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殉教者

殉教者 みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

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紙の本

これは本物

2016/05/10 01:08

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る

加賀乙彦氏はカトリックだとは知っていたが、クリスチャンが主役の小説は初めて読んだ。
「宣告」、「錨のない船」、「湿原」等、氏の作品は相当大部な印象があるが、これはわずか200ページあまりの、しかしとても力強い作品である。
ペトロ岐部カスイ(本書の表記)は、エルサレムを旅し、ローマで学んだ実在の日本人のイエズス会士である。
キリシタン弾圧の風が吹き荒れる日本にわざわざ殉教覚悟で帰ってきて、激烈な拷問を受けても最後まで棄教しなかったという信仰の人を作り上げた膨大な“積み重ね”が細やかに描かれていて感動的だ。
これは加賀氏の解釈なのだけれども、ペトロ岐部の「巡礼の旅」というのは、単なる個人的な好奇心や自己実現のためのものではなかったはずであるという思いが伝わってくる。冒頭は生硬な文章で始まるこの小説だが、いよいよ勢いをましていき、カスイの高揚感の頂点において、矢継ぎ早に迸り出るのは、ほかでもない文語調の聖句の数々であり、聖書のエピソードの語りのそれである。クリスチャンが読めば、決してこれが機械的な引用の羅列とか、創作行為の放棄と批判することはありえまい。これこそ爆発的な生の歓喜を共有するにふさわしい表現にほかならない。
この物語では、何か華々しく大げさな奇跡が起こるわけではない。カスイは、耳をすまして神の助けを静かに聞きわけ、主の恩寵に感謝するのである。われわれと同じ日本人の一つの魂、何よりも努力の人が、命よりも大切なものを命をかけて守り抜くことで、本当の命をただしく生きたのだという事実を教えてくれる。殉教者を描いているにもかかわず、明るい希望の光が差すような爽快な読後感に浸れる宝石のような一冊である。

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2016/10/14 15:21

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2016/09/08 09:30

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2017/08/30 02:26

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