紙の本
少女マンガ好きの大人にオススメ
2016/10/20 17:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギンママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公里葎子に感情移入し過ぎて、トラウマになった元カレとの過去話とか読みながら、どっと疲れました。そのモラハラ男の元カレに外見の特徴だけは似てる千正と里葎子の恋は、三十代の二人にしてはあまりにも不器用で、ハラハラし通しでしたが、面白かったです。
巻末の三つの短編で主人公二人の甘いその後がチラッと覗けますが、そのうち一つが千正視点なので、彼がどれほど里葎子にベタ惚れなのかわかってニヤニヤしました。トラウマを克服した後の里葎子がどんどん可愛い女になってて(まさにツンデレのデレ)、短編に甘さがぎゅっと詰まってました。
悩みを抱えて一人になりたい時にしか辿り着けない「あの店」という、不思議要素も少々入ってて、美味しそうな料理の描写も楽しめます。
元はBL作家さんの初めての男女ものらしいんですが、本作がとっても気に入りましたので、是非こういうテイストの小説をもっと出して欲しいです。
紙の本
切ない感じ
2016/04/21 20:34
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokko - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者さんの初めての男女恋愛もの。
最近、新作出てないな、と思ったら、作者さんにも色々あったとか。
今時の話のような、少しばかりファンタジーのような。鎌倉という環境設定のせいか、それもまたあり。次回作を楽しみに。
電子書籍
大人の思春期
2022/06/05 07:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉で親友と雑貨店を営む西風里葎子は、過去の恋愛によるトラウマから、男性との関わりを避けていた。そこに雑貨バイヤーの敷地千正が現れる。
最悪の出会いから始まった二人だが、千正のアプローチに「大人の思春期」の里葎子も次第に……不器用な大人たちの恋愛小説。
「大人の恋愛」小説ですが、実は二人とも面倒くさい性格で、恋愛には不器用です。里葎子の生真面目さは、わたしも似たところがあるので、ちょっとイライラしてしまいました。千正も好きな子をいじめる小学生男子のような感じで、ある意味可愛いです。
忘れてはいけない、登場人物がいました。
この作品で比較的大人なのは、里葎子の親友の森平比奈ですが、自分の恋愛には鈍いようで、こちらも前途多難そうです。
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なんというか、、こういうの待ってました!!って感じでした。ライトなんだけどちゃんとしてる、っていうか。すっごく読みやすいんだけど、目が離せない。最後までどどどって読める。
崎谷節!全開!崎谷さんのBLファンにはもちろん、崎谷さん読んだことない人にも全力でおすさめしたい恋愛小説です。
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主人公がなかなか見ていていらっとする女なんだけど、共感覚えるから嫌いになれない。上手に振る舞えない焦れったい苛立ちも含めて面白かったです。
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はるひ先生は以前から知っていたのですが、友人から一般文芸作品が文庫版で出ると聞いて購入。
テリトリーにズケズケ入ってくるくせに、いざ入ってきたら優しい千正と、過去のトラウマからイマイチ素直になれない里葎子の距離感とやり取りが微笑ましくてキュンキュンした(*^^*)
濡れ場はさすがはるひ先生、エロいですねw
一般文芸もっと読んでみたい!!
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主人公の里葏子は過去に男性に対するトラウマがあります。友人と一緒にアクセサリーショップを経営していますが、そこへやってきたバイヤーの千正。初対面が悪いですね。背が高いことをコンプレックスに持っている彼女は「でっかい女」と言われ一気に嫌いになります。
まるで赤毛のアンのようですね。
あと女性に対してへらへらしている軟派な感じも。
あとで千正視点で振り返るのですが、本当に彼は「努力」してました(笑)
当初、里葏子のツンツンして素直じゃないところがとっつきにくい感じでした。
でも不器用な彼女に段々、親しみがわいてくると思いますよ。
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久々に、好みの恋愛小説だった。
年齢層こそ大人だけれど、少女漫画のような展開。
こんなこと現実にはないって思いながら、それを楽しむ。
不器用で、鈍くて、遠くて近い二人。素敵でした。
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一言で言えば、大人の女性が読む少女漫画。
思わず「大当たり!」と言いたくなるくらいにドストライクな一冊。糖度の高い恋愛が好きな人にお勧めしたい。甘いだけではなく苦い部分もあるけれど、それが甘さをより引き立たせてる。
読み出したら止まらないので、家で一気に読むのがいいと思う。一気に読んでしまうのは、女性が好きそうな文体も理由のひとつかもしれない。
個人的に文体もお話もとても好きなので、他の本も読みたいと思った。
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キュンとした。
ときめいた。
想い合うのにちょっとすれ違ったり、
暖かい気持ちになるのがすごく良かった。
恋愛したくなる本でした(*´∀`)
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著者初読。不器用なところがありながらも、人生にもがきながらも、恋に落ち、お互いに頑張っていくという展開に興味をそそられ、読んだ次第。職場でのある過去により同じ特徴を持つ男性に苦手意識を持ってしまうが、雑貨店を営み始めてから年月が立ち、元彼と再会したのだが、苦手意識を無くし、よりを戻せたきっかけが気になる。バイヤーの男性の人格によるところも二人の関係をぎこちなさがありつつ良い関係性があるのだと感じる。最初は大人のビターな感じがしたが、物語の終盤が近づくにつれ、また、番外編の話も甘みが強く、甘甘な印象が残る。
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他のレビューの方も書かれていましたが「大人の少女漫画」って感じ。
少女漫画でもなくレディコミでもなく…。
そして「じれじれ」「もだもだ」という単語が思い浮かぶ。
ある事から大きい男性、そして大きい声にトラウマを持つ里葏子。その理葏子にちょっかいを出す千正。
千正は里葏子に「思春期か」なんて言いうけれど、千正のちょっかいの出し方が思春期以前に小学生男子そのものなんだが。
比奈が2人を見ながら笑うのもわかる。
登場人物の中で1番達観してるのは比奈だと思う。
里葏子の周囲の人たちは暖かい人たちばかり。
久々にこういう恋愛小説も良いものですね。
私的に凄く気になるのか里葏子たちよりも「あの店」の店長だったりする。
何者だろう?彼。
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恋愛ものとしてそれなりに面白く読めましたが、自分のニーズには合っていない。
作品の良し悪しではなく選択ミスです。
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恋愛に対して臆病になってしまった大人の恋物語。
トラウマになるのも納得の過去。
読んでいて息苦しくなるほど、しんどい。
どうするべきだったのか、私ならどうしたかとか考えたけど、良い答えは見つからず。
相手とかタイミングとか順番とか、そういったものの結果でしかないのかな。
人の心にずかずか土足で入ってくるようなタイプは私も好きではないですが、そんな彼じゃないと彼女の心は開けなかったのかもしれない。
嫌な奴だなぁと思っていたけど、だんだん見方が変わっていって。
彼目線で考えたら、ところどころ不憫な気もする。
大人の恋愛って面倒くさくて大変だけど、だからいいのかも。