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こういう人は医者になっちゃいけない、目指しちゃいけない、そういう人がたくさん出てきて読後はやや疲れ気味。殺された理由を知ればもっと疲れて、殺人はいけないけど、コイツは…とか思えるほど。夏目さんの事件を見つめる眼差しは相変わらず優しく深く鋭い。志藤さんもあまり好きにはなれないキャラでした。夏目さんに癒されます。彼もまた深い悲しみを持った人なのに、なんて穏やかなキャラなんだろう。内に秘めたるものは分からないけれど、彼に惹かれて続きも読みます♪
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幹夫の逃走と須賀の事件がどのように絡んでいるのか。星野ゆかりの自殺未遂の原因はなんなのか。その他、興味深い複数の謎が散漫にならず、おかげで常に興味とモチベーションを維持しながら読み進めることができました。
ただ、結末はある程度納得感のあるものではありましたが、サバ缶をスコップがわりに、というのはちょっと飛躍しすぎかなと。
また「刑事のまなざし」に登場した夏目刑事にもうちょっと存在感が欲しかったかも。特に序盤は検察官の志藤に完全に食われてしまってて、夏目刑事再登場の意味がちょっと薄い気がしました(本作オリジナルの登場人物でもよかったのでは、と思ったので)。
と、些細な2点が気になりましたが、全体的には概ね満足した作品でした。
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シリーズ2作目。長編。個人的には長編が好きなので1作目より良かった印象。
夏目刑事は温かいなあ。よく、顔は笑ってるけど目が笑ってない人がいるけど、夏目は逆で、温かいまなざしの中に鋭さが光る、といった感じ。
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薬丸岳さんの作品に出てくる人はすごく優しい心を持っている人達な気がする。誰かのために自分を犠牲にしようとしてる、そんな心情が読み手にも痛いくらい伝わってなんとも言えない気持ちになる。読み終わったあとに「どうかみんなが幸せになりますように」と願わずにいられない。
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夏目信人シリーズ2作目。今度は長編でした。
前作と変わらない時間の流れで、するすると読めました。長編より短編連作の方が向いてるのかなと思いました。
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夏目シリーズ2作目。新たなキャラクター志藤検事などが加わりました。結末が早めの段階わかってしまった部分が残念ですが、人は思い、思われ、お互いに生きているということがよくわかりました。終わり方は光が射しており、よかったです。次も楽しみです。
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夏目シリーズ第二弾!!
読み終わってから
シリーズものだと知りました^^;
前作も読みたいと思います。
夏目信人って人が気になるから・・・
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シリーズ二作目と知らず手に取ったけれど問題なく読めた。行方をくらませた医学部を目指す落ち零れ浪人生と、彼を心配する従妹に依頼された夏目、涼子両刑事、痴漢のでっち上げからの自殺の他殺疑惑を追う志藤検事、裏口入学や医療ミスへの暗い反発とペット等が入り組む。登場人物達より展開ばかりを追う読み方になった。
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タイプは違うが正義を追求する夏目刑事と志藤検事。異なるストーリーから絡み合ってくるプロットが一気読みさせてくれます。殺害される医師のクズ加減も含めた人物設定が若干現実離れしている感はありますが、流石の薬丸作品です。
平均的に評価が低いようですが、楽しめました。
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夏目信人シリーズの第2弾。始めは新たなシリーズの誕生か?と思わされるぐらい志藤検事が際立っているが、中盤から夏目刑事の真実に辿り着こうとする静かだが、執念の捜査が様々な事実を明らかにしていく...。
人口に比して医師の少ない国なのに、病院数は世界でダントツの1位という特殊な構造によって生み出された問題を問う社会派ミステリー。親族経営、裏口入学、医療過誤、隠蔽...。
他者を想う気持ちに救われる。
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「天使のナイフ」を読んで違う作品も読んでみたいと思っていた。いろいろ雑事に紛れて一気に読み通すことが出来なかったが、やっと終わった。
二冊とも同じ傾向を感じる。人間が持つ善意や、良心に触れる部分が、いい読後感に繋がっている。
エリート医師が殺害された。犯人に近いと思われる予備校生が姿を消した。検事の志藤と刑事の夏目が、真相を追って捜査を始める。
二人の人柄の違いや、異なった立場から、輪郭のはっきりしない事件に向かっていく姿が興味深い。
志藤は直感と鋭い分析力で、犯人を割り出す。理詰めで行くと犯人は逃れられない立場になる。
殺された医師は、今の地位を手に入れるために何をしたか。志藤の挙げた被疑者は間違いがないのか。
殺害された医師の発見のために騒ぎを起こした予備校生の真意は。
病院経営者の両親を持って、恵まれた富裕族の子弟は、病院を継ぐ運命のために、医師を目指して予備校で教育を受ける。全ての子どもが医師に向いているとは限らない。運命と自己の間の葛藤を利用して、殺された医師は何をしたのか。
事件をはさんで志藤と夏目の人格の違いや、事件の背後の人たちの苦しみが、暗いながらも読みきる力になる。
哀切な話もあって解決するが。真実や人生の深みは余り望みすぎてはいけない。
上質のエンターテインメントとして十分書ききれている。素直に感動的なシーンを受け入れて読み通した。
他の作品も読んでみたい。
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評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。
う~ん。散らかりすぎかな?で、結局何が原因で殺しちゃったのか?若者はあこがれだけで証拠隠滅?
よく分からぬまま読了。
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普通に面白いエンターテイメントミステリー。
謎解きも良かったし、検事・志藤のキャラも良かった。
ただ、刑事・夏目信人の続編としては少し物足りなさが残る。
第一作にあった「社会的弱者・マイノリティの哀しさ」が欠けていたからだろうか?
3作目、4作目に期待する。
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夏目刑事シリーズ第2弾です。問題なくおもしろいけれど、ヴォリュームの割にはそんな複雑なストーリーではありません。最後の取り調べシーンは夏目も志藤検事も個性のあるいい味をだしていた。
やはり夏目刑事シリーズはいいです。どっちがいいかと問われたら短編のぎゅっと詰まって中身が濃い感じが好きかなあ。
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痴漢で捕まった医師がのちに自殺したが
検事の見立ては自殺ではなく殺人
再捜査で動き出す
近くで起こった暴行事件も絡んできて
夏目刑事シリーズ第二弾らしいが
検事も刑事もそれぞれに事件を追い
解決に導く
さくっと読めました