紙の本
初のオーストリアミステリー
2016/04/24 15:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ai - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容を読んで面白そうだったので、読んでみました。
特にオーストリアらしさというのは感じられませんでしたが、話は面白かったです。主人公たちよりも女性心理療法士のストーリーの方が印象に残りました。
前作を読んでないので、読んでみたいと思いました。
紙の本
なーんか、作り物めいた物語
2018/03/05 02:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツの童話に見立てた連続殺人が発生。捜査官のザビーネは、分析官のスナイデルと共に犯人を追う。犯人は何人もの人間を大掛かりな方法で殺害するのだが、犯行を省いて書いてるから、なんだか、いかにも作り物めいた嘘っぽさが目立ちます。「刺青の殺人者」でもそうだったけど、犯人の思考がめちゃくちゃなので、犯人がストーリーを作るための殺人装置にしか思えない。
紙の本
期待したが
2016/03/28 13:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:フールオンザヒル - この投稿者のレビュー一覧を見る
「夏を殺す少女」のレベルを期待したが、人物設定が不自然でありプロット自体にもちょっと無理がある。次作で挽回して欲しいですね。
紙の本
Der Struwwelpeter
2016/06/28 23:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る
酒寄進一訳ドイツ(といっても本編はオーストリア・ウィーンが中心舞台だが)ミステリーの最新作。文庫帯には、「童謡殺人」とあるように、ドイツ人なら誰でも一度は読んだことのある童話、その内容は、これでも子供に読ませる内容かというほど残酷な「もじゃもじゃペーター」が犯罪を解くカギとなり、また、ケルン、ミュンヘン、ドレスデン、ウィーンの大聖堂、J.S.バッハの音楽などを使って、いかにもドイツ臭さをだす舞台装置の中で事件が展開する仕掛けとなっている。
他のドイツ・ミステリーに共通する登場人物設定である男と女のペアという配役は守られてはいる。自分の母親がある日突然被害者となり、父親が容疑者となったザビネーは、プロファイラーを目指し連邦刑事局へのキャリア・アップを目指すミュンヘン市の女性刑事。一方相方のスナイデルは、ドイツ連邦刑事局事件分析官・誘拐専門捜査官・臨床心理士の肩書を持つバリバリのエリート。しかもスナイデルは、捜査中に大麻を吸引するなど変人の刑事。しかし長たらしい肩書からもわかるように、犯罪者の心理を読み解いて事件解決の糸口を見つけていく。まてよ、このような関係はどこかであったような…、そう、『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリングFBI捜査官、そして希代の犯罪者・変質者にして、犯罪者の心理に通暁するレスター博士という関係である。猟奇的な殺人事件の犯人も変質者ではあるが、彼とザビネーの対決というより、スナイデルとのいわば凸凹コンビの関係が、本当に大丈夫?と読むものをやきもきさせるところがある。
もう一組ペアが登場する。こちらはウィーンの女性心理療法士と、かつて恋愛関係にあったが、不幸な事件で別れたオーストリア連邦刑事局捜査官。このコンビがもう一つのストーリーの流れとして重要な役回りを持つのだが、自らの患者の事件を追っていく中で、凸凹コンビと絡み合い、最後は同じ犯人にたどり着く。そこでは二人の微妙な関係と変化もあり、こちらも最後に二人はどうなるんだ?とやはりやきもきさせる。結局最後はザビネー・スナイデル・コンビと合流し、事件の解決へとつながっていくのだが、こちらのコンビのほうが、ドイツ・ミステリーの男女ペア主人公として相応しいかも。ザビネー・スナイデル・コンビの最後も、予想はしていたが、ありたきりだった。
しかしスナイデルという刑事は、大麻吸引だけではなく、理由があってある書店で万引きする「不良刑事」なのだが、「簡潔にまとめたまえ、最も重要なことを三言で言うんだ。できるかね?」などと一度は使ってみたいセリフを吐く輩。その人間性には問題はあるものの、会話には皮肉・ウィット・ユーモアの富んだところがある。最後に著者が「弁明」したところでは、作家・音楽家などの有名人の名言を借用したものらしい。先の名言(迷言?) も誰かのものかもしれないが、私にもわかったのは、マーク・トゥエインの名言だけであった。
原題はTodesfrist、『死のカウントダウン』であるが、すでにグルーバー のTod(死)シリーズとなっているようだ。ただ毎回主人公は変わるようである。やはり、この事件限りのコンビであるザビネー・スナイデル・コンビでは、シリーズ化は難しいだろう。ところで、酒寄さん、ゲレオン・ラート/チャーリー、ボーデンシュタイン/ピアの続編がまだ出ませんが、何時なのでしょう?
投稿元:
レビューを見る
最近変人キャラ流行ってる?
面白い(個性出てる)からいいけど、その内飽和するかも。
まぁでもこの作品は間違いなくハイレベル。
投稿元:
レビューを見る
前二作が面白かったのでリピート。ハードルを上げ過ぎたのか期待ほどではなかったです。
ヒロインの母親が殺されるというオープニングからして驚いた。でもって父親が容疑者?! 長年音信不通の間柄ならまだしも、良好な親子関係を保つヒロインをいきなり酷な状況に追い込むんだなというモヤモヤなスタート。
『夏を殺す少女』っぽい凝った構成は、後半に活きてくる。でも謎解き度は低めで、心理的な謎で読ませるストーリーになっている。犯人の動機と被害者の共通点に若干の強引さを感じないでもないけど。見立て殺人のカラーも薄めかな。
読みどころはヒロインと変人分析官のコンビでしょう。USAドラマ『BONES』の男女が入れ替わったバージョンだなと連想してしまってからはそうとしか見えず、エンタメ路線寄りの展開が妙にもどかしかった。面白いんだけど、ちょっと胸やけしたかな。次回作に向けてビミョーな感じの読後感になっちまった。
投稿元:
レビューを見る
癖のある専門職とそれに反発しながらも次第に馴染んでいく新人は最近の流行りなのか?
犯人との駆け引きが主人公2人とではなく、脇のキャラクターと行われるのがもどかしいというか、散漫に感じられるというか。
そこ、重要じゃね?って思うところがさらりと流されている肩透かし感も。
シリーズ1作目なのにあれもこれも詰め込みすぎなのかなー。
作品の出来としては「黒のクイーン」の方が好みだ。
投稿元:
レビューを見る
設定が怖い。視点がコロコロ変わるけど、2サイドいるかなぁ。色んなキャラいるし。でも最後は面白かった。
投稿元:
レビューを見る
いつも通り、幼児期に虐待された犯人とトラウマ持ちの主人公たちのはなし。連続殺人の殺し方がエグい。
最初は展開がまだるっこしいが、途中から出てくる変人分析官のキャラが良かったので最後まで楽しめた。私も彼にハグされたい。
投稿元:
レビューを見る
あらすじ
ミュンヘン市警の若い女性捜査官ザビーネ。母が突然誘拐・殺害された。教会のパイプオルガンにくくりつけられて。さまざまな禁止行為で事件を解決しようとするが、ドイツ連邦刑事局事件分析官マールテン・S・スナイデルと組むことになる。彼は変わり者。頭痛もちで、マリファナを吸っていて、優秀。そのうち、童謡に見立てて連続殺人になっていることがわかる…。
「夏を殺す少女」でも思ったけど、結構残忍。罪のない人がひどいめに遭っている。主人公のお母さんが殺された理由もそこまでじゃないし。でも、ドイツ・オーストリアにまたがって事件を解明していく様子や、変人分析官とザビーネのやりとりが面白くて、あっという間に読んだ。
投稿元:
レビューを見る
★3.5
事件分析官と言えば、同じくドイツのアーベルト&クリストシリーズがある。偏屈者とそれに振り回される女性相棒が猟奇的な連続殺人に挑む、という似た設定だ。どちらも気楽に読めるエンターテイメント(以上でも以下でもない)だが、本作は2人のセラピストパートを上手く組み込んでいて先行きのハラハラ感にぐいぐい引っ張られた。
ただ後半、舞台がウィーンに移ってからはスナイデルの変人ぶりが影を潜め、ヘレンの存在感がドイツの2人組より優ったような気がする。さらに事件後半はご都合主義が目立って少し雑な収束感が否めない。シリーズらしいので次作に期待したい。
投稿元:
レビューを見る
母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。口にはホース、その先には漏斗が。容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官ザビーネは腕利き変人分析官と犯人を追う。浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。
グ、グロい。けれど一気読み。
投稿元:
レビューを見る
オーストリアの作家「アンドレアス・グルーバー」の長篇ミステリ作品『月の夜は暗く(原題:Todesfrist)』を読みました。
ここのところドイツミステリが続いていましたが、今回は同じドイツ語圏のオーストリアミステリです、、、
「アンドレアス・グルーバー」の作品は、約2年振りで3作品目ですね。
-----story-------------
「母さんが誘拐された」ミュンヘン市警の捜査官「ザビーネ」は、父から知らせを受ける。
母親は見つかった。
大聖堂で、パイプオルガンの脚にくくりつけられて。
遺体の脇にはインクの缶。口にはホース、その先には漏斗が。
処刑か、なにかの見立てか。
「ザビーネ」は連邦刑事局の腕利き変人分析官と共に犯人を追う。
そして浮かび上がったのは、別々の都市で奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。
『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。
訳者あとがき=「酒寄進一」
-----------------------
2012年(平成24年)に刊行された、ミュンヘンの女性刑事「ザビーネ・ネーメス」とドイツ連邦刑事局の事件分析官「マールテン・S・スナイデル」を主人公としたシリーズの第1作です。
■プロローグ
■第一部 二ヶ月後 五月二十二日日曜日から五月二十三日日曜日
■第二部 五月二十四日火曜日
■第三部 五月二十五日水曜日
■エピローグ
■訳者あとがき
母が誘拐され殺された… 遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ、口にはホース、その先には漏斗が、、、
容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官「ザビーネ・ネーメス」は腕利き変人分析官「マールテン・S・スナイデル」と犯人を追う… 浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。
ドイツで有名な絵本『もじゃもじゃペーター』を見立てた猟奇殺人事件(凄惨で残虐な殺害、虐待シーンは、想像力オフで読む必要あり)を企てるサイコパスを探し当てて、追い詰めるのは、「マールテン・S・スナイデル」と「ザビーネ・ネーメス」の凸凹コンビ… 偏屈で高圧的、マリファナを嗜み、本の万引きがライフワークという変人「マールテン・S・スナイデル」と、がむしゃらで事件解決のためなら規則も無視して突き進む「ザビーネ・ネーメス」のコンビが絶妙ですねー
「アンドレアス・グルーバー」は相変わらず巧い… 序盤から物語にぐいぐい惹きつけられて、ラストに向けての怒涛の展開は読み応え十分、、、
掛け値なしに愉しめるサスペンス作品でしたねー この凸凹コンビを主人公とした物語は、本国では続篇が刊行されているようですが、日本語に翻訳されていないようなんですよね… 翻訳される日を心待ちにしています。