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人工知能というか意識を持ったロボットが世間に放たれたらどうなるのか、ロデリックの意識とは、人間が人間であることの証明やロボットが人間ではないことの証明など、哲学的なことを考えさせられる。そもそも文体というかストーリ展開が独特で、自分には少々難しかった。続編が未訳であるのだけど、それと合わせて読むのがいいらしいので、続編が翻訳されたら改めて本書に挑戦するかもしれない。
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ミネトンカ大学のコンピュータ・サイエンス学科はNASAの秘密の予算で人工知能プロジェクトを進めていた。天才的プログラマーのダン・ゾンネンシャインのお陰で人口減少有したロボットのロデリックが完成しようとしていた。その時、NASAからの秘密資金が途絶え、ロデリック・プロジェクトは停止され、幼い人工知能を備えたロデリックは大学の外に放り出されてしまった。ロデリックは、ハンクとインディカのカップルのところや、旅してまわるジプシー一家や、ギャングや、不思議な老夫婦の所などに預けられたり、盗まれたりして暮らしていた。最初は幼い人工知能もだんだんと周りの環境を覚えて少しづつ成長していく。深遠な神の存在についての問答や、ロボット三原則の矛盾点の議論など、ギャグや哲学的問答やナンセンスが一杯ある不思議な本。
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帯に"コミック・ノベル"とあるが、思いのほか読みにくい。
文章に独特の癖があって、例えば筒井康隆の文章を外国人が読んだらこんな感じじゃないかと想像する。
ロデリックのことをあくまで人間の障害児として扱う(ロボットなど存在しないという立場を取る)学校の方針にはゾッとするものがあるし、神父との一連の会話もおもしろかった。
しかし続編が未翻訳というのは困る。
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SF。コメディ。
簡単にいえば、ロボットがつくられ、成長していく物語。
独特のユーモアが散りばめられすぎて、会話の意味が全然分からなかったり、話が脱線したりで、なんとも読みにくい。
終盤に大きなサプライズがあり、読後感はなかなか良い。
ストレンジフィクションの名に相応しい、とにかくヘンテコな作品。
続編もあるようですが、これは翻訳されなそう…。