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森川智喜、三途川シリーズ第三段。文庫化が待望であった。
自ら定義したギミックとガジェットをフル活用するシリーズコンセプトを、今回も満喫できた。
乱歩少年探偵団風の文章もよかったし、前作で気になった起承転結のバランスも、今回は良好だったように思う。
次作が近く発売だというのが嬉しい。
ちなみに、巻末解説がよい。簡潔な文章で魅力がまとめられている。
4
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どの状況もきちんと論理的に成立していますが、ロジックにこだわり過ぎな感じがしてお話としてはちょっと面白くないかなぁ。
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身体を自在に着脱できる人形男がどこまでも追ってくる! 目的は、自分の生みの親である博士にもう一体動く人形(ゴーレム)を作らせること。これに対し少年探偵隊は、唯一の弱点である頭部内の「命を生む紙」を入手しようとする。しかし、ようやく目にしたのは聞いたのとはまったく違う文字だった! 周到な論理によって構築された極限状況ミステリ。
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《踊らされているのは読者(あなた)⁉︎》
三途川理シリーズ第3弾。
不死身のゴーレムの設定と活用がすごい。
ただ不死身なだけでなく、身体をバラバラにし自在に操れる相手の出方、少年探偵たちはどう立ち向かうのかが趣向を凝らされていて読み応え十分。
緋山燃は、今回だけお休み・・・?。
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自在に身体をバラして操る最強の不死身ゴーレムが少年探偵隊に襲い掛かる!
弱点は頭の中に仕込まれた暗号。
些細な矛盾や違和感を追いながら奮闘する少年探偵。
ケケケと笑いながら暗躍する悪徳探偵。
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乱歩の少年探偵団シリーズ調の文章が良いですね。「いかにも」な感じで。三途川は、ああいうキャラと毎度の事ながら判ってるので、いつ本性を表すのかとワクワクしながら読めましたよ。
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なんだかちょっと独特な文章。
昔読んだ児童書を思い出させます。
謎解きの要素はちょっと強引さもありますが、逆にその強引さが面白さにもなっています。
さらっと読むミステリーですね。
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○ 総合評価 ★★☆☆☆
〇 サプライズ ★☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★☆☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感 ★★★☆☆
名探偵「三途川理」が登場する「三途川理」シリーズの1作。この作品は,江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを思わせるような語り口で描かれている。南エリカという,いかにも怪しげな女性博士は,偶然出会った小学生「芙美子ちゃんん」の目の前で「動く人形」を製作する。「動く人形」である人形男は,不死身であり,腕,足,目玉などの体の一部を取り外し,合体させて動かすことができる。不死身なので死なない。人形男は,自分だけが生き続ける世界に絶望を感じ,南博士にもう一体の「動く人形」を作らせようとする。南博士は人形男を作ってから1か月後。人形男に軟禁されていた南博士は,なんとか脱走し,人形男を倒す方法を考えているときに,芙美子ちゃんと芙美子ちゃんの友達の古沢くんに出会う。南博士は芙美子ちゃんと古沢くんんい人形男を倒す方法伝える。そのとき,人形男の「耳」がバックに入っていることが分かる。人形男に会話を聞かれた。三人は逃げようとするが,周囲の音から場所を突き止めた人形男が現れる。人形男は,南博士と芙美子を連れ去る。
少年探偵団の隊長,中学生の志摩剣二という少年と古沢は二人で人形男を倒そうとする。少年探偵団の「秘密兵器」である「落とし穴」を巡る攻防や利き腕がいないことに気付いた南博士たちの行動により,芙美子は逃亡。芙美子と少年探偵団達は,そのまま帰宅。
3日後,古沢少年の家で,人形男と古沢少年の攻防。人形男は人形男を退治する方法を知っている人間を殺害しようとしていた。古沢少年は人形男の隙を付いて人形男の頭をイスで殴り,人形男の頭の中の紙を出現させる。「3つ「3」のうち一番右の「3」に×を付ける。」ことが人形男を殺害する方法。しかしその紙には「EMETH」というアルファベットと数式しか書いていない。「333」はない。古沢少年は南博士が子どもがアルファベットを読めないと誤解していたことに気付き「EMETH」の一番左の「E」を消し,人形男を退治する。
その後,古沢少年が志摩少年に人形男を退治した話をしているときに,2体目のゴーレムである人形女が現れる。人形女が古沢少年を殺害しようとしているときに,三途川理が現れる。
古沢少年と志摩少年による独自調査のあと,三途川理と少年探偵団の協議。少年探偵団は人形女はそんなに悪い奴でないと言うが,三途川理は人形女を退治するという。
三途川理は少年探偵団の二人を読んで人形女との対話・対決に挑む。三途川理は人形女を殺害しようとする。そのため,人形女の殺害をためらっている少年探偵団を眠らそうとする。三途川理は,京都の資産家の娘と付き合っている。しかし,南エリカと浮気していたことがあった。三途川理は南エリカと浮気していた事実を隠すために,人形女を殺害しようとする。少年探偵団の古沢少年は,三途川理の企みに気付く。三途川理は人形女の頭の中にある「真実紙」が,日付の入った南エリカと三途川理のツーショット写真だったので,これを消去しようとしていた。既に南エリカを殺害しようとして失敗ていたが,人形女を殺害した後,改めて南エリカを殺害しようとしていた。人形女は三途川理と一緒に海に飛び込む。
三途川理の水死体は見つからない。人形女の死体も見つからない。南エリカは海外にいると思わせるような映像が見つかる。三途川理がいなくなったので少年探偵団解散することになるかもしれないが,芙美子は少年探偵団に入りたいといい,古沢少年は三途川理の思い出に浸っているシーンで終わる。
少年探偵団風の文体で描かれており,そこまで斬新なプロット・トリックはない。1つの作品にするほどではない細かなアイデアを一つの作品にまとめあげたという感じの作品。不老不死のゴーレム,人形男と人形女と,少年探偵団,三途川理との対決がメインだが「知的ゲーム」というほどの内容ではない。人形男が南エリカの居場所を特定するシーンとか,少年探偵団が人形男を秘密兵器である落とし穴に落とすシーン,人形男と古沢少対決シーンなどがあるが,少年探偵団レベルのサスペンス感しかない。それはそれで,それなりにワクワクするものではあるが。三途川理と人形女の対決シーンと三途川理が人形女を殺害しようとする動機=京都の資産家の女との関係を絶対的なモノにするために,南エリカと浮気していた痕跡を消して南エリカを殺害する。南エリカ殺害は人形女の仕業に見せかける…という部分は,この作品だけ単体で見ていればちょっとしたサプライズなのかもしれない。しかし,これまで三途川理が登場する作品を見ていればこの程度のゲスさは当然の範囲。サプライズに感じず。総じて,少年探偵団のパスティーシュとしてはそれなりのデキ。三途川理シリーズとしては,ロジックの切れがそこまでではない。という感じ。さらっと読む分にはそれなりに楽しめるだが…★2止まりかな。
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三連休で一気読み。前作の「スノーホワイト」がとても好きだったので手に取った続編。なんというか…ゴーレムがキモいf^_^;描写がリアルなのか想像したらなんかやだ。語り口が昔の童話チックでなんとなく懐かしい。三途川理が後半にしか出てこないが、相変わらず最悪な奴でした(笑)このシリーズ追いかけます。
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♪ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵隊というわけで、少年探偵隊と不死身の人形怪人の死闘(?)を、文体まで乱歩に寄せて描く。とはいえ、頼みの名探偵が極悪非道の三途川とあっては、「バンザーイ、三途川先生、バンザーイ」とはいかないわな。ミステリとしては、神経の行き届いた論理パズルが楽しい。ただ、多少強引さも感じるかな。