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ネパールの僻地に医薬品を届けるボランティアの青年ライアンは、目的地のタンチェで体調をくずして危篤状態に陥った。現地の少女シュリーヤの献身的な看病に回復し、恩返しを申し出たところ、彼女の依頼は、カミという、エベレストに向かった青年に起きた出来事を調べて欲しいというものだった。シュリーヤが渡した手がかり「ニマ・ギャルツェン」という名を頼りに、彼は旅を始める。
この枠の話の中に、カミと彼を取り巻くエベレストを目指す人たちの人間模様を描いた物語がある。
エベレスト登頂の模様が詳細に描かれており、息つく間もない展開に目が離せない。
主人公が二人とも高校生相当以上(笑)なので、中学年向き以上の作品。内容も濃いが、不必要な不快な描写もないので安心して子供にも薦められる。
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「そこに山があるからだ」
という単純な理由ではない。
みんなそれぞれ、そこに登らなければならない理由がある。欲望がある。
出さなくてもいい犠牲を出してしまうのは、人間だから。
ただ山と自然だけを見ていられない、人間のやることだから。
悲しかった。
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アメリカ人政治家パーティのエベレスト登山を支えるシェルパ達の話。登山中の具体的な描写や会話、自然の厳しさが細かく描かれていて自分もシェルパの一人として登っているかのような感覚になり、非常に面白く読んだ。カミというシェルパの青年を通してシェルパ達の生活や文化も知ることができる。
対象は高校生、読める子は中学生ぐらいから。バラエティ番組でもタレントさんのエベレスト登山があるみたいなので(一度見てみたいと思いながら見れたことがないのだけれど…)華々しいそれ?とはまた違った一面を知ることができるのではないかと思う。
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あの鈴の行方の理由/あの議員のラストにおける状況(心理の変化)の理由/ラストにおけるカミの 心境の理由 これら三つの理由がよく説明されていないため、少々唐突で未消化。三部作だそうなので、それらを全て読まないと評価できないのかもしれない。
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まるでドキュメンタリーかと勘違いしてしまいそうなリアルな登山描写。とても面白く一気に読んでしまいました。
世界中から登山家が集まるエベレスト。登頂するには様々なサポートが必要で、シェルパも大切な存在。地元の若者たちにはシェルパは憧れの職業。
登頂に挑む山岳小説としてだけでなく、ある部分では行方不明になったシェルパを探し出すミステリーでもあり、有名政治家による売名的登頂の裏側を描いたりと様々な要素を含んでとても面白く読めました。
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対象年齢層低めに設定されてるとされる一冊。とても読みやすいが内容が薄いとは思わない。
エベレスト登頂にまつわる登山チームと周りを支える人たち。
お金、慣習、人種、名声、嘘、愛する人等が交錯する読んでて楽しいが考えさせる、いい時間を持てます。