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「太陽の塔」で有名な芸術家、岡本太郎が復帰前の沖縄を撮った写真集。
戦後、米軍施政下、いわゆるアメリカゆーにおける沖縄人の生活、社会、伝統文化が垣間見える。印象的なのは、おばぁたちの元気さ。戦争で男性が少なくなったということが大きいのだろうが、女性の顔つきが力強い。生活が苦しくても生き抜く強さが見える。
また、ところどころ出てくる岡本太郎の言葉がささる。「復帰が実現した今こそ、沖縄はあくまで沖縄であるべきだ。」「決して、「本土なみ」になどなってはならない」「沖縄が本土に復帰するなんて、考えるな。本土が沖縄に復帰するのだ、と思うべきである。そのような人間的プライド、文化的自負をもってほしい」。
図書館で偶然目に飛び込んできた運命に感謝したい。
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岡本太郎さんと、
わたしが沖縄にとりつかた理由は根底では
きっと一緒。
文化が鮮烈。
氏が書いた「沖縄文化論」で沖縄の深さを知り、知れば知るほど、抜け出せない。
12年に一度行われる女だけの神事、
イザイホーの記録など、
いまは見ることができない儀式など、
氏のレンズを通して、言葉とともに収められています。
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御嶽(うたぎ)、ノロ、イコイザー、、、 ぼくが見た沖縄を振り返る。皺の深い顔立ち、飾らない人柄、ありのままの美しさ、純潔さがあった。そして、アイヌとの共通点も。北から南へ、異なる神ではあるが、思想や文化、生き方は、どこか似ている。日本古来のあり方がそのままにある。
もっともっと勉強するし、また行ってみたい。そして、アイヌのことも、勉強する。文化を残すこと、そして、伝えること、誰かに任せてはダメダメ。情報は、拾うものではなく、掴むものだし、つくるものでもある。
読んで終わりではなく、ぜひともいまの沖縄へ行って体験してほしい。岡本太郎さんの目を参考にしてほしい。
約束通り、沖縄にも、美唄にも、行ったけれど、何も見つけられなかった。愛なんて、はじめからなかった。ただ、それまでのこと。
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アメリカ占領下の沖縄を訪れた岡本太郎は、ほんの骨休めのつもりが、着いたとたんに沖縄の魅力に引き込まれていきます。気がつくと、自分を惹きつける相手にギリギリっと寄り、感動にふるえながら夢中でシャッターを切る太郎。そこには、現代の日本人が押しやってしまった日本、失われてしまった日本が息づいています。
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若いころ沖縄文化論読んでかなりはまったのを思い出した。その時のイメージはせいぜい復帰前くらいで50年代とかまで遡っていたと思ってなかった。これならそれは縄文文化論になるはずだよ。
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岡本太郎展で見た写真がことの他よかったので、写真集として改めて見る。
久高島のノロの美しさ。イザイホーの神秘。
「沖縄の人に強烈に言いたい。沖縄が本土に復帰するなんて考えるな。本土が沖縄に復帰するのだ、と思うべきである。」
岡本太郎は改めてすごくいい。