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みんなのレビュー65件

みんなの評価3.2

評価内訳

65 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

美術界の一端が知れる

2023/05/07 13:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

無名の絵の表現は、文字だけでも
姿がくっきりと浮かんでくるようだった。
「作品をきちんと見るためには、
受け取る側にも知識と経験が求められる」
との一節があったが、それがない私に、
無名の成し遂げたものを
ひとつの解釈として呈示してくれた。
アート業界の成り立ち、制作の裏側、
マーケットの仕組みについても興味深かった。

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紙の本

画廊のかかえる深い闇。

2018/11/25 20:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

第十四回このミス大賞受賞作です。
結構好きな文学賞で、これまで何作か読んでいます。
エンタメ性に重点を置いており、この作品も
期待通りの出来栄えでした。

表紙の絵も素敵ですね。
ほれぼれして何回もガン見してしまいました。
美術ものという主張がありますし、人物も妙に存在感があって、
色を使いすぎずに床をさっと赤紫色で仕上げているあたりが
しびれます。

メディアはおろか、関係者の前にも一切姿を見せない
現代美術家の川田無名。
唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子。
ギャラリーとは別に川田無名の作品を制作するアトリエがあり、
その作品を一手に引き受けてプライマリーギャラリーとして
販売を手掛けています。

ある日、無名が1959年に書いたという幻の作品を、
唯子が持ち出してきます。過去のオークションでは、
似たような位置づけの作品が六億円で落札されたという、
とんでもない代物です。
それをギャラリーのバックヤードにしまい、アトリエスタッフにも
秘密にするようにという、不可解な指示が下されたのでした。

ギャラリースタッフの佐和子の視点で物語は進んでいきます。
ギャラリーに来るお客の接しかた、作品を売るときに
心掛けること。転売目的ではない、真に作品を愛する人の手に
渡すための所作です。

きれいごとのようなギャラリーの方針ですが、
ついつい心がほだされてしまいます。

やり手の唯子は鼻持ちならない人のようでいて、
実は純粋に作品を愛するという人物像が透けて見えます。

もう一つ、重要な役割でアトリエの存在があります。
現代美術のやり方の一つなのですが、作家はコンセプト作りに徹し、
スタッフが作業を行うというスタイルを取っています。
だから、川田無名が姿を見せなくても成立しているのです。

実際の例ですが、TVで見た番組では現代美術家の
村上隆さんが五百羅漢図という作品を制作していたのも
まさにそんな感じでした。
江戸の頃も、浮世絵師たちが工房という仕組みで、
弟子や塗り師たちと多くの作品を作り上げたんですよね。

川田無名も、メールでアトリエに指示を出し、
土田を筆頭としたスタッフが作品に仕上げるのです。
月に十数作を形にし、無名がOKを出したものに
直筆サインが入れられ、それ以外は破棄されていきます。

それは本人が書いたことになるのかという違和感があります。
でも、先に述べた村上隆さんや江戸の浮世絵師たちも、
かなりの部分をスタッフに任せることがあるようなので、
それもありなのでしょう。
美術世界の裏側を覗いた気持ちになります。

事件が起こり、川田無名の制作スタイルが揺らぎ、
ギャラリーが存亡の危機に立たされ、
佐和子は味方や敵に翻弄されながら乗り切っていきます。

ミステリー部分は、捜査側・犯人側とも作り込みが
不足しているのですが、補って余りあるくらい現代美術の裏側に
迫れた感じがして面白く読みました。
美術ものが好きな人向けです。

注意事項ですが、本の詳細情報や表紙の見返し部分は
書きすぎなので、読まないほうがいいですよ。

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2016/06/19 14:02

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2016/06/11 21:36

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2016/06/17 22:40

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2016/04/04 23:21

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2016/04/13 21:05

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2016/08/14 00:34

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2016/05/23 12:17

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