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とんとん拍子に話が進んで、気持よく読み進められた。
途中、洞山家の歴史が語られるのもいいアクセント。
いきあたりばったりのようで、しっかり問題をうまく解決しちゃうところが、すごく楽しい。
瀬田教授のキャラもユニークで好き。
真作のベンチャー起業が、町おこしにもなりそうで、ワクワクする。
がんばれ!
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開祖が吹いたホラ話で山を高くした褒美に、殿様から姓を賜ったという洞山家。その末裔である洞山真作は、30歳、現在無職。法事で帰省中に親戚たちに煽られ、ついベンチャー起業を宣言してしまう。でまかせだったのに「大言壮語は洞山の男の甲斐性」と、やんやの喝采を浴び、勢いのまま起業という荒波に漕ぎだすことに…。一族に語り継がれてきた数々の昔話を胸に、真作は幾多の困難に立ち向かっていくが―。戦国から平成まで縦横無尽なホラ話。痛快!エンターテイメント起業小説。
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初めは、真作のダメダメ物語かと思ったが、どこまでがホラでどこからが真実かも判然としない洞山一族に伝わる先祖の逸話を織り込みながら、現在の真作のいい加減さやホラ話から、なんとなく前向きな話になり、実際に起業してしまう奮闘ぶりには思わず身を乗り出し、だがやはり、詰めの甘さの真作らしさに苦笑し、ホラ話ゆえの自由な発想に拍手しながら、真作が少しずつものになっていくのを眺めるのはとても愉しかった。きっとこれからも詰めの甘さで失敗することもあろうとおもうが、思わず応援したくなる一冊である。
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ホールみたいに、過去と現在が重なって、ベンチャーのいろいろも違和感なく、言葉遊びも楽しく、地域創世も考えて、盛りだくさんだがまとまって、とても楽しく読み終えた。図書館の新刊で目について、拾いもの。
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リストラされた30男が
親戚の集まりで勢いでベンチャー起業を宣言してしまう。
「思い立ったら考える前に行動」
そんな人物を魅力的に描くのはお手の物。
一族に受け継がれた昔話が次第に繋がっていく趣向も良かった。
【図書館・初読・4月22日読了】
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はずみでうっかりベンチャー起業をしてしまった主人公のちょっとコミカルなエンターテイメント起業小説。
いろいろとうまくいきすぎなきらいはあるものの、お話としてはなかなかおもしろかったです。起業うんぬんを物語にするとどうしてもとっつきづらくなるからこれくらいエンターテイメントしていたほうが読みやすくて自分は好きです。途中途中挟まれる一族のホラ話伝説もいいアクセントや伏線になったりもしてるし。
池井戸潤のやわらかビジネス小説をもっとやわらかくしてエンタメにした感じ。
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洞山真作は30歳、無職。
法事で帰省中に、口うるさい親戚たちに責められ煽られ、弾みでついベンチャー起業を宣言してしまう。
やんやの喝采に焦るものの、時すでに遅し。
やむなく起業という荒波に漕ぎだすことに……。
はたして、真作の人生を賭けた航海の行方はいかに!?
涙と笑いのエンターテインメント起業小説。
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リストラされた主人公が、法事の席で「起業する」とホラを吹き、実際に起業するというお話。
なんというか、いろんな業種の人が集まって、起業した人の話を聞く朝活だったり、主人公の周りの人たちが、『意識高い系』にしか見えず、そしてなかなか内容にのめり込めずに挫折した。
起業とか経済系が好きな人には、たぶん楽しい話かもしれないけど、なんか興味がないというか、話が難しいというか、意識が高いというか…
とにかくダメだった。
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ホラ話のおかげで手柄を立てて名字帯刀を許された先祖を持つ洞山真作がベンチャー起業するお話と、洞山家の1代目・太一郎やその後の祖先たちの伝説が交互に進みます。物語後半になると伝説が追いついてきて、真作自身が伝説の主人公になっています。正に、伝説は続いているっていう感じなのかな。