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小路幸也さん作。
この人の小説って、なんていうのか独特な柔らかい感じ。
主人公の心の中の声をそのまま文章にしているせいで、大半
が口語だっていうことも一つかもしれないけど。
とにかく出てくる人たちに悪人がいない。
アタシは娯楽で読むんで気持ちよく読めるんだけど、リアリティがないっちゃーない。
これは詐欺師が知らない女と女の子と3人で、北海道から熊本までドライブをするっていう話。
そして目的地の熊本で、3人の大事な人のために一芝居打つっていう。
まぁ、イイ人ばかりが出てくるイイ話って、読んでて悪い気はしないわな。
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うーん、設定はすごい面白かったけど、それを生かしきれてないというか・・・
あと、終わり方がバタバタっと終わっちゃった感じであっけなかったかな。
詐欺師が主役の話も読んでみたいなー
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見知らぬキャバ嬢が10歳の少女を連れてアパートにやってきた!この少女を、熊本にいる元教え子の母の許に届けて欲しいという。セクハラ疑惑で学校を追われた主人公とキャバ嬢、少女の、札幌ー熊本の軽自動車での旅が始まった。読み始めてすぐに感じる主人公の違和感、キャバ嬢から漂う秘密のニオイ…元教師に何があったのか?ストーリー的にはとても楽しめたけど、なんか全体的に何もかもがアッサリし過ぎていて、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。ロードノベルという割にあんまり旅感もなかったような…いや、ストーリー的には良かったんですけどね!
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詐欺師と女の子とキャバクラ嬢が
北海道から九州へロングドライブ!
まあいつも通りあっさり終わりました。
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ラストまでひっぱるのかと思ったら中盤で丁寧に説明ありました。
大切な人のために動けるってやっぱり小路さんの描く人は善人だなぁ。子供も物分かりがいい。
車で北海道から九州まで旅するって壮大で羨ましい。
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熊本人なので、お!熊本!って思ったんだけど、熊本っぽさもなんもなかった( ̄▽ ̄)
あら、残念。
遠いところ、ってだけのチョイスだったとね。
それはおいといて、
まー善人だらけのよい話だった。
ラストは案外あっさりまとまって、物足りなさもあるけど、ま、いいか。
あすかちゃん、よい子すぎ。
詐欺師パート2が読みたい。
その中であすかちゃんたちのその後に触れてほしい。
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「先生、この子を母親のところまで連れて行ってくれないかしら」10歳の女の子を主人公とキャバクラ嬢が北海道から熊本まで送り届けるストーリー。
心温まる。
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親友の娘の10歳のあすかを連れて、キャバクラ嬢由希が親友の高校時代の教師を訪れる。熊本で入院している親友のもとにあすかを連れて行って欲しいというのが来訪の目的。
三人で2000kmをドライブすることになるが、俺は実はその教師ではなくその男の親友の詐欺師。
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2016.10.2 読了
突然 押しかけてきた女と子供。
なかなか フクザツな事情が?
北海道から熊本まで 旅立つことになる。
まあ 最初から最後まで
ありえんというか うまくいきすぎというか
キレイにまとまりすぎというか。
サラサラッと読めましたが。
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意外と早い段階で別人と判ったが、別人と判ってからの展開が速かった。誰も不幸にならずハッピーエンド。読んでいて気持ちいい本でした
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「先生、この子を母親のところまで連れて行ってくれないかしら」 ある日、十歳の少女あすかを連れて訪ねてきたキャバクラ嬢の由希は、札幌に暮らす「片原修一」に迫った。あすかは高校教師だった彼の教え子鈴崎凜子の娘で、由希は凛子の親友だという。凛子は現在、帰省した熊本で緊急入院しているらしい。なぜ僕が?と応じる「修一」に、かつて二人が〝特別な関係〟だったことを持ち出す由希。かくしてそれぞれが抱える〝大人の事情〟も絡み合う、日本縦断七日間の奇妙な旅が始まった――。 札幌から熊本まで2000キロ。
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図書館で借りた2冊が少々重めの話だったので、間に軽いものを挟もうと借りた本です。
小路さん、ここ10年読み続けて作家さんですが(既読44作)流石に飽きが出てきて、昨年から休止してました。
久しぶり。
思い通り"軽い"。と言うか、何も考えず、ただ楽しみながら読み飛ばす本です。
6週間おきに通う病院の行き帰りと待ち時間もあり、半日ほどで読了。
笑えて、温かく、まあこんな読書も良いものです。
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「片原修一」は何者なのか、片原修一と由希と凛子の過去や関係はなんなのか、読み進めると少しずつ紐解かれていく。
熊本に向かう大人2人のあの感じ、いいな。いいコンビ。
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東京バンドワゴンから好きでよく読む作家さんです。今作もテンポよく楽しく読ませて貰いました。力を抜いて一気に読めました。
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★人間って、あらかじめ失われて生まれてくるんですって(p.198)
ここちよい小品です。熊本で入院してしまった母親のところに小学生の娘を連れていってやってくれとキャバクラ勤めっぽい女に頼まれた男は因縁もあったのでそれを引き受け三人は経費節約のため車で札幌から熊本に向かうというロードノベル系。なんとなくそれぞれ裏がありそうな三人だがそれなりに楽しく旅を続ける。完全にロードノベルというには起伏が小さいかもしれません。
▼簡単なメモ
【一行目】玄関開けたら、雨が降り始めて焼けたアスファルトに染み込んでいく匂いと一緒に、派手なおねーちゃんが立ってた。
【あすか】鈴崎凛子の娘。片原修一のところに由希が連れてきためちゃくちゃかわいい女の子。十歳くらい。素直で賢そうなのできちんと育てられたようだ。
【安藤正隆】三芳由希の元カレ。ろくでもないヤツだが根っからの悪人ではないただの優男。旧いスカイラインを愛している。
【片原修一】主人公の語り手。高校教師だったがモンスターペアレントにより冤罪のセクハラ疑惑で辞めさせられた。しかし、《俺もね、この姉ちゃん以上に汚い大人たちがうごめく世間の垢にまみれちゃってるから》p.7とか《三振か、ホームランか。》《どっちみちそんな人生をずっとやってきたんだ。》p.35とかカタギとも思えないような独白をしてるが?
【ケリをつける】《赤の他人が身内の揉め事に手出し口出ししてケリをつけられそうな明確な手段》p.225は二つ。暴力と法律。強いていえばあと二つ、金と愛があるのだとか。
【篠田高之】片原修一の友人。
【鈴崎凛子】あすかの母。片原修一の元教え子で熊本で入院したので由希はあすかを連れていきたいと考えた。
【三芳由希】突然訪ねてきたキャバクラふうの女。鈴木凛子の友人。源氏名はアリサ。歴史学者だった祖父にかわいがられて自分も(今で言うところの)レキジョになった。蓮っ葉なようでいてどこかしっかりしていて賢い。