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2000年7月、秋葉原。九重祐子が捜査一係に着任したとき、事件はすでに始まっていた。食玩フィギュアを巡るトラブルが発生し、相談に来ていた男が、翌日遺体となって発見された。祐子は彼の相談を真剣に聞かなかったことに罪悪感を覚え、独自に捜査を始める。フィギュア店に潜入した祐子は犯人を見つけ出すことに成功するものの逆襲に遭う。ピンチに陥った祐子を救ったのは、謎の男・ギークスターだった。悪党に制裁を下す闇のヒーローとして街で噂になっているギーク(オタク)スター。正体を知った祐子は、反発を覚えながらも次第に惹かれ始める。秋葉原で続発する凶悪事件で、警察の組織捜査に限界を感じた祐子はギークスターの力を借りようとするが、断られてしまう。秋原葉の闇に潜む、悪を見つめるギークスターの目的は―!?
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秋葉原を舞台にした物語だが、オタクが集う表の顔ではなく、その裏に潜む執着と復讐の渦に巻き込まれたような印象である。警察の無力さや、正義の味方ではない利己的なヒーローもどきが暗躍し、それが治安を守ることにもなっているのも皮肉である。種類は違えど、歌舞伎町の中国マフィアと警察のイタチごっこと似たものも感じる。暴行シーンは読んでいて気持ちのいいものではないが、警察官として揺れる胸の内は解らなくもない気がする。どちらにしても、どうにもならない街の事情にやるせなささえ感じてしまう。誰にも寄り添えない一冊でもある。
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秋葉原が舞台のダークヒーロー物語。ほぼ予想通りの展開は、まるでテレビの2時間サスペンスを見ているようで物足りません。
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悪を退治するというのはスカッとするが、これほどまでやり過ぎると気持ち悪い。
何がどう、どこで繋がるかなんてわからないもの。
与えられた場所、環境で頑張るしかないか。
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秋葉原を舞台にした警察ミステリ。そしてヒーローアクションものでもあるかもしれません。痛快な読み心地の一作。
秋葉原で起こるさまざまな事件に振り回される警察。謎のヒーロー「ギークスター」と、事件を追う女性刑事・九重。独自の方法で情報を集めつつ真相に迫る九重刑事の活躍と、街を暗躍する「悪役」たちの登場も楽しいところ。とにかく濃いキャラ満載。ラストの意外さも強烈でした。
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アキバならではの警察裏家業もの。ガーディアンて一歩間違えたら怖い集団だとは思ってた。実際はいい人だろうけど。
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秋葉原署の九重祐子が街に跋扈する暴力集団と対峙する物語だが,祐子は捜査現場からは除け者にされ,食玩に現を抜かすオタクたちの話し相手を務めながら,彼らが語る情報を基に活動をする.稲蔭文鋭と出会ってからウラ事情が次第に理解できるようになる.ファイヤー・レイザーと称する謎の人物が放火を重ねるが,ギーグスターの存在も絡んでくる.エンプティ・ハンドが最終の敵相手だとギーグスターこと稲蔭から知らされて,彼の行動に合流する.壮絶な戦いの描写は素晴らしいと感じたが,祐子が警察の組織内であそこまで自由に動けることはフィクションかなと思った.でもプロローグとエピローグは全体のストーリーをコンデンスしたものだ.
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好きな作家さんだけど、これは外れ。序盤では面白いかなと思ったけど、人物描写とストーリーに無理がありすぎ。
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#初読み作家。
九重祐子は交通課から秋葉原署刑事課捜査一係に異動するも、与えられた仕事はオタクたちの苦情処理係だった。ある日、相談に来た男を軽くあしらって追い返すが、翌日遺体となって発見される。祐子は独自に捜査を始め犯人を探し出すも、襲われてしまう。そこで彼女を救ったのが、秋葉原の街で噂になっていた謎の男・ギークスターだった。彼の狙いは・・・
副署長になった経緯などが、もう少し書かれている警察小説家と思ったが、ヒーローもの。様々な登場人物が出てくるも、いま一つ軽く感じて、乗れなかった。
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08/18/2018 読了。
図書館から。
初著者作品。
んー…。
もっとハードな感じの話かと思ったけれど、
ソフトな話でした。
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はじめはただのアクションヒーローものかと思ってました。
しかし、早々にヒーローの正体をバラしたうえで、その後は得体のしれない悪役どもが登場してくる。
その悪役相手にヒーローと女性刑事が立ち向かってゆくのだが…
ヒーローの最期は少し悲しく、ラストはちょっと上手くまとめすぎだったけど、
好きです、私は。
楽しみました。
そのうちまた、山岳モノ書いて下さいね
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悪を排除する闇アキバのヒーロー。スピード感のある展開でした。
女性主人公もかっこいいし、努力して昼と夜の顔使い分けてヒーローと呼ばれるようになる過程がストイックでよかったです。
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秋葉原という街、電気街のイメージからは程遠く生まれ変わっています。神田明神や万世橋は変わらぬ姿でバランスをとっていますが・・・。私も外神田で6年間勤務し、この地域一帯はとても詳しくなりました。この間、2008年6月8日、日曜日に無差別殺傷事件が発生しました。多くの犠牲者に哀悼の意を捧げます。大倉崇裕著「ギークスター 秋葉原捜査一係 九重裕子」、2016.1発行です。秋葉原を舞台にオタク達に翻弄される女性刑事の動きを追った物語、読み応えがありました。
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秋葉原署捜査一係九重裕子がギークスターと呼ばれる謎の男と知り合い、秋葉原に巣くう悪の組織を追うお話。
途中で起こるいくつかの事件の迫力に欠ける。
九重裕子とギークスターとのやりとりも意外とあっさりしているので物足りない。
あえてそういう表現をされているのかな・・・・。