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醜く太ったおばさんとの不倫を打ち明けられ夫婦の形は崩れていく
その中でただ許す別れるや怒りではなく虚無と眠りに逃げた主人公の心境がやけにリアリティに感じる
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【セックスなんて、しなくても生きていけるはずだった】突然つきつけられた夫の不倫写真。しかし、夫はずっと性的不能のはずだった――セックスレスに悩む女性の心情を生々しく描き出す。
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2016/6/4
セックスレス。不能なはずの夫は浮気をしていた...
苦しい。女には子どもを持つための時間制限があって、それを見て見ぬ振りをせざるを得なかった日奈子。
「性的な事はプレッシャーをかけるな」この言葉に縋って話し合いを持たず想いを押さえ込んでしまう日奈子。
なんでも言えばいいってもんじゃない、だけど押さえ込んで一緒にいる意味って?
セックスってなんだろう?愛がなくてもできて、特別なものではない?
日菜子は幸せになれるんだろうか。何を持って幸せなんだろう。
加藤千恵作品にしては重い。
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加藤さん作品にしては、だいぶ重いテーマの話だった。
過去のトラウマで不能な夫が実は熟女と関係を持っていたと知らされた日奈子の葛藤が描かれます。
夫のユキはとても、優しいし旦那として申し分ないし十分な生活を与えてくれているけれど、
やっぱり日奈子は、子供もほしいしそれだけじゃない夫婦のつながりも求めてる。
傷つけると思ってずっと言えなかったけど、
出張ホストを頼んでもっと深く自分の気持ちと向き合った日奈子はついにユキに気持ちをぶつける。
夫婦だからこそ、、腹を割って話せない部分もある。好きだからこそ傷つけたくないという気持ちもわかるし。
でもユキの相手の女が訪問したことで、いったん壊れてしまった関係は、本音をぶつけあわない限り修復できないと思う。
仮に離婚することになっても話し合った末ならば、お互い納得するだろうし。
日奈子がユキに気持ちをぶつけたところで物語は終わったので、ふたりがどうなったかは想像するしかないけれど、なんとかうまく行ってほしいと思わずにはいられない。
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他の女とだったら、関係を築けていた。
それ以外は、生活していて相性もいいのに…
それ以外の相性の良さに安穏としていたけれど、一番重要なことから目を背けていたから、バランスが崩れてくる。
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ある日玄関にやってきたのは、夫と関係を持っているという醜く太った女だった。
重いテーマ。
日奈子の気持ちを思い、自分だったらと考えてみようと思いましたが、それは難しく、日奈子の立場で思いを巡らすことは出来ませんでした。
夫が不能であること以上に、彼の性癖はきつい。
相手の女性を目の前にしてしまっているために、全てがリアルに目に浮かんでしまう。
やっぱり、無理かな。
私も、気持ちに蓋をし続けることは出来ないと思います。
最後に気持ちをぶつけた日奈子。
2人のバランスは崩れ、そのまま壊れてしまうことを予感させますが、タイトルから、アンバランスなまま続くのかなと思っていたので、この展開には妙に納得させられました。
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う〰ん 最初から自分の気持ちに向き合って話し合えれば良かったんじゃないの?
グズグズしてるだけでめんどくさいよ
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夫がインポだと思っていたら変態だったことによる、妻の苦悩を描く。変態である夫自身が非常に苦しんでおり、もっと優しくあって欲しいし、そもそも夫婦の間でお互いの性を支配するのが当たり前の現状に疑問がある。性に対する趣向の変化を尊重できないのだろうか。そんな考えの人間は結婚なんかすべきではないのかもしれない。それほど大それた望みでもないのに思い通りにしてはならず、悲しくなる。もし、旦那さんが変態ではなく普通に若くてきれいな女性を、浮気ではなく本気で愛していたら苦悩の質はどう変わるのか、比較を読んでみたい。
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結婚11年目36歳の日奈の元に、性的不能の筈の夫、由紀雄の愛人が訪ねて来る冒頭から、小学生時代の性的トラウマにより中年女性への嫌悪を性欲刺激に変えてきたという由紀雄の告白まで一気に前半で読ませた後、逡巡する日奈の気持ちがじっくり描かれる。
女に一切愛情がないという由紀雄の言葉を"夫が太った中年女を愛する訳がない"と鵜呑みにする日奈だが、女は日奈に離婚を迫ってわざわざ訪ねて来た訳だから、まんざらでもない関係だったのでは?と本筋以外の部分にモヤモヤしてしまった。すっかり作者の術中にはまったのかも。
日奈が本音を言う結末。再生ととるか、終わりととるかは読者次第かも。もちろん私は後者。
由紀雄の性癖に切り込んでうまくいくとは思い難い。この結末のくだりから、日奈の自立を応援したい気持ちが更に強まった。
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軽い気持ちで読み始めたら、久しぶりにがっつり重いストーリーだった(~_~;)
心と身体がバラバラになってしまうことってこんなにも辛いことなんだなぁ〜
最後の数行まで悶々と続いた無限ループが、断ち切られて「アンバランス」になった瞬間…何れにしても向き合って伝えるところからしか始まらないんだよね
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夫は幼少期のトラウマから性生活ができないと思いあきらめて、その不満に気がつかない振りしてたのに、突然現れた熟女キャバクラの女によって、その現実に突きつけられる。夫へのイライラと自己嫌悪と反対の感情が混ざりあってよくわからくなる感じの表現が本当にうまい。自分のしてみた行動に何でこうしたんだろって思いながらも進んでみるのはよく分かる。
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衝撃的な話だった。自分だったらどうするだろう?許せる?一緒に暮らせる?と考えながら読んでた。突然話が終わってしまった感じでその後が気になる。
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こども時代のトラウマがもとで、「太ったおばさん」としか男女の関係を持てない夫。愛情は自分に向けられているけれど、自分以外の人とは関係を持てることにショックを受ける妻。
直接的な描写が無駄に多いように思えて、あまり好きになれませんでした。
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*日奈子に突然つきつけられた夫の不倫写真。しかし、夫は性的不能のはずだった。夫の衝撃的な告白で崩れていく幸せな生活。そして、日奈子が気付いた自分の本当の気持ちとは…やるせない心情を繊細に、生々しく描き出す長編小説*
ある日突然家まで押しかけて来た夫の浮気相手の「太った醜いおばさん」の存在が、危ういバランスの上に成り立っていた幸せを壊していく。嫌悪、軽蔑、虚無、憐憫、後悔…痛々しい感情の描写が上手過ぎて、初読は辛くてささっと斜め読みしてしまったほど。終始重いトーンのお話だけど、ぬるま湯の生活を選んできた自分をも責め、自らバランスを崩していくラストは良かった。
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ずっと黙っていた、ぬるま湯の関係で。人から良い旦那さんだねと言われる。確かに優しい。でも性的トラウマで妻ではない醜い中年女にしか欲情しない夫。
突然現れたその不倫相手と自称する女と、それを否定しない夫。土下座して謝られても、募るのは不快感ばかり。触られるのも触れたものを触るのも到底無理な心理状態。
「別れる」という選択肢が浮かばなかったのは、今までずっと夫の収入でのみ生活して来たから。これから別れたとて、同じ水準で生活できる訳もなく、また慰謝料を貰うという事は別れた後でさえ、夫の影響があるという事。その事実に耐えられない。全てが夫の収入で賄われている事を幾度もトレースする。
浮気をされた代償、セックスの価値を下げる為に出張ホストと行為をしてみるが心の靄は晴れず、実家が弟夫婦の子供の玩具で埋め尽くされている現実。目の前の仲の良い家族が横切り、スイッチが入る。
本当は欲情されたかった。子供が欲しくても行為がなければ得られないから。自分からそんな事を言うのは心臓が飛び出るくらい恥ずかしい事。
離れたくない思いがぬるま湯を生み、生活の全てが夫の稼ぎで運営されている事にも引っかからず生きてこれた。この専業主婦問題、どこに着地点があるのか…?