紙の本
手塚治虫作品
2023/08/03 20:24
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鉄腕アトム」でその名を知られた、日本の漫画・アニメーション文化の礎を築いた作家。昆虫大好き。宝塚歌劇団のファン。
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ブッタとは言葉として聞いていてもまったく知らなかったので今回のこの本を手にとって読んでみた!
生涯を通して、様々な人と出会い心を通わせれば、裏切りや別れなどもあり、ブッタ自身もまた悩める人であった。
この本はきっと深いのでまた何ども読み返してみようと思う本である。
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『ブッダ』。3000ページにも及ぶ、ブッダの一生を描いた長編。仏教に対する手塚治虫流の解釈が散りばめられ、「苦悩するひとりの弱い人間」としてのブッダが鮮やかに、かつ大胆に描かれています。仏教やブッダに対する思想入門書としても最適でしょう。僕にとっては、本書は人生訓としても成り立っています。
「いつも次のことを考えなさい。いま自分は何をしているか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国じゅうの人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとって、あらゆる生きものにとって大事なことなのかよく考えなさい」(第4部でのブッダの台詞)を、僕は特によく思い出します。
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無料ということで初めて読んだ。
苦しかった。
漫画を読んでここまで疲れたのは初めてだ。
これが大作というものなのですね。
感動しました。
しかし電子書籍はやっぱり好きになれないや
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無料だったので小さい頃に学校の図書室で読んで以来ブッダに手を付けた。
あまり仏教に詳しくはないけど基本を無理なく楽しんで学べるようになっているのかな。仏教に熱心ではなくとも学べる部分も当然あるし、単純に漫画としても面白い。
子供の頃に読んでいた印象とはまた違った。おそらく堅苦しくならないような配慮なんだろうけど手塚先生の漫画としての遊び心がこんなに入っているとは。すっかり忘れていて笑ってしまった。
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おかしなことに、キリストの生涯は概略知っているのに、ブッダについては初めて知りました。なので、これは手塚ワールドとして脚色が多々あるのでしょうが、レベルの高い感動作に仕上がっています。時間軸の編集や主な登場人物の整理などの手並みが見事なので、全14巻ですが、続きが気になり一気に読めますよ。
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正直に告白すれば、私が本作を読んだのはひとえに「聖☆おにいさん」を最近読んでいたからだ。
またさらにいえば、私は仏教系の高校に通っていたため、ブッタの逸話に関して、詳しいつもりでいた。だから読む意義を感じなかったのだが、すべて読んだ今ならいえる。これまでの認識は間違いだったと。
私は宗教創始者の「人間らしさ」が嫌いだった。
なぜなら、「人間」であるのに、「人間ではない存在」かのように振る舞って人々の尊敬を集めるのは、一種の「詐欺」ではないかと感じていたからだ。
しかし、本作「ブッダ」を読みながら感じたのは正反対の感想だった。
もともとブッダは神のような超越した存在として伝えられてはいない。
一国の王子として生まれて贅沢の限りを尽くした上で出家したという意外と俗っぽい生い立ちがある。また、「旅先で出されたきのこにあたって死ぬ」という、なんとも人間臭いエピソードも有名だ。
本作ではさらに「人間ブッタ」を掘り下げて見せ、同時にブッダの葛藤や苦悩を丁寧に描いている。
彼を取り巻く人々の「悩み」「復讐心」などを丁寧に描くことで、決してブッダの弟子らが善人で、信仰深かったわけではないということを教えてくれる。
14巻という長さでも、ブッダの一生を描くことは難しいようで、物足りない部分はあるが、それでもこのストーリーを読みながらブッダと弟子らの足取りを追っていくと、なにかすがすがしいような気分になってくる。「宗教」とは別に、彼の生き方、考え方に興味が湧いてくるのである。
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2013年6月4日読了。Yahoo!ブックストアでの7日間期間限定無料ダウンロード企画にて14巻を一気読み。古代インド、シャカ族の王子として生まれたシッダルダは、国も家族も捨てて世界の不条理・人間の苦しみに対して「悟り」を得る旅に出る・・・。人間も動物も宇宙の中にあってひとつ、何度でも生まれ変わる、など「火の鳥」に共通するテーマが繰り返される。SF物語である火の鳥に対し、こちらは「史実に基づく」という面白さと「ブッダの教え」という強力なメッセージ性があるが、その分手塚氏ならではのダイナミックな発想・着地点の読めない物語の展開、といった面白みには欠けるか。パーフェクト超人ではなく、身体に不調をきたし悟っても悩み・苦しみが消えない人間ブッダの姿には共感する。
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1972-1983年連載
手塚治虫 著
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仏教の開祖、ブッダの生涯を描いたお話し。
読み応えありました。なかなかに因果応報、絡み合った複雑な伏線の多いお話しを、紡ぎ切る画力とストーリーはさすが神様。火の鳥にも通じますが、それを読みやすく簡単に、コミカルに描く、マンガのお手本のような作品でした。
よし、手塚作品結構読み進められてる!
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この作品の中でブッダの教え(仏教)を学ぼうとするには物足りないと思います。手塚治虫自身もおっしゃっていますが、仏教の教えよりもブッダという人間そのものを描いた作品だからと思います。
ただ、ブッダの生い立ちや、どのように生きたか、どのような時代だったのかを捉えるにはとても面白くて誰にでも読みやすい本だと思います。
ブッダが産まれる以前のインドの社会背景からブッダ誕生、出家、修行、悟り、説法(説教)、涅槃とブッダの生涯が書かれていますが、手塚治虫はその時代を理解するために多くの架空の人物を登場させてダイナミックに脚色されています(笑)。そのオリジナリティーがこの作品の良さでもあります。
ブッダの修行のことですが、出家して修行を始めたころ、あるいはそれ以前から師のいない状態で修行をしている姿を見て、師のいない状態で修行をするということは何が正しくて間違っているのか判断ができないので、それは大変難しいことだと思わされました。だから皆師を求めるということ。
ブッダは悟った後も人との関わり合いで悩み、争いが無くならない事に嘆き、人の病気が治せなかったりと、悟った後も苦悩が絶えません。
しかし、ブラフマンの言う「人に教えを説いていくこと」それこそがブッダにおいて悟後の修行だったと思います。あくまでも「神ブッダ」ではなく「人間ブッダ」が描かれています。
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電子書籍で一気読み。
出てくる人物のほとんどが異常(ブッダ含む)。
それだけ生きることと死ぬことが苛烈だった時代だったのだろう。死への異常までの恐怖心が,いかに生きるかを問わせるのか。
天童と人道を区別する考え方の方がまだしっくりくる。
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古代インドのハードモードで諸行無常な世界観。
生について、死について、人間の苦悩の原因とは、といったテーマをブッダに問いかけ、苦悩するさまが描かれる。最終巻でブッダが最後を迎えることでむしろホッとするぐらい、内側に狂気を含んだ人物に見えた。当然ながら全体的に話が暗い。
手塚版ブッダは、視野を広く持ち(一人では生きられない)、合理的に考え(因果)、他人に優しくする(慈悲)ということを訴えたのだろうと理解したけど、ブッダが一度悟ってからも思索を続け、さらなる気付きを得たように、大切なのは読後も考え続けることだと感じる。
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仏教の祖であるブッダに、鉄腕アトムなどでおなじみの手塚治虫が書くことによって興味がわく人もいるだろう。仏教の始まりをマンガから知りたい高校生にお勧め。