紙の本
日本の会社の在り方
2016/11/27 16:01
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投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語にでてくる日本建電は
予算達成絶対主義、
そのためなら犠牲者が出ても構わないという姿勢で、
社員はモーレツ社員でなければならない。
最近の大手広告会社も同じで、
これからの日本の会社の在り方、
働き方を考えさせられる。
ストーリーは、原島中心かと思いきや
ほんとの主役は八角であり、
彼の考え方こそ正しいのだと思われる。
読み物としてはおもしろく、
引き込まれるのだが、
空飛ぶタイヤに似たところがあり、
最後の不正の黒幕の在り方にも
やや不満を感じた。
紙の本
私の勝手な思い込み=復讐劇!?
2016/11/18 10:56
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラスト、そうきましたか!!
第1章を読み終えて、なるほど坂戸さんは昔
八角さんの自殺した顧客の関係者で、復讐劇なのね~。
とかって勝手に思い込んだのに、まったく違う方向に!?(笑)
いろんな人の視線から一つの事件を見ていく手法、
そして真の主人公、先がどんどん気になって、そしてあのラスト!
あいかわらず見事な物語でした。
紙の本
期待したほどには
2016/06/03 10:26
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投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸さんの作品にしては期待したほどでなかったかな。
少し展開が荒く、スカット度もまあまあで、なにか物足りなさが
感じられた。
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池井戸潤は個人的に当たり外れがあるけど、これは面白かった。
とあるメーカーで働く人々の短編集。メーカーってユーザと下請けと板挟みで大変だよね。。こんな隠蔽、現実にたくさんありそう。企業で働いていて正義を貫くのは難しいよね。八角さんかっこいい。
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途中から八田氏が、実は裏主役なのでは?とか勘繰りつつも今回も一気読み。7つの会議のうちの1つに、なんとも身につまされるような部があったのには少々参った。まさにその通りの状況があったもので、妙にじっくりと読み込んでしまった。小説で、このような具体的事例に出くわすのことは初で、今後もまあそうないだろうから、その意味で記憶に残る小説となった。
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大手電機会社の子会社における様々な会議とそこに出席する人の生き様を描きながら、お仕事小説ではなく、下請け会社に作らせていたネジの発注にまつわり何やらキナ臭い話に様変わりしていく。
どこの会社でも経費や出張旅費のちチョロまかし、あるいはセクハラやパワハラなどはそれなりの頻度で起こって、その都度懲戒処分を行い、再発防止策を講ずるということになっていると思う。
とは言え、いかに再発防止策を講じようとそれが全社に威令をもって徹底されるのは難しく、あそこで起こったことに対処が終われば、またこちらで起こるということの繰り返しというのもまた現実と思う。
まあ、その程度のことは(当事者にとっては大層なことではあるけれど)会社にとっては折込み済で、日の当たらぬ担当部署が粛々と対処していけば良いのだろう。
しかし、これが会社を揺るがす不正となれば、ことはそう簡単には片づけられない。
どこの会社にあっても会計処理や品質問題に対するガバナンスはとても重要視していて、仕組みでもって絶対に起こさないように取り組みんでいるけれど、それでもT社の不正会計やA社のデータ改ざんなどの例を見るにつけ、最後はそこに携わる人次第だということが良く分かる。
働きすぎて体壊すのもそうだけど、いくら会社を守るためと言って不正をやっても白日の下に晒された日にゃ誰も守ってくれないわけで、その場の評価が多少上がろうと、その内不正は必ず露見するので長い目で見れば割に合わないということに気づかなくっちゃいけない。
また、その前に、この本の中でも述べられているように仕事はお客様のためにしているということを肝に銘ずれば、自ずと取るべき行動は決まって来るとも思う。
勿論、元より不正をしようとしてする人はまずおらず、会社の業績を保ち上げるために何とかせよという中でやむを得ず手を染めていくと思われるのだが、サラリーマンとは斯くも悲しいものなんだなぁ。
長くサラリーマンをしていた者からすると、類型化された会社と人物の描き方でイマイチ迫真感には欠けるものの、登場人物それぞれの生い立ちや仕事振りには多少重なるものを感じるところもあった。
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危機管理、内部告発、重要な不正に直面した時管理職としてどう考え、行動するか。リアルにありうる話として、ドキドキしながら読めた。でも、結末が少し強引すぎか。
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一つの会社とその周辺で開催される定例会議、経営会議、環境会議・・・と各話異なるまさに七つの会議が舞台です。短編集っぽい章立てで読みやすいうえに、これが会社の抱えた秘密へつながるひとつの物語としてちゃんとつながっていて、他の池井戸作品同様、一度読み始めると最後が気になって止まらなくなります。
ばれなければ正義的に隠蔽される秘密、誠実な人や真面目な人がバカを見る体質、小説だから描かれ方は極端なところもあるけれど、どこの会社にも多かれ少なかれある問題なんですよね・・・。
そういうところ、さすがサラリーマンのツボをついてきますね。
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バラバラの七つの話が徐々に一つに繋がる。
会議という名の人間模様がうまく書かれているものの、企業の中で生き残るのは常に選択。
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中堅メーカーを舞台にした群像劇の短編連作。
それぞれの物語で、主人公となる人物を生い立ちから丁寧に描いているのが印象的。立場が変わり人物や物事の見え方が変わっていく手法も巧みだ。まさかあの人がこんなに活躍するとは!という心地よい驚きとともに楽しく読み終えた。
会社に勤める人間として色々考えさせられる小説だ。
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NHKでもドラマ化された小説。大手電機メーカーの関連会社が舞台。短編集というか、各章ごとに主人公が異なり。各人から会社内の出来事が綴られ、最終的に事件の真相が明らかにされていく。
年下の上司が訴えられたパワハラ、取引先拡大と利益率を上げるために発注された強度の満たないネジ部品、その裏にうごめく社内の出世競争。その行く末は?
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ザ・池井戸小説。ぐいぐい読めました。勧善懲悪モノとして安心して読めます。個人的には盛り上がりのピークは第3話。物語の主筋からは少し外れる話ではあるけれど、読んでいてとても気持ちの良いお話。肩肘張らずに食べられる、それでいてしっかりとした味付け、そんな本でした。
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文庫化するまで待っていた一作。
相変わらず池井戸ワールドが広がっています。
痛快で非常に読みやすい池井戸作品ですが、読むとたいてい会社というものが嫌いになるのは私だけでしょうか(笑)
この作品もまさにそんな話です。
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自分を省みる。
自分をまっすぐに見る。
まっすぐ生きることの難しさを振り返る。
まっすぐに生きたい思いを確かめる。
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企業の不祥事が立て続けにに起こっている今、まさに読むべき本だと感じた。実際にとこかで同じことが起こる可能性は十分に考えられ、一瞬寒気がした。映画観に行こう。