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親友の無実を信じ、同期の刑事が事件の解明に奔走するハードボイルドタッチの警察小説。
親友は本当に無実なのか、時に躊躇い、妨害工作にも合うが、親友のため、孤立無援の行動が続く。
20年前の出来事が、フラッシュバックのように挿入され、現在の事件とどう関係するのか、主人公とともに、読み手もその行方に目が離せない。
そして、事件の終局で、題名の意味が明らかにされる。
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小学生時代から共に過ごし、その故郷で互いに警察官になった桐谷と高坂。最初こそ同じ業務に就いていたが、そこから先は部署も違う警察官人生を歩んでいた。
しかし、その高坂が収賄容疑で逮捕された。
桐谷は友人の無実を信じ、処分保留で釈放された高坂の名誉を回復するために一人で動き始める。
ただ、そこには何故か危険が伴ってくる。
警察内部の闇と歪んでしまった友情の行方は…
2017.10.29
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収賄容疑で逮捕された同期であり親友の高坂の容疑を晴らすために奔走する主人公の桐谷。発端は20年前の出来事にさかのぼり、当時の上司までをも巻き込んでゆく。3人の中で何故自分だけが、蚊帳の外なのか・・・後半畳みかけるように真実に近づいていきます。友を信じたい気持ちの揺れ動き。そして、「穢れた手」というタイトルの意味が分かった時、悲しさとこれから主人公が背負っていくものの大きさがひしひしと伝わってきました。
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松城警察署、刑事第一課の警部補、桐谷は、同期で親友の刑事、高坂を待っていた。高坂は収賄容疑で逮捕され、20日の拘留期限を終え、処分保留のまま釈放されたのだ。
高坂は20日間黙秘を貫いた。このまま不起訴処分になる見込みだ。しかし、逮捕時点で高坂の解雇は決まっていたが、桐谷は高坂の無実を信じ、独自に捜査を行う。
20年前、桐谷と高坂は自動車警ら中、酔っぱらいを見つけたが、声をかけたところ返事をしていたのでそのまま放置したところ、数時間後に酔っぱらいは、刺殺され同じ場所で発見されていた。当時の上司、村井は所長と相談のうえ、このことをなかったこととして処理していた。
高坂の無実を信じて捜査をする桐谷は、殺人事件に巻き込まれ、謹慎処分を受ける。しかし、捜査を続ける桐谷は何者かに襲われる。
収賄事件の真相は?桐谷と高坂、村井の関係は?20年前の一件との関連?
結末は想像していたものとは違っていた。
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冒頭で釈放されたところから始まり、何の事件が起こったのかも、友人関係の深さもよくわからなかったため、主人公が突っ走るのが理解できず。自分勝手に振る舞っているようにしか受け止められなかったため、なかなか物語に入り込めず。
結局最後の方までずっともやもや謎のまま進むし、最後まで読んでも、何で最後に殺したの?って感じで、最後まで理解出来ないままだった。
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刑事ものだが、探偵ものっぽい。
ハードボイルドってのかな。
読了後の爽快感とか、どんでん返しの驚愕の結末っての皆無。
こんな終わり方...と、もやっとする気もするが、凄くリアリティがあるんだろね。
人は誰しも何かを抱えて生きているという。
40代の中年刑事、二人の友情という何ともテーマだが、中々面白かったわ。
堂場作品は初めて読んだけども、中々良い。
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友情物語じゃなかった‥っ!
主人公が好きになれない。中年のおっさんが、グズグズ誰が1番悪いとか、アイツだけは信じてる!とか。
程度や裁かれるか否かなんか関係なく、汚れてない人間なんか誰もいない。汚れないでいたいのもいてほしいのも子供じみた感傷に過ぎないのに、空気読めない主人公のせいで死ななくてもいい人まで死んで可哀想に‥
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学生時代からの親友が収賄容疑で逮捕された。親友の無実を信じ真相を追う若手刑事のお話。
逮捕された親友も刑事であり現職刑事の逮捕は各縄張りによって事件の真相を探るのがなかなか難しいことを描いている。
若手らしい正義と悪のどっちにも行きがちな自分には甘いんかいって所なども表現されているが・・・。こうやっていろんな意味でのベテラン刑事になっていくのかな。
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大学と登山の街、松城市の警察署に勤務する警部補・桐谷は、収賄容疑で逮捕された同期で親友の刑事の無実を信じていた。彼がそんなことをするはずがない!処分保留で釈放されたものの、逮捕された時点で解雇が決まっていた彼の名誉を回復すべくたったひとり、私的捜査を開始した桐谷。組織の暗部と人間の暗部、そして刑事の友情のかたちを苦い筆致で描く傑作。待望の文庫化!
ミステリ専門のレーベルからの出版なので、ちょっとだけ期待したが、いつもの堂場小説でした。物語をかなり強引にまとめた感じ。主人公はジャズ・ファンのようですが、登場するのはよく知られたアーティストです。
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警察小説。20年前にある事件をもみ消した過去のある警察官たちが、ある事件に遭遇する。収賄容疑で取り調べを受けた高坂は、処分保留で釈放されるが、警察を馘になる。親友桐谷は高坂の無実を信じて独自に捜査を始めるが。。。というお話。
読みながらこちらも、知らず知らずのうちに桐谷を応援したくなってくる。
事件をもみ消すなどあってはいけないが、どこの世界にも事実を捻じ曲げるということはよくある話だよなあ、とは思った。
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松城署の同期の刑事2人、桐谷と高坂。高坂は収賄容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放。贈賄側も同様に釈放される。逮捕時に決まってしまっていた高坂の解雇を撤回させたい、彼の名誉を回復したい、と桐谷は行動を始めたが……。彼は思いも寄らぬ殺人事件に巻き込まれる。20年前のある記憶を共有するふたりの刑事と、警察という組織の深部に隠された闇。警察小説の名手が送る傑作。待望の文庫化。
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一概に警察小説と言っても色々なジャンルに分けられるとかんじさせられます。大部分はミステリーですが、各内部の視点によって大きく変わる物となります。只この作者は警察小説と言うジャンルと思う様な作品が多いです。今後も期待しています。
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汚職の濡れ衣を着せられた警官とその無実を信じて奔走する友人の刑事の話。でも二人は若かりし頃過ちを犯していて…みたいな話。
何かスカッと(?)ハッピーエンドの本が読みたくなってきた