紙の本
エロさと事件にドキドキ
2017/01/24 18:34
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投稿者:霊柩シフトカー - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し建物の構造が難しかったですが楽しかったです
紙の本
なるほどね
2016/11/07 18:26
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる本格派と言われる密室ミステリーではあるのですが、早い段階でほとんどトリックの答えを明かしています。
それよりも探偵役である上木らいちの「援交」売春の是非や犯罪者=悪?それでは法律で裁けない行いに善悪という判断を下せるのか?など今の社会観念や概念への作者の問いかけを面白く読ませる小説にしたという感じでしょうか。
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定番トリックをこんな使い方をするとは思いもよらなかった。ミステリのロジックの特質を逆用したものでもあって、とてもよかった。
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どことなく鉛色の重たいトーンで語られる少年と探偵が遭遇した二つの犯罪。
上木らいちが色んな意味で苦戦しながら導かれた真相。罪を通して描かれる社会。
罪を咎める法と倫理。人を殺める方法と論理。
確かに社会派と本格が一体となってた。
早坂さん本当にお見事です。
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社会派と本格の融合を謳い文句にしてますが、その字面から受ける印象と、本書の内容にはかなりの落差がある。でもこれはきっと意図的。読者をここまで手玉にとってくる作家もそうそういないでしょ。社会派なんて書いてあるけど、真面目に語るのが恥ずかしくなっちゃうような作品。
良く考えると、使い古されたトリックをいくつも繋ぎ合わせただけなのに、なんか新しさを感じるのは何故なのかしら…?
三男絞殺のトリックなんて既視感バリバリだけどね…
傑作だなんて言えないけど、今の本格を語るには外せない作家になってきたなぁ…なんて思わせるくらいには強烈な一冊。
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エロミスと社会派の融合という新しい試みはなかなかうまくいっていたように思う。どうしても社会派よりになってしまったのは致し方ないところかな。今後もこの路線を追求するのかはわかりませんが、個人的にはブラッシュアップして更なる完成度の作品を是非とも読んでみたい。淫行条例を絡めてのタイトルへの収束からエピローグへの流れは流石の出来。
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何だかんだと読み続けている、早坂吝さんの第4作である。前作の大幅路線変更の後、本作は上木らいちが再登場。史上初(?)の社会派エロミス誕生!! などと、帯には書いてあるが…。
苦い過去を抱える男子高校生は、偶然知り合った恋人に誘われ、埼玉県にある彼女の自宅に忍び込む。一方、上木らいちは、メイドとして雇いたいという手紙を受け取り、都内のある邸宅に出向く。序盤は、2人の視点で交互に進む。
恋人との逢瀬を楽しんだ「彼」だったが、家人に見つかり、淫行容疑で埼玉県警に逮捕される。しかし、彼は略式起訴ではなく裁判を望んだ。一方、上木らいちが滞在している邸宅では、次々と家人が殺されていく。
上木らいち自身が言っているように、ミステリ慣れした読者なら、邸宅の平面図を見た時点で、○るのが見え見えだよねえ。実際、○ったわけだが。残る焦点は一つに絞られる。2人の視点は、最終的にどう繋がるのか?
おいおい、何だそりゃ! 極めて定番な手口の組み合わせなのだが、こんなのよく考えたな。バカミス的作品世界だから許される感はあるが、まだまだ新たな料理法はあることを、本作と早坂さんは見事に示している。
バカミスと書いたけれど、事件の背景は反吐が出るような話だ。男子高校生の「彼」が、かつて見たものの真相。そして、「彼女」が「彼」に近づいた目的。この辺が社会派なのだろうか? こんな嫌な話を、ふざけた作品世界というオブラートに包み、ふざけた探偵が暴き、印象としてはバカミス寄りにしている。
殺人事件が片付き、なぜか「彼」は釈放される。その理由に唖然とした。定番の手口は、さらにこんな応用をされていた。法というものの本質に迫るとは、これまた社会派か? まさか、これがタイトルの意味とは。
事件の20年後に飛ぶエピローグは、蛇足な感もあるが、その公判、傍聴してみたいような、したくないような。それより、上木らいちの20年後がどうなっているのかが気になる。
エロだけではない構成力を見せつけた、あくまでミステリ作家の早坂吝。大化けするかもしれない。
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援交探偵「上木らいち」シリーズの3作目です。
本シリーズは、
主人公が、プロ援交JK探偵?といぅ尖がったキャラの一方で、
本編は、ツボがおさえられたユーモアミステリーといぅ一方で、
種明かしやエピローグが滅茶苦茶といぅ??なシリーズでして、
ボクの前2作の評価は、ともに±0のふつぅ評価でありました。
本作は、
主人公のエロなシーンが控えめ、といぅかほとんどなぃ一方で、
本編は、最後までしっかりとしたコージーミステリーであって、
ある意味ね、本シリーズのらしさ?は、ほどほど程度ながらも、
完成度は、上がっていたと思います…。面白かったです!
この感じなら、次回作も期待できるかな~!?
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これってやっぱりエロって必要なのでしょうか??
ネタ的にはやっぱりエロネタをストーリーの要として持って来ていて
それが「社会派」の部分でもあるのでしょうけど、エロの描写とか要るのでしょうか??
それが楽しみな読者も、そういう部分を個性としてシリーズ化したい売り手の気持ちも分かるのですけど、やっぱりしーなは不要なエロ描写とかわざとらし過ぎてラノベ要素やジャンプ的要素に感じてしまうのですよね。
なので、2冊読んだ時点で「もういいかなー」て思っていたのです。
いたのですが……!!1
他の方のレビューを見て同じ様に釣られた……いえいえ、惹かれた方も多いのでしょうね。
「エロミスと社会派を融合させた前代未聞の渾身作!!」とゆー裏表紙。
しーながもっと惹かれたのは実は別なのです。
表紙カバーの内側。
「これが新時代の講談社ノベルスです。 ―――――早坂吝」
これなのですよ!!1
こんな事宣言するの、御大か、学園ラブコメを売れると思って踏み外した霧舎くらいじゃないですか!?
いえ、好きなのですよ?霧舎!!1鳴海さん大好きなのですよ!!1
御大は……まあ、黒歴史なのですが。
こんな大風呂敷、大抵畳まれた試しはないし、ちょっと読んで見たくなっちゃうのですよね!?
とゆー事で、買ってしまったのです。
しーなが最初に読んだ早坂は『虹の歯ブラシ』で、その後『○○~殺人事件』と遡ったのですが
『虹の歯ブラシ』の「~上木らいち発散~」と言うのを
上木らいちと言うJKのキラキラ珍名だと思わなくて、「カミキ・ライチ・ハッサン」と言うアラブ系のオッサンが作者なお話だと思っていたのは良い思い出……?
文章と言うか、らいち嬢を何でもできるスーパーガールにしたいのは分かるのですが、例えば朝食を調理するシーンで(そもそも調理て。作るじゃダメなのでしょうか?)執事のオジサンに腕前を褒められて、「いえいえそんな」的な会話があるのですけど、その問題の調理の描写は皆無。「作った。」で終了。
何をどんな風に作ったのですよ?と。フツーに朝ご飯した感じじゃないのですよね?一体何をどう作ったんだろう?とか思ってしまったのです。
執事に褒めさせるなら、その辺の描写が欲しいし、恙無く朝ご飯を作っただけならワザワザ褒めるような描写要るのですか?
とか。
一見「雑だなー……」と思えてしまうような事がいくつか。
その割には要らないエロ描写はある。……と。
ストーリーは二人の交互の視点で進んで行くのですが
どこでどう繋がるんだろう……?とwkwkdkdk
最初のページに屋敷の俯瞰図があって、本文でもらいち嬢が「○りそう」(原文まま)と言い出して
「ああああ……言ってしまったこの主人公!」と思った読者はきっと多かったはず。
この屋敷の見取り図みたら思うのですよね。そりゃ思ってしまうのです。
ただ、その辺は流石一筋縄では行かなかったのです。
その○りそうなトリックを踏まえた上での解決編には唸ったのです。なるほd。
そしてその後のラスト展開は、ちょっと熱いのですよね。
上手く社会派の余韻を残して行ったのです。
お友達にはやっぱり勧められないけど、次も買ってしまいそうな気がしたのでした。
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今回は第1巻同様の中編。そして館もの?表紙にあるようにメイドのらいちと、もう一人の男の視点が交差し、やがて一つの謎が解かれる。色気が通用せずに落胆するらいちが可愛い。途中、映画「それでもボクはやってない」で見たことのある情景がたくさん入るのがちょっと残念。
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伏字やめろやwww
おもしろかった。ちくしょう。
いやなんつーか、全体的に全部エロネタなんですわ。セックスネタ。レイプやら淫行罪やらなんやら。なんかさーなんつーか。気になる点とか、いろいろ読み飛ばした部分は多いのよ、読みづらい、眼が滑るのでさらっと流した部分も。微妙にね、登場人物の動きとか会話がぎこちないんだよなぁ。自然さがない。小説の登場人物! って感じで。あと条例系、法律系はさくっとななめよみ。ところどころ登場人物の会話のなかですっ飛ばされてる部分があって(話の中ではしゃべっている体だけど小説としては書き起こされていない)、薄っぺらく感じるから止めた方がいい技法だなって思いました。
けど最終的にどうだったよ、って聞かれたら、面白かったって答える。ただ、ひとにはすすめらんねぇわ。
まあ○りますよね、この図面だと絶対○る。分かってる。そこを逆手に取りつつ、本格と社会派の融合ね。帯の「社会派エロミス」っていうのがさ、偽りじゃなかったと思いまして。最初戸田くんがしょっぴかれたときも、少年法とかはどうなんだろうとか、ずいぶん一方的な条例だなとか思ったんだけど、実際にあるんだろうね、こういうの。ツイッタで、オフ会で知り合った男の家に転がり込んでおきながら、半年後に自分の親にばれた時に被害者面し、相手の男から慰謝料やらを撒き上げた女がいるっていうのを読んだことがある。ほんとかどうかは知らんけど、こういう場合って女の証言がやっぱり信じられるんだよなぁっていう。戸田くんも一方的に悪者にされてるよねぇ。まあ復讐だからしょうがないけど。
社会派を持ち込んでくるなら消防法とかどうなんだろうって思わなくもなかったけどな。県境にある建物で、それぞれ条例が違うなら建てるのも大変そうだし。まあ今回は淫行的な条例にスポット当てての展開で十分です。らいちちゃんの推理力がいまいちなぁ。ぱっとしない。援交探偵っていうくらいなら、一回くらいは色仕掛けが成功してるとこを見たかったよ。
最後のオチはとても好きです。戸田くん、すげぇじゃん。
抜粋。らいちちゃんのお言葉より。
「法こそ言葉遊びの最たるものではありませんか」
安保法案がどうのとかってニュースを見てると思うよね。
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上木らいちシリーズ第3弾
「上木らいち」と「戸田公平」の話が交互に描かれる
<あらすじ>
上木らいちの元に、名門企業の社長・東蔵から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。
東京都にある異形の館(表紙に描かれてる歯車のような形の2階建)に赴くと、東蔵夫妻と子供
一心(大学生)男、ニ胡(大学生)男、三世(高校生)男、京(高校生)女
と執事がおり、ゴールデンウィーク限定でメイドとして働くことになった。
その翌日、三世が自室で絞殺死体として発見される。
警察が介入するがその翌日、ニ胡が殺害され、さらに翌日には東蔵が殺害される。
一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、資産家令嬢・埼と出会い、互いに惹かれていく。
そして埼の家に深夜招かれた戸田は、埼の親に見つからないようにこっそり侵入し、埼の部屋でSEXするが、親に見つかってしまう。
埼は17歳だということで親は警察を呼び、戸田は淫行条例違反で逮捕されてしまう。
でも戸田は埼が17歳だということや、淫行条例のことを知らなかったから無罪だと抵抗するが、警察の悪質な取調べに屈しそうになるが、裁判で争う決意をする。
「上木らいち」は犯人を見つけることができるのか?
「戸田公平」は無実を勝ち取ることができるのか?
<オチ>
殺人事件の犯人は姓が京、名が埼、、、京埼だった。
館は回転する仕掛けで、戸田と埼がSEXをしてる最中に下の階にいる三世をロープトリックで絞殺した。
戸田をアリバイの道具としたのだ。
そして他2人も館の回転を利用し殺害した。
動機は京は東蔵と愛人の子で、ニ胡と三世からイジメられていた。
自殺しよとした京だったが、春日部という女性が救ってくれたのがきっかけで京は春日部と友達になる。
が、春日部がニ胡と三世にレイプされ、それを春日部の同級生だった戸田に覗かれ、戸田はそれを見てオナニーして立ち去るのみ。
しかも東蔵は息子達の罪を抹消するため春日部を殺害。
それを知った京は、東蔵・ニ胡・三世を殺すことを決意。
春日部を助けなかった戸田は、アイバイ作りのためと性犯罪者にするため計画的に接触した。
そして3人の殺害を実行したのだった。
館は東京と埼玉の県境にあり、青少年淫行は法律でなく各都道府県の条例で、回転する館での淫行は東京と埼玉どっちの条例で罰するか不透明という結論に至り、
結局戸田は不起訴となった。
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3巻目にして、人に勧めやすいクオリティに。1巻目はトリックの奇抜さ勝負で、2巻目は短編集で物足りなかったのだか、3巻目にしてストーリーの組み方とトリックの重ね合わせがいい感じになった。ノベルスらしく、個人的な好みよりは設定過多というかトリックにこだわり過ぎている感はあるが、十分万人に勧められる。何より、あいつはこういうの絶対に気に入ると、読者が見えるようになった。問題は、援交探偵という設定が人に勧めずらいところかな。
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「援交探偵」上木らいちがメイドとして雇われたお屋敷で殺人が。犯人は誰?事件の真相は? メフィスト賞作家による驚愕ミステリ
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資産家令嬢の埼に入れ込む高校生・戸田公平のパートと、奇妙な館でメイドとして働く援交探偵・上木らいちのパートを並行させていく本格ミステリー。既視感のあるネタをアレンジしてエロや社会派テーマを効果的に絡ませているところは秀逸ですが、過去二作と比べるとエロが控えめで突き抜けた感もない為、やや物足りなく感じてしまいます。