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被災地での人間模様を描いた短編集。
それぞれの人物の立場になれば理解もできるが、全体最適を考えた場合には矛盾が生じる。正解が無いため、答えを出しづらい重いテーマ。
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真山作品としては、震災のものだからか淡々と過ぎていく。
震災の話は自分の体験として実感を持って入り込めなくて。。。
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前作「そして、星の輝く夜が来る」は大阪弁丸出しの小野寺先生の奮闘が清々しく、次第に自分ものめり込んで応援して、感動と震災以降の教育現場について興味を持つ切っ掛けになりました。
その続編、再び小野寺先生が帰ってきました。
ふたたびあの大泉洋を彷彿とさせる姿が(文章ですが)帰ってくるとワクワクしました。
震災から2年が経ち、最初の衝撃から時間が経過し停滞した空気が蔓延し始めた現場で、むなしく空回りする「まいど!」の声。生徒たちも教師も地域も、行政や権益の思惑に振り回されて次第に分断されていく。
子どもたちに必要なのは時間とは分かっているけれど、自分に何もできない事を痛感する小野寺先生の葛藤が非常に痛々しいです。
もう一作読みたいなあ。小野寺先生がどんなふうに自分の内面を立て直すのか興味が有ります。
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『そして、星の輝く夜がくる』の続編。
東日本大震災から2年が経った被災地は、未だ復興が進んでいなかった。
残された者たちのと、阪神淡路大震災の被災者である教師小野寺の苦悩。
被災者のメインが子供たちである為、辛い部分は多いですが、本人達が考え乗り越えようとあがく姿がリアルで、これからも忘れてはいけないと、改めて思いました。
野球少年兄弟の話が印象的。
大人が危惧するに反して、子供達は素直で、新天地を目指す仲間を応援しようとする姿にグッと来ました。
彼らが強豪校ひしめく大阪で、代表校の一員となって甲子園に出場する姿を想像するのも楽しい瞬間でした。
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まいど先生の震災2年目のお話。フィクションだけど、ここに書かれた事は被災地に実際にある話なのだろうと思いながら読みました。防潮堤の話は実際に地元の人に聞いた事があります。震災関連の本を読む事は辛い。しかし、大した被害を受けなかった地域に住む私にも読む意味はあるのだろう。自然災害はいつどこにやってくるのかわからないのだから。
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「そして、星の輝く夜がくる」続編。
前作よりも、重いテーマが書かれていた気がする。
実際の被災地での年月と同じ速度で進む苦悩、葛藤のような。
被災して1年間の苦悩、葛藤と、2年目の苦悩、葛藤は、中身が違うと思うから。
その苦悩、葛藤は、他所者が感じるものとは、違うもの。
それを思うと、東北の当事者ではない、都内に住む他所者の自分が感じた苦悩、葛藤は、やはり、他所者の考えなのだと思いつつ、それがまた苦しくなる。
でも、じゃあ、だからといって、読むのをやめた方が良いのか?は違っていて、他所者だからこそ、読む必要もあるのだと思う。
『人はなんでこんなに面倒なんやろうか。
ごちやごちゃ言わんときのむくままに生きればええのに。なんやかんやと理屈や事情が、しがらみつきまとう。
けど、それでも生きている。』(196頁)
まさにこれなんだろうな。。
人は、忘れる生き物だと思う。
忘れる生き物だからこそ、生きていられる面もあると思う。
でも、忘れてしまって、せっかくのいろいろな教訓を無駄にするのは、その時に亡くなった方にも、生き延びた方にも失礼な気がした。
語り継ぐこと。
それって、すごい大事なことだよな。。と、読み終わって改めて思う。
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私などには想像も及ばないほど、多くの方々に辛く悲しいことがあったと思います。いや、まだ続いていることでしょう。今年もあの日が近づいて参りました。まだまだ忘れてはいけませんね。
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震災10年。テレビは10年の時の流れを映像と音声を駆使して伝えている。喜怒哀楽がこんなに素直に溢れた一週間はない。忘れてはならない。訴える力は、やっぱり映像かな。
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今までの真山仁さんの作品とは一線を画す作風だったと思います.精緻な取材が滲み出る熱いけど冷徹な作風が持ち味と思っていましたが,本作は魂の叫びが詰め込まれた様な印象で,いつも通りの圧倒的な取材に裏打ちされつつ,「取材」を感じないタッチに圧倒されました.続編も,読みます!
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自衛隊隊員の自殺、重たい。全体的に重たい、希望?必要無いかもしれないが明るさが無い。テーマゆえ仕方ない。読み応えあり、楽しむ本では無いけど、充実した読書時間を、過ごす事ができた。