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原節子の真実

原節子の真実 みんなのレビュー

第15回新潮ドキュメント賞 受賞作品

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.1

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10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本

大女優の素顔

2017/05/16 17:21

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投稿者:親譲りの無鉄砲 - この投稿者のレビュー一覧を見る

原節子は、日本人離れした美貌の中に、生来の内気さとそれを乗り越えるかたちでにじみ出てくる芯の強さの両方をもつ、という稀有な個性ゆえに、戦前・戦中・戦後の日本の社会を映すシンボル的女優となった。特に戦後の開かれた民主社会で進出することが期待された新しい女性像は鮮烈だった。著者は、あとがきの中で、原節子とは日本そのもの、と述べている。ただし、その燦然たる印象とは異なり、映画出演の期間は27年と予想外に短かった。一方、私生活を世間に知られることをかたくなに拒んだ女優でもあった。従って根拠のないデマや「神話」も多々生まれた。その中でこれは間違いなく「正しそうだ」というエピソードを著者は丁寧に掘り起こした。好著である。
 原節子の女優としての才能を見出しその才能を知らしめる最初の作品を世に送ったのは、アーノルド・ファンクではなく、山中貞雄だった。(河内山宗俊)
 原節子と小津安二郎は恋人関係にはなかった。
 それとは別の秘められた恋愛をしていたことはほぼ間違いない。
 義兄熊谷久虎の存在は良くも悪くも彼女の考えや行動をかなり拘束した。もちろん、それと同時に姉夫妻に世間から守られた部分もあり、彼女自身がそれをよしとした側面がある。原本人は、熊谷の映画監督としての才能を高く買っており、彼の演出による「細川ガラシャ」の映画化を望み続けた。しかし、膨大な製作費、熊谷の撮った映画が興行面で軒並み失敗している、等の理由によりその企画が実現することはなかった。
 なお本書は、熊谷が、火野葦平の自伝的小説「革命前後」で描かれた敗戦間際一部の人たちが考えた九州独立国化計画に首謀者的な役割でコミットしており、これにあの鈴木安蔵も関わっていたという事実には驚いた。
 彼女には、役どころに共感できないと満足できる演技ができない、という信念に近い考えがあり、それゆえ、脚本段階でオファーを蹴ることも多かった。これが不器用な女優という間違った印象を周囲に与えたようだ。業界内でさえ、同様の誤解をもつ者も少なからずおり、自らまいた種とはいえ、映画界そのものは彼女にとって必ずしも居場所の良い場所ではなかった。ただし、キャメラを離れると、飾らない態度で後輩の女優や女性スタッフ(結髪等)には親切に接しており、彼女らからは好感を持たれていた。
 彼女の自然消滅的な形での映画界引退は、年齢的にも次第に役に恵まれなくなってきていた現状に加え、強烈なライトを当てられ続けた女優の宿痾ともいうべき失明に近い視力の低下が大きな要因であったであろう事、さらには、キャメラマンでもあった実弟が自身の出演している映画で悲劇的な事故死を遂げたことも彼女を追い詰めた可能性があった。軍国時代の戦争協力に対する反省の念も確実にあり、引退への後押しにもなったかもしれない。
 本書は、原節子を描きながら、近代日本を見事に活写した。映画産業や古の名画の説明のくだりでは著者が端からの映画マニアだったわけでもないということも透けて読めたが、逆に言えば、本書を執筆するに当たり直接彼女に関わらない同時代の歴史事実に対する調査を相当の努力をもって行ったことも窺い知れた。
 さて本書ではあまり好意的に描かれていない黒澤明についてだが、個人的には、「わが青春に悔なし」における彼女の演技が強く心に残っている。本書を読んで、改めて、彼女が真砂を演じる「羅生門」も観てみたい気がした。京マチ子の妖艶さとは一味違い、映画全体の印象も異なったであろう。蛇足だが、本書に何回か登場する名キャメラマンの名は、宮島義男ではなく宮島義勇が正しい。

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2016/08/28 14:42

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2017/05/26 14:33

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2016/11/27 21:28

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2016/05/22 11:27

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2017/09/25 23:56

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2016/09/03 10:24

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2016/05/17 14:28

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2016/11/10 15:58

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2016/10/27 08:05

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