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わははははははは。なんなんだこのジジイ!カッコいいったらありゃしない!
超ド級の豪快さ、もうたまりませんわ。あ、外から見てると、ですけどね。ええ。これが自分のおじいさまだったら…ははははは。
けど、この豪快さの裏にあるチリチリとしたいろんな思い。その一つ一つの繊細さと悲しさを包み込んでなお余りある晴じいの器の大きさ。いや、桃ママの方が大きいか。
でもこんな家族に囲まれてたら大丈夫だ。真理奈はきっと大丈夫。夢に向かって突っ走っていけ!
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青春家族小説。またはじじいと孫娘の珍道中かな。
家族設定がキモです。孫娘とツーリングって憧れるな~。いや、娘と一緒でもいいんだけど。
慣れないとお尻痛いんですよね。娘が小学校の時に豊明~香嵐渓が一番長く後ろに乗ってくれた記録です。以降怖いって言って乗ってくれませんでした。
話の本筋には全然関係ないんですが。
不良老人であり家に寄りつかないおじいちゃんと、家業である銭湯を売っぱらってまで医者になると言う自分の夢を応援してくれる家族に押しつぶされそうになっている真面目な女子高生の愛の逃避行。もといロードムービーです。
行く先々でおじいちゃんの意外な一面を知り、娘をジジイにさらわれたと勘違いして怒り狂うお母さんの無茶苦茶振りが面白い。
おじいちゃんは全共闘世代でゲバ棒を振り回し、お母さんはレディースの総長だったと言う凄まじい家族の過去が明らかになる過程。
凄い一家です。まぁ、こんな家族おらんで、とも思いますが。
意外と真摯に家族に向き合うおじいちゃんを知り、自分の進む道を真っ直ぐ歩いて行こうと決意して学校に戻るのですが、おじいちゃんのハーレーに跨って現れたので学校は大騒ぎに。最後まで面白いです。掘り出し物!
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なんだろう、家族青春小説?出てくる年寄り達がカッコいい! 2016.5.17
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坂井さんは「泣いたらあかん、通天閣」からの2作目。
晴じいに最初イライラした。
完全に真理奈ちゃん目線である。
だんだんと晴じいのこと、周りの人のことを知ると、
「なるほどなぁ」という感じで
好感度アップであった。
もう一回言うけれど完全に真理奈ちゃん目線である。
言わないと伝わらないことって案外身近なことだったりするんだよ。
晴じいの恋バナがすごーくよかった。
もう一回言うけれど完全に真理奈ちゃん目線である。
それはもう終始。
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高校生の孫娘・真理奈をハーレーに乗せ、旅に出るおじいちゃん・春じい。
真理奈を春じいにさらわれたと思い込んだ母親(元レディース総長)と、
晴じい(元全共闘)のバトルがものすごい!
とにかく、はちゃめちゃな家族です(笑)。
この晴じいときたら、無責任でいいかげん。
家族も顧みず、日本中を気ままに旅してばかりで。
でも、真の姿は、義理人情に厚い純情一途なおじいちゃんでした。
おばあちゃんへの変わらぬ恋心を指摘されて、
照れる晴じいがかわいい。
大好きな「無責任男シリーズ」の植木等さんや、
「じゅん散歩」の高田さんを勝手に配役しちゃいました。
日本の農業の未来や、農家の嫁不足問題など、考えさせられることも多かったです。
「田んぼアート」と美味しいすいかの尾花沢、行ってみたい。
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一言で言いますと面白かったですw。少し「粗」な気もしますが、それがまた魅力な気がして、これから益々期待が膨らむ作家さんです。1977年生まれの坂井希久子さん「ハーレーじじいの背中」、2016.3発行です。少し中だるみがありましたが、何よりテンポがいいです。68歳でハーレーを駆使するおじいさんと孫娘19歳のツーリング、その設定に感謝です(^-^) 都会と田舎、老人と若者、介護を含めた家族の在り方・・・、いろんなテーマを提示した秀作だと思います!
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家族関係や同級生の三角関係に巻き込まれて鬱屈としていた真理奈のもとにふいに姿を現した、風変わりな祖父の「晴じい」。勢いで真理奈はハーレーにまたがり全国を放浪する晴じいに連れられてどことも知らない場所へ向かってゆくことに…
思春期の鬱鬱としたやるせない思いを抱える主人公の心情がみずみずしく、それでもいとしく思う家族への心情がとても温かい。やがて見えてくるハーレー乗りの祖父と惚けかけた祖母の親愛にはクライマックスにひたすら泣かされるばかり。
好きも嫌いも内包しているのが家族関係、その温かさが身に染入る小説でした。作者の作品らしく人物がみんな血が通っていて、イキイキした台詞回しが自然で巧いです。
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高校3年生の真理奈は進路のこと、家族のこと、友達とのことに悩んでいた。そんなところにたまにしか帰ってこない晴じいが突然現れた。今思うと小さなことで悩む思春期に、自分のまわりにこんな大人がいてくれたら心強いだろうと感じた。読み終わったあとは、すっきりした気分になれます。
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思春期の悩める女子高生と、ちょっと不良なおじいちゃんがハーレーにタンデムで乗って旅するロードノベル。
ちょっと粗さがみえる展開もあるが、基本直球な青春劇で荒っぽさも味わいに見えてくるあたりが、坂井さんの筆が持っている個性かな?とにかく爽やかな気分と甘酸っぱい気分が充満していて、展開が読めてくる序盤以降はページを繰るたびに微笑みが止まらない!って気分になれる。
俺はどっちかというと、もう晴じいの側に位置する立場なんだが、晴じいよりも、入り婿である主人公のお父さんに共感が持てた。ワンポイントリリーフ的な脇役ながら、すごくいい仕事をしてて、こういう大人に俺はなってみたいと思えるキャラクターである。
しかし、若い子らに負担をかけないような生き方を、俺ら世代からでもできないものか?現役老人世代の一部やっかいな連中のような、醜い老い方をしないで舞台をそっと去るような、何がしかの仕組みを構築する事が俺ら世代の喫緊課題であり、今後のワークなのではないかと…。
まぁ、この本には書いてないような事が頭に浮かんだりしたわけである。
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評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
真理奈は高校三年生。自分が医学部を目指したばかりに、代々銭湯を営んでいた実家は廃業。大好きな母方の祖母・清ばあは惚けが進み、父とその両親は家でごろごろするばかり。おまけに学校では友人との三角関係に巻き込まれて息がつまりそう。そんな彼女の前に、母方の祖父・晴じいがごついハーレーに乗って現れた。真理奈をタンデムシートに乗せて晴じいが向かった先は―ヒロインの成長ぶりがみずみずしい!『ヒーローインタビュー』の著者が贈る青春家族小説
皆魅力的な人ばかりなんだが・・・話が綺麗すぎてしまい最後まで入り込めず。ぶっ飛びじいちゃんと優等生な孫を描こうとしているのはよく分かるのだが・・・唯一母の桃子のメチャメチャぶりはよかったが。。。
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決して不幸じゃないんだけど進路や家庭の悩みに押しつぶされてた東京の女子高生を、放浪癖で家族のはみ出し者だったおじいちゃんがハーレーで旅に連れ出す、爺と孫の自分探しの旅。青春の悩みとか家族愛も、ほどよく俗っぽく、ほどよくコミカルで爽やかに読めた。
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ハーレーに乗る爺さまと孫が、学校をバックれて放浪するっていう、ありさげだけど斬新なストーリーが、話しの粗削りさが目立った作品だったけど、その辺を差し引いても面白かった。ただこの手の作品にありさげな次への展開は望め無いかな。
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「晴じいはきっと私を搜してくれる。たとえ私が、自分を見失っていたとしても」
ハーレーを乗り回す、カッコよくてファンキーな祖父との夏の逃避行を描いた物語。
卒業後の進路や友人関係など悩みの尽きない高校3年生の真理奈。そんな鬱々とした日々をおくる真理奈の前に、ハーレーに乗って颯爽と現れたのは母方の祖父・晴じい。
この型破りな晴じいがとにかく魅力的。例えるならジブリ映画『紅の豚』のポルコ・ロッソ。
渋くてカッコいいんだけれど、照れるとカワイイところが何ともお茶目。
母方の祖母・清ばあや孫娘・真理奈に翻弄されているところもポルコそっくりで、女心をくすぐられる。
人生はこれから。可能性は限りない。なんだってなれる。どこにだって行ける。
勉強もできる優等生の良い子ちゃんの真理奈が、晴じいとの旅を通して少しずつ自分の殻を破って弾けていく様子が清々しい物語だった。
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初めての坂井希久子さん。
タイトルで あー読んでみよう。と思ったけど…
読み始めたら、ウーン。
ところどころ感動部分はあったけど、どこかで読んだことあるなぁ〜の連続でモヤモヤ。登場人物が全体に緩くて…いろんな本から出てきた主人公たちでストーリーを作ったって感じがしてしまった。
文章は読みやすかったから、他のも読んだら、また印象は変わるかな?
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すごく好きだった。
若い頃にありがちな視野の狭さと、何歳になっても願う「ここではないどこかへ行きたい」気持ち。行って帰ってくるストーリー。
状況は変わってないけど視野が開けて生きやすくなった。
なんつーか、他者理解の大切さがひたすら続いてく感じだったな。
こうやって書くと安っぽくなるけど、実際しょっちゅう現実で繰り返してるもんね。
嫌われてると思ってた、とか。実際に話してみないと、本当はどう思ってるのか分かんないのに。
お母さんとお風呂入るところで泣いちゃった。
とにもかくにも晴じいがファンキーで格好良くて。清子ばぁちゃん、幸せ者だなぁ。