紙の本
下ネタ密度
2019/07/19 06:40
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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終回という事で、下ネタの密度がいつもより上がっているような気がします。印象ですが、いつもは3行に一つ以上の下ネタ密度なのに、今巻は1行に二つ三つ下ネタが入ってるような気がします。
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完結。最終巻にもかかわらず新キャラ登場、と思ったけど馴染むの早すぎぃ!登場人物には変態しかいなかったわけですね。狸吉が二代目「雪原の蒼」となったことで地の文に加え彼の発言そのものもリミッターが解除されており、いつも以上の全壊振りでひどいの一言(笑)やってることは体制を屈せず現状を覆すような結構ヘヴィな設定なんだがなぁ…まぁこのノリがあってこその話ですかね。最後まで全力でバカやってて何よりでした。完走、お疲れ様でした。
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後述する二つの道徳の対抗物語としては既に終幕している中、最終巻は、余りテーマと関わらない点、つまり別離で落着した前巻を受けて狸吉・綾女2人が辿る結末と、2人に弾き飛ばされたアンナの再生というエピローグ風味が色濃い。
まあこの作品の面白さが狸吉と綾女との掛け合い漫才にあったことからすると、本巻前半の狸吉の一人ボケ・突込みは少し物悲しくある一方、最後ぐらい、ちゃんと愛の言葉を交わし合う2人というのも見てみたかった気はする。
下ネタを規制なく叫び得る社会は、男女の素直な愛情表現も包摂し許容する社会でもあるので…。
かつ、愛し合う2人の愛情表現自体、最高の下ネタでもあるからだ(実際、睦みあう2人を傍から見ていたら、見ている側はそれを微笑ましく思いつつも、何とも気恥ずかしくなることがある)。
ともあれ、「自由という道徳」と、「規律・規制という道徳」との対抗を、下ネタという斜め目線で、なおかつ大声で切り取って見せた怪作は、決して忘れることのできない一品となり得た。そんな印象の残る最終巻である。