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30代で自分の業績が認めれて、初めて部下を指導することになった人を対象とした本です。最近では年上の人を指導しなければならない若手リーダーも増えてきました。
そのような苦労を経験して、いまではそれを活用したコンサルタントもされている、この本の著者である折戸女史のアドバイスは役に立つと思いました。
どのような本を読んでもそうだと思いますが、読んだ内容の中でどれを自分の中に取り入れていくかがポイントの様ですね。
以下は気になったポイントです。
・なれっこないリーダー像(あるべき姿)を捨てて、あなたなりの像を作ろう(p22)
・信頼、論理、熱意が感じられた時にこそ、相手は心を開き、時に難しい提案も受け入れる気持ちの準備と覚悟ができる(p30)
・相手は一度「この人なら」と受け入れたなら、その人のビジョンや目的を受け入れようと努力する(p33)
・似たもの同士の似たものとは、思考や感情のこと(p50)
・リーダーの実力はトップでなくていい、メンバーを受け止め活かす受け皿があるかどうか。(p69)
・リーダシップの本を読んだうえで、テクニックやノウハウにあなたの個性や環境が織り込まれなければ意味がない(p86)
・他者が受け入れて初めて発揮できるのがリーダシップ(p87)
・肩書は実力が晒されるまでのちょっとした猶予期間にすぎない(p92)
・メラビアンの法則は感情を表す時に、言語と非言語が矛盾している場合に成立するもの(p113)
・メンバーの心を動かすファンの法則:ビジョンを示す(未来を感じる人にはついていきたくなる)、自分のファンになる(自分に自信のない人はついてきてもらえない)(p135)
・リーダーはメンバーと共に戦う人である、自分を特別枠にするとメンバーはどんどん離れる(p168)
・方向性と伸びしろを見つけられるまでの過程に意味を見出して、探求し続ける姿勢が大事(p178)
・この人についていきたい、と思われる4つの心得:1)常に見られている2C3S(礼儀、文字、場、身なり、言葉)、2)ビックマウスで終わらせない、ビジョンを示す、3)自分が変わることで周りを変える、4)言っていることと、やっていることの一致(p199)
・心が変われば態度がかわり、態度が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば人生が変わる(p202)
2016年2月27日作成
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誰でもリーダーになる時期が遅かれ早かれくるのですが、
その場合の心構えについて書いてあります。
とはいえ、既にリーダーとなって何年か経った自分には、
あまり刺さる内容は無かったというのが正直なところ。
共感できる部分はチラホラありましたけど。
【参考になったこと】
・相談を受けたら、あなたはどう考えているの?
とアドバイスの前に確認をするようにすること。
これを繰り返すことで、メンバーは考えなきゃという
癖をつけるようになってくれる。
ただ、考えが出ないと相談できないとならないよう、
考えが出ないなら出ないで一緒に考えるといった
姿勢を見せることが大事。
・リーダーは、根気よく話を聞くことも大事だし、
率先してやっていく姿を見せることも必要だし、
何を目標にやっていくかといった指針を見せるのも大事。
・嫌われることを恐れて注意・指摘しないとならない
ように。注意したから嫌いになるということは普通無い。
・相手の話を聞くときは、その環境が重要。
聞き出すべき内容によって、ロケーションを変える。
それが出来ない=面倒と思うのであれば、
リーダーとしてはまだまだ未熟。
・何が問題かをリーダーは納得するまで追求すべき。
問題の解決に向けた作業はメンバーに振ってよいが、
何が問題でどこに影響あるかを把握するのは
リーダーであるべき。
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やむなくリーダーになる人が結果を出すために読む本
2016/1/12 著:折戸 裕子
著者はリーダーシップ戦略コンサルタント。
NTTドコモにおけるショップスタッフ育成プログラムの改革に伴い、研修部門にて統一研修、育成体制の構築に従事。中央責任者として全国の研修実施実務者を総括しつつ、講師・インストラクターの指導、育成を兼任する。2013年に独立し現職。㈱カレントリンクス代表に就任。
チームや店舗といった固定化されたメンバーでうまく物事を運ぶのには、それなりのコツが要る。単なる役割分担も、その選択をミスると大きなトラブルを呼び込む。
しかし、そのコツや、ちょっとしたルール、ロジックをうまくあてはめて行動していくことで、多くのことは乗り越えることができる。それどころか、問題を未然に防ぎ、円滑に運営していくことができる。
そんな手法を以下の9章により紹介している。
①この人が言うなら受け入れようの心理
②自分が変われば、チームも変わる
③自分より実力が上のメンバーがいてもいい
④ついていきたいと思われるリーダーとは
⑤メンバーを動かす原点を探す
⑥チームを強くするために欠かせないこと
⑦成長しようとしない人にはついてこない
⑧常に見られていることを意識する
⑨リーダーを任されたら
どのリーダーも準備万端な状態でそのポジションを任されるという人はいない。しかし、リーダーに成りたてだからといって結果やプロセスにおいてしょうがないしょうがないと妥協することはチームにも仲間にも迷惑をかける。そこで短期的な結果と長期的な結果・チームとしての成長を並行して進める必要がある。
そしてそれは非常に難しい。しかし、それが出来ないとリーダーとしては失格である。本書は書名に「やむなく」と書いてあるが、後ろ向きではなく、リーダーとしての心構え・マインドセットについては現場レベルまで落とし込んでしっかりと記されている。あとはそれをどう受け止め自分にあてはめていくかである。
チームを運営するのはリーダーだけではない。しかし、未成熟な組織においてはリーダーが担う役割は非常に大きい。多くを知って対応するのと場当たり的に対応するのは全く違う。正解はその組織・環境・求められるレベルによって異なり不明瞭なものである。しかし、その正解に向けてみんなで走り出す方向は示さねばならない。
自分ではなく周り。
今ではなく少し先の将来。
そこをバランス良く考えていきたい。
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https://www.asuka-g.co.jp/book/business/leadership/001926.html
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リーダーとして、メンバーとどのように接して影響を与えるか。リーダーはどうたち振る舞うかを再確認できた。完璧なリーダーばかりではないことを理解しつつ、自分も常にメンバーと一緒に成長する事を目指して仕事をすることが重要だと考える事ができる本だと思う。
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三宮図書館で何気なくとった本。
ダイバーシティ
個々人の違いを受け入れられる
違いに魅力とバリューを見つける
職務に関係のない特質を無視し、個々の成果を考慮する。
違いに関わらず、全メンバーの能力を最大限に発揮する
お友達 全体の価値観に合わせにいこうとする
プライベートの「ちょっと...」を理解してもらう
Y世代は今しか考えられない刹那主義
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こちらは初心者向きかと
一般的に日本人は目立つのとかあまり好きじゃないし、いわゆるリーダーシップとか取るのは苦手ですよね。謙遜とかへりくだる文化もあるため、人前に担ぎだされそうになると、いやいや私はそんな、と自嘲気味に断ることが多々あります。
とは言えそんなことを言っていられないのが組織です。
この本はそんなImposter syndromeに陥りがちな自信がない人向けに書かれた本だと思います。
書いている内容は端的にいうと、リーダーは心だ、ということだと思います。手を変え品を変え繰り返し語られるのは、一貫性をもってぶれない姿勢を示せ(P.104)とか、人のポーカーフェイスの裏の感情を感じ取れ(P.120)とか、メンバーのファンとなれ(好きになれ)(P.127)とか、感情や心構えの重要性を説くものが大半です。こうしたものを締めくくりに「マインドセット」(P.202)が重要であると締めくくっています。
私はこの点は大いに賛成したいと思います。技術的に優秀だったり人たらしのような人がリーダーになるのはままあることです。本来ならばプロスポーツ選手のように心技体、すべてについて秀でていてほしいものです。でも、誰だって完璧ではないですし、周りの上司をみても、まあ欠点ばかり見てしまうものです。そんな中でも、努力すれば誰でも真っ先に磨けるものとすれば、それは心だと思います。技術は身に着けるのに時間がかかったりセンスが必要だったりします。体、をコンディショニングととらえれば、業務を100%の体調で臨むにはある意味常識というかエチケットですらあると思います。ということで残った心こそ、リーダーがリーダーとして磨くに値するものだと私は考えます。
この本がもっとよりよく読者に伝わるためには、章立てをもっと少なくして煮詰めてもよいのではと感じました。200ページほどの短い本を9章に割っているのですが、見たところ要は”マインドセット”だといいたいのだと思うのです。現在の章立ては細かすぎてバラバラに感じるのですが、3から4章程度により濃度を高めて章立てを割ったほうが章見出しが人の記憶に残りやすくメッセージを伝えやすいと思いました。
古今東西の書籍を渉猟してバックグラウンドを固め、さらに経験に裏打ちされたリーダーシップ論というわけではありません。とはいえ書いている内容は平易で初心者向きの本としてはよろしいかと思います。
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・理想のリーダーでなくてもよい。リーダーは役割。自分の努力でリーダーになれる、できる。
・自分を軸に置き、自分の基準をクリアしていくこと。
・信頼×論理×熱意→人間関係を良好に
・リーダーに必要なこと:常識、直観力、メンバーに知ってもらえていること、リアリティーのある言動・行動、人柄。(普通のことで、カリスマ的なことでもない)
・チームメンバーは仲良し友達ではなく、本当に必要なメンバーを選ぶこと。異質な人の組み合わせの方が補完性が高く、成果・成長につながる。
・リーダー:器が必要。実力はトップでなくてもよい。チームの力を最大化するように動く。
・EQ>IQ
・一貫性
・あえて言えること。たとえ嫌われたとしても。
・伝える努力、伝わったことが伝えたこと。
・トラブル:~でよかったといえる。