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デビュー作を越えるか?
2016/03/29 10:41
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投稿者:magu0217 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作が大変すてきだったので、こちらも購入しました。
さて、デビュー作を越えることができるのか?わくわく
ん? あれ?
小学生の少女が主人公ということもあり、文章自体がわかすぎて、私にはちょっと中だるみ。
ストーリー、後半のまとめが悪くないので、惜しいなと
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今度の住野よるさんの作品は、ヤングアダルト小説、ファンタジックな物語。おとぎ話のような語りで進んでいくのだけど、この人上手いなって思うのが、とても上手に読み手の琴線に触れることだと思う。響かせるのがとても上手。物語や文体自体は前作よりも格段にうまい。多少クドイけど、クドさがあっても全然気がつかなかった、伏線だらけなことに。
周りをバカだと見下して人間関係をうまく気づけない小学生奈ノ花にはクラスに友人と呼べる友達がいない。その代わりに尻尾の短い猫と、アバズレさん、血だらけの腕を持つ南さん、そしておばあちゃんという友達がいます。放課後、仕事で忙しい両親のため家に帰っても退屈な奈ノ花は彼女たちに会うことで満たされているのです。
奈ノ花の口癖は、人生とは○○のようなものだ、これはスヌーピーのチャーリーブラウンの直訳の口癖と同じです。
ネタバレとしてそれらはすべて自身の夢の話なのだけれど、ひとりひとりの傷の深さ、そしてそりを救う言葉たちが、たくさんの中の不幸とほんの小さな幸福のかけら。見落とさないように、助けてくれる友達。幸せとはなにか、その答えをあなたもわたしも考えて探したくなる、そんな物語。
ところどころ泣いてしまった。とくに南さんの最期の言葉がじーんときた。
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いいお話だった。幸せとは何かと考えさせられながらも、随所に自分が忘れていた幸せに気付ける良いお話だった。
みんな会話が優しく素敵すぎる。
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前半は、このこまっしゃくれた女の子が気に入らなくてイラつき気味だったけど、後半は感動モノでした。
今の自分を作ってきたもの、これからどうすべきか… 少し考えます
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住野よるさん待望の二作目!
今回も最後の最後でそうだったのかぁ…と言う展開が。
話の基本となる幸せとは?と言う正直禅問答みたいなこのテーマ。
あんまり熱く気持ちの持ちようだどうだこうだスピリチュアル的な事が書かれてしまうと、引いてしまうことがあるテーマを小学生が主人公、それも結構小生意気でませた女の子だからこそなんだか微笑ましくと言うか、あー自分も少なからず学生の時にこう言う気持ちとかあったなぁ、と思いつつ読んでいける。
なんで南さんやアバズレさん、おばあちゃんが消えてしまったのか不思議で、まぁでもそういうちょっと不思議な話なのか?と読んで行ったら最後でまさかの今までのこの話が夢!
しかも
「また、同じ夢を見ていた」
読んでいる本のタイトルが、読み進めていった先でそうか、だからこのタイトルなのか!と理解出来たあの感覚が凄く好きなのだけれど、まさにこの本もそれだった。
終わり方も凄く主人公のなのからしくちょっと洒落っ気を出した感じがあえて漂っていてよかった。
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人生とは◯◯…。
少女がいつまでも少女ではないように
過去があって未来がある
あの時の出会いが今の自分を作るなら
この時の出会いが新しい自分を作るだろう
シアワセは〜歩いてこない〜
だからわたしたちは歩くんだ
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前作「君の膵臓を食べたい」が良すぎたので、
同作家の第2作目を読んでみました。
前作同様、凄く柔らかくて暖かい空気感を持つコトバを使う作家さんで、とてもキレイな浄化された世界に誘われるような感覚を持ちました。
ソフトでやさしいトゲのない物語。
本筋は、「人生とは何か」について探していく物語ですが、
テーマに反して重くなく、ライトに手軽に読める作品だと思います。
ターゲットが中高生あたりになるかと思いますが、
忘れかけていた感覚を思い出すという意味では、
大人でも楽しめる内容だったのではないかと思います。
最後がハッピーエンドなのはいい!
キャラクターの特徴や、セリフ選びがとてもうまい作家さんだと思います。
ただ、前作が良すぎた分、衝撃は少なかったかもしれませんが、要チェック作家であることに変わりありません。
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間違いのない人生を歩む人間なんていない。
たくさん間違えて、ときにそんな自分の人生をくだらなく思う。リセットしてしまえたらなんて思うかもしれない。
人生の悪いときって自分のことをダメなやつだとばっかり思ってしまうけど、ちゃんと思い出してみればリセットするにはもったいない大切なものがたくさんある。
頭がいい女の子という
フレーズで主人公は登場しているけれど
頭がいいっていうのは
知識をたくさん持っていること
ということではなくて
人生の苦しいとき、大切な時、
何を大切にして生きるのかを
選ぶための考える力があるかないか
をさすんだと思う。
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2017.2.24
二作目、一気読み。一作目よりもサクサク読めた。アバズレさん、おばあちゃん、南さん、ひとみ先生。奈ノ花に向ける一言一言があたたかかった。「幸せとは」答えはひとつじゃないのかもしれないし、ひとによって色々かもしれない。奈ノ花の純粋で真っ直ぐな言葉が印象的で。テーマは壮大だなあ。
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少女の言葉は響きましたが、おとなびた物言いが鼻につくし、人生についてのシャレの連続も妙に気になりました。そーか、こういう結末か、と納得はしたけれど、好みの結末ではなかったかな。
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なんだろう、この「わかる」感じ。
同じクラスのみんなと自分は違う、と思って生きてる小学生。その、自分は周りと違うという感じ、すごくよく分かる。ちょっと前にみんなが怖れた「KY」や「浮いてる」というバッシング。その違和感の中で生きている毎日はやはり心のどこかで寂しさが伴う。どんなに一人で大丈夫、友だちなんて必要ない、と強がっても、そこは小学生、やはりそばにいてくれる「誰か」を切望しているわけで。しっぽがちぎれた小さな友だちや、リスカの高校生、春を売る女性、そして一人で暮らす老婆。奈ノ花の一人きりの毎日を支えるみんながある日突然いなくなってしまう。切ないなぁ。でもいなくなるべきときにいなくなったそのタイミング。子どもの成長、階段を一つのぼる変化が別れの切なさの意味を教えてくれる。
たった一人で人生とは、幸せとは、という命題を求める彼女はその風変わりな心の友だちとの交流でもって、大きな壁を乗り越えていく。読みながら奈ノ花の成長と変化を祈るような気持ちで見守る。「大丈夫、私がついてるから」とそっと奈ノ花に微笑みかけたくなる。奈ノ花は私であり、私の過去であり、そして未来でもある。自分の人生を自分の力で生きていく、そんなたくましさを身に付けたこの一人の少女を私は全力で応援する。
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一人の少女が出会う人達とのやりとりの中で見つけていく“幸せ”。
不器用にしか振る舞えない少女が、様々なできごとの中で少しずつ成長していく。
現代版『星の王子さま』(荒み系)。
ラストに向けて、少しずつ霧が晴れていく。
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前作の君の膵臓をたべたいが「生きる」事への問いかけだとすれば今作は「幸せ」とは何かという事だった。
私は幸せな瞬間が陽の当たる廊下で寝転んでいる時、雨でびしょ濡れになった後のお風呂、冬の日の毛布、そんな事を考えた。
人生とは、 この口癖は彼女のものであって、賢い彼女の特権だと思った
人は人生とは、 なんて中々口に出来ないものだ
前作も今作も読み終わって気づいた事がある
住野さんの小説には色がある
前作を読み終わった時はピンク
今作を読み終わった後は青
表紙の色だから単純だと思われると思うが色の指定は住野さんがしていると思った
この話はピンク、この話は青、と書いていいる時に考えているのではないかと思った
だって私は
また、同じ夢を見ていた
と思う事はあるけれど、その色は黄金色だから。
見事に住野さんの色になってしまったという事だ
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幸せとは、人生とはってその気がなくても考えたくなるような内容だった。
所々しっくりこないところもあったから近々また読み返そう。
と、いうよりどうしても読み返してしまいたくなるような気がする。
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個人的には前作よりも好きだと思った。
少し生意気で、友人のいない小学生の少女と、その(大体はよく目にするような)日常。
幸せとはなんなのか。それぞれの導き出された答えと、それらを聞いて出した少女の答え。
終始とても暖かく優しく綺麗なのだけれど、ただそれだけではなく、ワガママだったり意地を張ったり間違えたりしてしまう姿もあって、だからこそより綺麗に感じた。
できることならば、いろんな情報を全く仕入れないまま読んでもらいたい。少女の日常と成長を見守るような気持ちで。そのほうがきっと、作者さんの伝えたかったことをストレートに受け取れるような、そんな気がする。
(ラストの会話がとてもかわいかったなあー)