな事故で、病気によるそれは今のところ経験がない。とつぜんやってくる事故と違って病気の場合は精神がジリジリと追いつめられていくだろう。それでググッてみるとおかしなことが出てきてまた精神が…。いやいや、そんなの見て上げ下げするより、担当の医者とちゃんと関係をつくるのがよいのだ、と本書を読んで思った。