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===2016/10/08佐藤匠======
【概要】
給与から控除される社会保険料。
できるだけ節減するための方法について紹介されている。
【評価】
80点
【共有したい内容】
「入社日は月初、退職日は月末の前日」
社会保険料は資格取得日=入社日からかかり、資格喪失日=退職した日の翌日までかかる(按分もなし)。
よって、月末に入社するよりも1日ずらした方が社保が1カ月分減る。
また月末に退職をした場合、資格喪失が翌月の初日になるため、この場合も1カ月分多く社会保険料がかかることになるため、退職日は月末で資格喪失できるように月末の前日とするのがいい。
「賞与を2回にするよりも4回にした方がいい可能性がある」
2回だと賞与として単発で社保が課されるが、4回以上だと給与として取り扱われるため、12で割った金額を給与に載せた金額に対して社保が課される。
状況によっては、社保が安くなる可能性がある。
「報酬が高い人について、給与額を減らして賞与で支払う」
報酬が多い人は、社保に上限ができる。
上限を利用して、賞与額を多額に支給し、毎月の給与を減らすことで、賞与の社保金額の節約ができ、年間の社保を節約することができる。
【読んだ方がいい人】
社会保険料の計算方法は理解したが実際どうやったら節約できるかを知りたい人向け。
【悪いところ】
後半の401Kあたりの内容が難しいので、後半は上級者向け。401Kの前提知識がないと分からないので、導入スケジュールよりも前提知識の説明がもう少しあるとよかった。
【どういう時に役に立つか】
給与の提案をクライアントに実施するときに提案がなくそのまま何も考えずに給与計算をしている人
【自由記述】
自分の給与について、社保も考慮したうえで会社に提案することもありだと思った。
一見、給与が大幅に上がったとしてもそれに紐づく社保が多く上がってしまった場合、手取りで見た場合、会社の負担を見た場合、損している可能性がある。
自社では自分の給与を提案できる環境にもあるわけで、社保も含めたうえで検討しようと思う。
【合わせて読みたい】
基本と実務がよくわかる 小さな会社の給与計算と社会保険
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これの前の版を読んだことがあって、マイナンバーの導入などがあったので、何かが変わっているかと思いパラパラ読んでみた。当たり前かもしれないが、大きく変わってはいなかった。社会保険の節約の話で、きっちりしている人ならできる話。
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節税については、よく話を聞くけど、社会保険料の節減については考えたことがありませんでした。サラリーマン時代には、自分でコントロールできる、4月から6月の残業jは減らすよう心がけていましたが、コントロールできない部分については、よく勉強していませんでした。
すごくためになりました。