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東京スリバチ地形入門 みんなのレビュー
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紙の本
地形を意識しながらの東京散策入門
2016/05/03 10:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
地形を意識しながらの東京散策について、23のテーマを8ページ前後でまとめた入門書です。
本書では、窪地状の地形を「スリバチ」と名付け、一級から三級まで分類し、東京のスリバチ地形を紹介しています。凹凸地形に着目すると、江戸の記憶や断片が随所に浮かび上がってきます。
4方向を囲まれた一級スリバチ(荒木町、白金台、幡ヶ谷)、谷にできた商店街(戸越銀座)、地名に隠された由来(大久保、池袋)、人工スリバチ(弥生2丁目、大森テニスクラブ、高輪4丁目)、成長するスリバチ(等々力渓谷、音無渓谷、王子駅、東武練馬駅)、スリバチ地形が作り出す風景(下町系、再開発系、公園系)、神社と寺院の立地(丘の頂、台地の先端部、土地の中央の微高地)、パワースポット(明治神宮、おとめ山公園、お鷹と真姿の池)等が紹介されていて、たいへん参考になりました。また鉄道を使っての地形体感(銀座線、丸ノ内線、山手線、東急東横線、東急大井町線)、階段や暗渠、幽霊とスリバチ地形との関係、不動産チラシの見方等々のほか、スリバチ第一法則(丘の上には中高層の集合住宅、低地には低層の住宅)とスリバチ第二法則(台地と低地が断崖で隔てられ、丘の上の町と谷の町は連続していない)が披露されていて、街歩きの参考となりました。
それにしても、「弘法大師」こそがスリバチめぐりの偉大な先輩だったとは驚きです。
私も街歩きが好きですが、これまでは神社仏閣や名所旧跡を訪ねる目的で散策していて、地形の変化等は全く気にしていませんでした。読後、その奥深さに、目から鱗の状態です。本書を片手に「ブラタモリ」の真似事をやろうかなとワクワクしています。
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