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脳科学って近頃はバラエティ番組でも、当たり前のように使われるようになった。研究は日進月歩。以前読んだ本では、女性の脳は左右の脳幹が太く、これが男女の性差となるとなっていたが、これは誤りであることが確かとなったとのこと。その本を読んだ時に納得してしまった自分は…。
性の快楽はアルコールで代替できる・ハエも交尾で快感を得る・物を瞬時にどちらが多いか見極められる人は数学が得意・外国語が堪能なのは遺伝・自己の評価は高くなる傾向・自分は社会的地位が高いと思っている人はモラルが低い・アクションゲームは学習の理解や習得を早くし、決断も迅速に・「うそをつかないで」より「うそつき(な人)にならないで」・値段の付け方は重要ex定価は$15だが好きな金額で支払って…
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今回も脳関係の小ネタ集的エッセイだけど、軽く読めるにもかかわらずきちんと最新の研究成果なども紹介されており、興味深かった。
意外なほど人の行いや意思決定に関係している遺伝子のこと、感覚や記憶のこと、社会的行動のことなどなど。
個人的に共感したのは次の一節(「他人の感覚は共有できるか?」より、p.198)。
「感覚は孤独な現象です。自分の射程距離を超えることはありません」
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興味深い内容もいくつかあったが、鵜呑みにしないようにしたい。
池谷さんは広げたり繋いだりする側の人間かもしれない。
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〈本から〉
「マネする」ことは、必ずしも安易な「猿真似」的行動ではなく、「あなたに共感している」「共感されて心地よい」などと相互に心を通わせるための表現手段だといえます。
目の周りの筋肉は意識的に制御できません。眼輪筋は付随筋です。だから「目が笑ってない」という現象が起こります。つまり、表情から感情を読むときには、目(もしくは目の周辺)から本心を探ることが主な作業となります。
人は無意識のうちに他人の判断を気にしていて、他人の判断をあたかも「自分自身の意見」であるかのように取り入れています。そう、私たちの知性は、知らず知らずのうちに他人の強い影響下に置かれた「傀儡知」です。しかも、周囲に操作されていることに気づかず、「自分で判断した」と勘違いしている自尊心に満ちたパペットです。
パヴェリエ博士は、ゲームをよくする人としない人について、多くの能力を比較しています。意外に思われるかもしれませんが、ゲーマーの方が様々な成績がよいのです。
コーエン・カドシュ博士は「ある能力を高めることは、別の能力の犠牲のうえに成立する」
最近専門家たちは、記憶が思い出せなくなることに「忘却」は「消去」という表現を使わず、「消去記憶」という言葉を好んで使います。つまり、「古い記憶を思い出せないようにするための”記憶”」が新たに書き込まれたということです。つまり忘却とは、脳にとっては「記憶の貯蔵庫にアクセスするな」という積極的な行動なのです。
ブラッセン博士は「健康な高齢者は、ものごとが必ずしも自分の思い通りにならないことを知っている」と指摘します。諦める能力ー。逆に言えば、いつまでも若者のような脳の使い方に固執する人がうつ病になりやすいとも言えそうです。
「錯覚的顔効果」
表情に感情が表れると、私たちは無条件に信じがちですが、本当は、身体にこそ魂が宿るのです。
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興味深い脳の話。
なのに私の脳は読み終わったらすぐ忘れてしまう。
どうすればいいの? 池谷先生!!
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軽妙なタッチで、最先端の脳科学の知識を知ることができて楽しい。常識と思っていた事が、間違っている事があったり、頭を柔らかくしておく事が大事と感じさせられた。
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脳研究の池谷博士による『週刊朝日』連載エッセイから62回分をセレクトした本。科学論文に発表された脳研究の成果に著者の解釈を加えて紹介してくれる。
発表内容にしても著者の解釈にしても本当にそれで正しいのかどうかは分からない(ハエにとってアルコールや交尾が「快楽」だから選択されているのか、別の嗜好要素や優劣の忌避要素があるのかもしれないなどど思う)が、色は脳が作り出したものであることとか、種の生存を支えてきた直感は思考に優るものだとか、知的刺激を楽しんだ。
17-89
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1.ハエも性行は快楽であり、代替可能である
2.くすぐったいのは、予期せぬ行動への反応
ダーウィン
3.ネイチャー 雑誌
本日、ダーウィン2回目…、あ、3回目か
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目新らしい情報は、それほど含まれていなかったけれど、軽くて読みやすいコラム集なので、雑学知識を増やすには良い一冊。
面白い情報の共有として、この本の内容を、飲み会の席などで友達に話してみて、皆をほほーっと唸らせると良いかも。
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脳の隠された傾向が少し理解出来た。脳梁が女性の方が太いって思い込んでたけど、違うのですね。勉強になりました。
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4:この前ハードの本を読んだので今度はソフトの本を。「動物は元々他者に心があることを前提に状況判断をしている」とか「利他、互恵関係にある方が集団の性能を高める」とか、興味深く読めました。こちらも付箋だらけに……。
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パテカトルの万能薬は週刊朝日に連載されている時、毎週読んでいたけれども、今でも連載続いているのかなという疑問がある。この本初版本で購入し、長い期間積読していたけれどもついに読了。この前読んだ、ココロの盲点と被っている内容もある。本の内容から、ここで取り上げることは次の3点。
1、人は自分の意見だと思っていても、他人の影響を受ける。よって潔くあえて周囲に流されるという作戦もよさそう。自分の意見をもつという教えも親や教師の強制。
2、健康な高齢者は行動がぶれない、ものごとが必ずしも自分の思い通りにならないことを知っている。
3、3歳以降、神経細胞数はほぼ一定。脳細胞が歳とともに減るという説は都市伝説。
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朝日新聞で読んだ内容が面白く、手に取った。
ある研究で次の二つの声かけを試しました。
A ウソをつかないで
B ウソつきにならないで
この二つの言葉で効果が高かったのは、Bです。
「ウソつきにならないで」と言われたほうが利くのです。
これは、ウソをつくという”行動”に対して、ウソつきというのは、”人格”と捉えられるため。
つまり、ウソをつくのはいつもではなくたまたまと考えられますが、ウソつきとなるといつもウソをつく性格という風に考えるからだろう。
人格という根本的なことに言及されると、人はその行動に罪悪感を持つのかもしれない。
あまりうまく説明できなかったが、
このことが記事になっているのを読んで、
面白そうな本だなと手に取ったので
全体的には、あまり印象に残る話はなかった。
ともあれ、本書は週刊朝日に連載されていたエッセイをまとめたもの。
毎週一つのトピックだけ読む分には、面白く感じるであろう。
まとめて読んでしまったことで、面白さが半減したのかもしれない。
これももしかしたら、人間の脳の癖なのかもしれない。
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最新の科学論文を短くまとめて紹介するエッセイ。
この本の様なニュースサイトがあれば良いのにと思った。
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脳に関する最新の情報をまとめて解説してあるユニークな本だ.それぞれのコラムに関連する文献を網羅している.これだけの文献に目を通してそれをまとめる作業は大変だと感じました.ワイドショーなどで根拠のはっきりしない、またいい加減な文献をベースに眉唾な情報をまき散らす事例が多いなかで、このようにしっかりとエビデンスを示していることは、科学者としては当たり前の活動だ.が、それをしない輩も多い.各コラムで著者のコメントは非常に適格だと思っています.