紙の本
出版の未来
2016/05/21 14:45
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投稿者:もっか - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからの出版業について考えさせられた。これからは本屋だけで本を売るのではなくネットなどをうまく利用していくことが重要であると思われる。hontoのようにネットと店舗の連動したものは新しい試みでありこれから広まっていくと思う。レビューなどを利用してうまく本屋とネットを利用していきたいと思った。
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浅田次郎の軽減税率云々の一編を読んだときは大丈夫か、どうなるかと思ったが、後半に行くにつれて面白く、示唆も多い内容になってきた。届け方、有体に言うと売り方の話がしっかり含まれてる。
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この本を読み込めば、未来は「業界」以外のところからくるんだろう、そんな気がする。間に合わないかもしれないけど。登場するほとんどの著者たちの言葉はちっとも響いてこない。「業界」の内部からは変わらないのだろう。それはたぶん、出版業界の問題ではなく、この国、社会の問題が基調にあってそれが出版業界「でも」現れているに過ぎないのかもしれない。国民性の問題・・・とは言いたくないが。残念ながら、いまそういう国なんだなー。
流通の変化は結局amazonによってもたらされたし、これからもそうなんだろう。そして、amazonによってもたらされる限り、amazonの後塵を拝するしかなく、書店は必然的に衰退していくことになる。
商品の問題はもっと悲惨かもしれない。出版社と取次は、一貫して読者に向き合ってこなかった。売れないことの理由を外部に求めるばかりだった。どうしようもない本ばかりを粗製乱造して「売れなくなった」と。読者、消費者の持っている時間とお金は有限で、それらを様々なものが奪い合っている。スマホやテレビだけではない、旅行やライブや食事・・・・それらに費やすより本を読んだ方が楽しい、面白い、有意義だ・・・という価値を提供できなかったということ。極めて商品の問題なのに、ほとんどそのことに言及されることがない。この本でも、それに言及することは一切なかった。そういうことでは、未来はない、と言える。残念だなー。
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『情報ソースとして昔ほど重要ではなくなった』『多大な娯楽の選択肢のうちの1つでしかない』という文言にハッとさせられた。ジャーナリズムとしての存在意義、雑誌ビジネスの崩壊等、興味深かった。しかし読書する人としての私が感覚的に向き合うのは、『スマホゲームをしていれば本を読む時間はない。』この事実に尽きると思う。