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料理と謎解きって似てる。目の前にある素材と知識、そこにヒラメキと愛情をぱらぱら。はい、おいしい料理と謎解きの出来上がり。
靖子先生の作る料理はどれもおいしそうで、しかも特別なモノは必要なく、すぐに家でも作れちゃう。で、こんな料理教室に私も通いたい!通って謎解きを教えてもらいたい(違っ
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ほんわり優しい靖子先生が素敵すぎる。
ちょっと、ミス・マープルを思い浮かべちゃった(笑)
料理もとってもおいしそうだし。
あんな素敵な食堂が近くにあったら、自炊を基本としていても、ついつい通ってしまいそう。
最後が、あそこで幕切れなのも、うまい!
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料理と日常ミステリー。
よくある素材です。
ひとつひとつのエピソードも
何となく後味の悪い解決が多かった。
最後のメインエピソードも
尻切れトンボの終わり方で
明らかにシリーズ化が見えてます。
まあまあ好きな作家さんだったので
衝動買いしましたが
読まなくてもよかったかな。
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食堂を営む女性が定休日に月2回だけ開く料理教室で生徒の日常の謎を解くほのぼのミステリー。
食堂よりもイメージはカフェ寄りかな。
料理教室と言っても、年に数回しか作らないような気張ったものでは無く帰ってからすぐに作りたくなるような日常の料理なのがすごく良い。季節の野菜をふんだんに使う普段の料理だけども、ちゃんと手間を惜しまない丁寧な料理が美味しくないわけがない。優しくないわけがない。それが一番正しい。
誰かのために丁寧に作るのは当たり前だけど、自分の為にこそ美味しいものを作るって言うのは本当に大切なことだと思う。まずは自分に優しくならなきゃ。
雰囲気もすごく良いのでもっと料理の描写がもっと沢山あったら良いのになぁって欲張ってしまう。
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出てくる町や駅が身近でよく知っている所なので、お店の周辺の街並みが想像できてニヤニヤしてしまいました。
ケーキのお話は、職場仲間がとことん意地悪で辛かった。書店ガールでもこういう場面あったかも。親しい先輩の退職時の騒動も救いが無くて辛い。
その他は読みやすくて、完成した料理を思い描きながら楽しみました。靖子先生の優しさが心に沁みます。
体に良いもの、食べたいですね。
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先生の料理に対する思いがとても素敵です。
おっとりとしているようで核心をとらえ謎や悩みなどを解決してしまう先生の手腕がみごとです。
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【収録作品】はちみつはささやく/茄子は覚えている/ケーキに罪はない/小豆は知っている/ゴボウは主張する/チョコレートの願い
*最終話がやや急ぎすぎの気はするが、温かい連作。
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食堂で行われている料理教室の話。
著者は「書店ガール」を書くときもかなりの数の書店の取材をしたと記憶しているけど、今回は全く違う料理の話。しかも詳しい。
最後の作者の紹介を読んで納得。「江戸東京野菜コンシェルジェ」の資格を取得しているという。
凄いバイタリティのある人なんだなぁ。
靖子先生が素敵な方で、主人公が先生によって成長していくというお話。食堂の方も覗いてみたくなった。
2016.6.4
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「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
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「はちみつはささやく」 「茄子は覚えている」 「ケーキに罪はない」 「小豆は知っている」 「ゴボウは主張する」 「チョコレートの願い」
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こだわりの食材で丁寧に作られた料理を出す菜の花食堂。オーナーの下河辺靖子先生が、月に二回開いている料理教室にはさまざまな人が集まってくる。まずは、助手として働くことになった私こと館林優希も実はある事情で靖子先生に助けられたのだった。婚約者とうまくいかなかったり、友人関係が歪だったり、歳の差婚の決断ができなかったり、家族関係に悩みがあったり、料理教室に通う生徒たちもさまざまな事情を抱えているのだが、言葉の端々やちょっとした仕草から推理した靖子先生のアドバイスで、絡み合った事情が少しずつ解きほぐされていくのだった。そして実は、靖子先生自身も家族の問題を抱えていて、優希は少しでも役に立ちたいと思うのである。含みを持たせたラストなので、続編が期待できるかもしれない。靖子先生にもぜひ幸せになってもらいたい一冊である。
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小さな店でお料理教室をする先生と助手、生徒さんたち。
丁寧に料理を作りつつ、身近な困りごとを解決していくお話で、和みました。
東京郊外の古い町並みにある~菜の花食堂。
休業日に月2回行われる料理教室は大人気なのです。
オーナーの靖子先生は、さりげなく料理の基礎を取り入れながら、日常的に作りやすくて美味しいレシピを教えてくれるのですから。
婚約者に自慢の手料理を食べてもらったら、別れを告げられてしまった?
初老の男性が苦手だった茄子の、唯一食べられた料理とは‥
頼まれて買ったケーキが捨てられた背景には何があったのか。
元気なおばさんの不審な行動の理由は?
助手の優希は、職を失って困っているところを、たまたま靖子先生に助けられました。
かっての同僚に引っ掻き回されたとき、あとでバッサリ切ってくれる先生がかっこいい。
優しくて細やかで鋭い、しっかり者の先生は、出来すぎなぐらいですが~
意外なことに実の娘とは上手くいっていない。
子供が自立しようとするとき、出来すぎな親は実は厄介な難題なのかも?
それも解決へと向かう方向で、終幕へ。
ほのぼのする読後感で、とても素敵でした☆
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料理教室で起こるちょっとした出来事。料理教室の会話や料理に解決のヒントが。出てくるお料理が丁寧で美味しそうで、なんか身近な感じがする。俄然お茄子の煮浸しなんか食べたくなった。
先生にもアシスタントにも人生あり。ほのぼのとした読後感。
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住宅街にある小さなレストラン「菜の花食堂」で月2回開かれる料理教室。
そこに集う人たちにまつわる小さな事件をオーナーシェフの靖子先生が解決していく短編6作品。
全体的にほのぼので、毎回、なにか野菜がテーマにもなっていてそこも興味深く読みました。
事件の謎解きをする靖子先生のキャラも、料理や野菜に関する文も好きですが、助手の優希さんがちょっと苦手キャラなので☆4こ。
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菜の花食堂で腕を振るう律子先生は、月に二回料理教室も開いている。私はその教室の助手である。
家庭料理を教える教室に通う生徒さんたちにもそれぞれの事情がある。持っている性分や、ちょっとした掛け違い。ニコニコしながらも、芯が通った先生が、ちょっとだけ鋭くひも解く。でも、自分のことは、難しい。それがわかってるから、一歩引いてお話ができる人なのかも。
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もっとほっこりするお話が満載かと思っていたら、一筋縄ではいかない人生のあれこれが書かれていて予想外だった。
ひどい人っていつもいるのね。
基本的にみんないい人だと信じることはもう時代遅れなのかなぁ。
なんとなく次に続きそうな感じ。
菜の花食堂どうなるのかしら。
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図書館の新刊リストから「面白そう」と、思って予約した。当然、アタラシイピッカピカの文庫・・・!
でも、夏休みでどうにもバタバタして期間内に読み始めることもできひんかったので、読めずに返そうか、とりあえずパラパラっとだけでも目を通すか、と、思ってページを開いたところ
イッキ読み・・・。
めっちゃ面白かった!
「からくさ図書館」でも思ったけど、この本をライトノベルと分類するなら私はライトノベルのファンだよ!
連作短編で読みやすい。
若干重い内容なんやけど、そこをギリギリのところでさらっとまとめてるのは、靖子先生の懐の広さかしら。
その靖子先生が切り盛りしはる菜の花食堂が月に二回開く料理教室でのお話なので、基本、女性が多く登場するし、また女性といえばの仲間意識というか、グループというか、面倒くさいドロドロばかりなんやけど、オチがハッピーエンドなのでまだ読める。
結局、自分を持っていればどういう環境でもまえむきにやっていけるんだよね、って思えるんやけど、ま、それがなかなか難しいのよね。
著者の本は「書店ガール」が有名やと思うんやけど、読んでなかったかなあ。いや、たぶん何年も前に「書店ガール」は読んだと思う・・・。
この本が面白かったので、「書店ガール」にも着手してみたいな。
あちらももう、タイトル通り女性ばっかりでてくるちょっと面倒臭いテーマの話なのかな?
そしてこっちは食べ物、「書店ガール」は本を題材にしてるのかな??
結婚や仕事、子育てをテーマに食べ物を絡めた短編。
ひとつひとつに「はっ」と、させられる出来事や考え方や言葉があって、やっぱり付箋の数も多かった。
「子どもはきまぐれに見えるけど、子どもなりのちゃんとした理由があって行動する」
とかさあ!!
子どもが乳幼児のころはこれにどれだけ悩まされたか・・・。
そして、Eテレでやっていたおさると黄色い帽子の某アニメを見て、黄色い人がおさるの不可解な行動を怒るでもなく
「何か理由があるんだな。じゃあもういいよ、気のすむまでやってくれ」
と、いうスタンスになったのを見て
「・・・すごい・・・!」
と、私も黄色一色になろうかと思ったのは前述の通り・・・。
実際は、理由があってもそれを説明できない月齢の子と生活していくと、子どもの理由ばっかりくみ取れないよね。
やっぱりわからなくてイライラするし、たぶん子ども伝えられなくてイライラするし、で、悪循環。
それがまあ、「イヤイヤ期」ってやつなんですかね・・・。
でもこの乳幼児のころをすぎたらあとはらくちんなのかといえば、それはそうでもないよねえ。
そのときそのときで子育ての悩みってある。
だって、乳幼児のころは子どもは母親に伝えたくて、わかってもらいたくて仕方がなくて、自我との折り合いをつけるそうやけど、ある一定の年齢にきたら、今度は親が子どもを思うほどには、子どもって親のことを考えなくなる。
それが���離れっていう当り前のことなんやとも思うし、自分も人の子、人の親になってみてほんまに
「私が子どもを思うほどには、子どもは私のことを思っていない」
とは思う。
でもって、それでいいとも思っている。
ちゅうことで、私も親のことを思っていなくても道理だろうな、と、思うけれども、いやいや。
昭和生まれの私らの親って、そんなに子どものことを思っているようにも、思えないよね(笑)。
私らくらいの世代で、(親に)ほめられたことのある人ってどのくらいいてるんやろう。
10人いたら9人は
「ほめられたことはない」
って答えると思うわ。
もちろん私もその9人のうちなので、見事に自己肯定ができない大人になってるわけやけれども、それは子どもの能力が云々というよりは、
「悪いことは叱るが、いいことは黙っている」
ちゅう風潮やったからやろうな。
黙ってスルーされていればよしと思っとけ、みたいな、そんな感じ。
基本、謙虚が美徳やもんね。
(子どもに対して)誉めない、謝罪しないってのが、昭和の多くの親やと思うんですけど、どうでしょう。
だけどまあ、この本を読んでいると
「すべてを知るということが必ずしもよしではない」
とも、思う。
ある程度ぼやかす度量というか、それこそ懐の広さというものはいるなあ、と、思う。
それも年齢とともに培っていけたらなおいいな。
それでもぼやかすのはたぶん、否定的なこと。
肯定的なことはぼやかす必要はないよね。肯定的なこともちゃんと口に出さないと、たまに、人を褒めることができひん人もいてるもんね・・・。
そういうのが、「他人を貶めたくて仕方がない人」に、なりがちなのかも。
相対評価はよくないと思いつつ、それでも誰かを「すごい」と、うらやむときはある。
そのときに、すごいなあ、すてきやなあ、と、肯定的なことをくちにしたらそれだけで終わるのに、
「あのひとはすごいけど・・・」
と、「けど」を、つけると、話はややこしくなるねん。
うらやましい誰かを自分を同じところへ引き下げるために、貶めないとあかんくなるから。
基本的には、女性が何人か絡むと「他人を貶めたくて仕方がない人」が何人かはいてるってことなのか・・・。
誰かと自分を比較して、誰かを自分の下に置くことで満足するようなタイプやんね。
いてる、いてる・・・。
で、今回は「他人に気を遣うあまり自分を出せない人」が主役になることも多かったので、読者の共感は得られやすいのでは・・・。
などとつらつらドロドロと書いたけれども(笑)、基本、さくさく読める短編で面白かった!
作中で靖子先生が語らはった、
「おいしいものを作れるってことは、しあわせになる方法を知ってるってことだと思う」
と、いう言、私もそう思う!! そして私は、料理が決定的にできない!!!
(あかんやん)
最終章での優希が菜の花食堂のマネジメントに向いているという展開も
「えっ、���うやったん!」
と、ちょっと意外でした。
ここまで、優希は自分のことを「とりたてて得意なものもない」と、いうような評価をしていたので、マネジメントができるなんてすごい手腕やんか、と、びっくりした。
お店として成り立つためには、料理を作る人以外にもこんなことをしなくては、と、ざっと羅列する靖子先生の言を読みながら
「だよねー」
と、ニヤニヤしてしまった。
(カフェネタで二次創作作文をしているため)
今度、すんさまが不在になるというネタを私もやってみようかな・・・。笑
各章のタイトルも素敵やったな。
あと、優希はともかく靖子先生が若い男性でないところが、読んでいて疲れない。
いやいや、優希がいっそ男子でもよかったけどね・・・(笑)! 料理男子!!
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■料簡
[名](スル)
1 考え。思慮。分別。「悪い―を起こす」
2 考えをめぐらすこと。
「好く―して前後を考えて見たら」〈紅葉・金色夜叉〉
3 こらえること。堪忍。
「熊胆が出るや否や帰って仕舞ったと云う事がちゃんと分ったから、書生さん中々―しない」〈福沢・福翁自伝〉
4 とりはからい。処置。
「このことを語りなばいかなる―もありやせんと思ひ」〈伽・猿源氏〉
■造詣
その分野についての広く深い知識や理解、また、すぐれた技量。「郷土芸能に―が深い」
■煩悶
[名](スル)いろいろ悩み苦しむこと。苦しみもだえること。「独りで―する」
(2016.08.20)