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7人の30代の作家が選んだ太宰治の短編集。
30代がどうなのかはよくわからないけれど、
かなり良いチョイスで良かったです。
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短編集は、好きな作品を何度も読みなおせてすき。太宰のユーモアとかわいらしさに溢れる作品が多かったかな。トカトントン。皮膚と心。
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実は、かの転生してすいませんの影響で手に取ってみた。
つくづく、私は太宰治と不幸な出会いをしたのだと思う。
夏休みの宿題で、強制的に人間失格など読ませてはいけない。
悲しみのどん底にあっても、ふと、昨日食べたおかずのことが心に浮かんだりする人の心の不思議。絶対に一つの色に染まらない心をそのままに描き出す。太宰の描く、心の動きは、とてつもなく立体的で、魅入られる。
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『駆込み訴え』以外は初読。
『親友交歓』が1番好き。ダメ人間が別ベクトルのダメ人間のもとにやってきた時。
『トカトントン』で、はじめて『女生徒』を読んだ時を思い出す。100%”女子”の独り言の中にダザイの語り口や自意識がふと(しかし強烈に)顔を出すあの感じ。
『おさん』は、これを書いた作家が、なぜ自身も心中できたのか。そう思わずにはいられなかった。